『ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』 シャネル・ネクサス・ホール

シャネル・ネクサス・ホール
『Master of Elegant Simplicity ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』 
2024/2/7~3/31



1900年にサンクトペテルブルクに生まれ、10代の頃にロンドンからパリへと移住した写真家のジョージ ホイニンゲン=ヒューンは、『ヴォーグ』誌などにてファッション写真を手がけると、戦後にはハリウッドへ移り、映画業界でも活躍しました。



そのジョージ ホイニンゲン=ヒューンの作品を紹介するのが『Master of Elegant Simplicity』と題した展示で、ファッションやポートレートの代表作をはじめ、旅先で写した写真など約65点の作品が並んでいました。



ホイニンゲン=ヒューンは、1920年代から40年代にかけての上流社会、ファッション、スターのポートレート、さらに芸術家らを撮影していて、映画セットのデザインや照明に関する知識などを活かし、シュルレアリスムや新古典主義などに着想を得たイメージを作り上げました。



またスタジオ撮影におけるモデルの構図を綿密に練っていたことでも知られ、照明を複雑に配して背景に影を作るだけでなく、小道具として彫刻などを使うこともありました。

さらにモデルを上から撮影するという、ファッション写真としては前衛的な手法を取り入れて、形式にとらわれない自由な発想による写真でも評価されました。



ホイニンゲン=ヒューンは長くスタジオで仕事したのち、アフリカ、ギリシャ、メキシコなどのさまざまな地域を長期にわたって旅行し、各地の風景や出会って人々を写していて、計5冊の写真集も制作しました。



国内では初の大規模な回顧展だけあり、質量ともに充実した展示といえるかもしれません。そのシンプルながらもエレガントとも呼べる写真に魅せられました。



会場内の撮影も可能です。*掲載写真はすべて『ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』展示作品

3月31日まで開催されています。

『Master of Elegant Simplicity ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』 シャネル・ネクサス・ホール
会期:2024年2月7日(水)~3月31日(日)
休廊:会期中無休。
料金:無料。
時間:11:00~19:00。 
 *最終入場は18:30まで。
住所:中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A13出口より徒歩1分。東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩1分。
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