「そばにいる工芸」 資生堂ギャラリー

資生堂ギャラリー
「そばにいる工芸」 
9/6〜10/25



資生堂ギャラリーで開催中の「そばにいる工芸」を見てきました。

日々の暮らしの中で使われる工芸品。生活の基盤となる衣食住のうち、食と住に関する工芸品を紹介しています。

出展は6名。プロデュースは森岡督行です。「一冊の本を売る書店」こと森岡書店の代表でも知られています。



益子で陶芸を営むのは吉村和美です。丸鉢に茶碗にスープ皿。形は至ってシンプルです。芥子色や草色をした色彩も美しい。質感はマットです。モダンでありながらも、どことなく和を連想させるものがあります。



同じく食器を木工で手がけるのが川端健夫です。元々は家具を制作。2006年頃からお皿などの小さな道具を作りはじめました。材質は様々です。ナラやクルミなどが用いられています。皿の丸みが絶妙です。さぞや手に馴染むのではないでしょうか。



仄かな白い光を放っていました。金工の鎌田奈穂です。器は銀やアルミ製。薄手の茶筒や薬缶のほか、ミルク入れやスプーンなどを制作しています。唯一、金工ではない、一枚の皿に目が留まりました。陶製です。キャプションによれば中国の宋の時代のもの。ひょっとすると金工を作るのに際し、インスピレーションを受けた作品なのかもしれません。



ぶら下がるランプ。なんとシェードが陶器でした。飛松弘隆です。自らの飛松陶器で作品を発表。投光性を調整した陶土によるランプシェードを作っています。光は幾分と柔らかです。温かみがありました。



ピーター・アイビーのガラス器に魅せられました。アメリカのアラバマの出身です。2002年に富山へ移住し、アトリエを構えます。チオころせましと並ぶのがワイングラスやピッチャーです。いずれもうっすらと緑がかっています。底部は時に山型に突起しています。フォルムに僅かな揺らぎがあるのも印象的でした。



会場中央のテーブル上の工芸品は手に取ることも可能です。見て、触れて楽しめました。



10月25日まで開催されています。

「そばにいる工芸」 資生堂ギャラリー
会期:9月6日(火)〜10月25日(火)
休廊:毎週月曜日
料金:無料
時間:11:00~19:00(平日)、11:00~18:00(日・祝)
住所:中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A2出口から徒歩4分。東京メトロ銀座線新橋駅3番出口から徒歩4分。
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