「小野耕石 - 古き頃、月は水面の色を変えた - 」 資生堂ギャラリー

資生堂ギャラリー中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
「第3回 shiseido art egg 小野耕石 - 古き頃、月は水面の色を変えた - 」
3/6-29



丹念に刷り込まれたインクそのものが新たな景色を作り出します。資生堂ギャラリーで開催中の小野耕石の個展へ行ってきました。

地階展示室へ降りる階段から眺める限りでは、床面にちょうど煉瓦色のタイル、もしくは薄い絨毯が敷かれているように見えますが、実際に近づいて目を凝らすとそれは無数の小さな突起状の集まりでした。キャプションにはイメージは『湖』と記載されていますが、どちらかと言うと草むらの靡く大地のような印象に近いかもしれません。照明の反射を受け、右より左より、見る側の立ち位置によって様々な表情を生み出しています。長方形の組み合わさるモザイク状の面は、時にうっすらとした風の気配をも呼び込んでいました。

それにしてもこのシートが一種の版画で、僅か3、4ミリほどの突起物がまさかインクだとは思いもよりません。率直なところ、出来上がったイメージにはそう魅力を感じませんでしたが、表現の方法には感心させられるものがありました。



1月より続いた今年のアートエッグも本展示で終了します。29日までの開催です。

*関連エントリ(第3回資生堂アートエッグ)
「佐々木加奈子 - オキナワ アーク - 」(2/6-3/1)
「宮永愛子 - 地中からはなつ島 - 」(1/9-2/1)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (少年)
2009-03-27 16:11:28
確かに、はろるどさんのおっしゃる通り出来上がったイメージは細かすぎて、変わった色にしか見えませんでした。
ルーペが必要かも・・
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-03-27 21:19:34
少年さんこんばんは。いつもありがとうございます。

>ルーペ

そうでしたね。全体として見た時のイメージがあまり開けてこないのが残念でした。制作自体はびっくりするほど細かいのですが…。
 
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