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「開館10周年記念ウィーク」 国立新美術館

国立新美術館
「開館10周年記念ウィーク」
1/20~1/30



1月21日に開館10周年を迎えた国立新美術館が、特別展示をはじめ、講演やシンポジウムなど、様々なプログラムを行っています。



特別展示が想像以上に圧巻でした。手がけたのはエマニュエル・ムホー。フランスに生まれ、現在は東京で活動する建築家です。タイトルは「数字の森」。文字通りに連なるのは無数の数字でした。0から9まであります。そしてカラフル。見る角度によって色が変化します。美しいグラデーションを描いていました。



それにしても縦横、一体何メートルあるのでしょうか。実のところ事前にSNSで画像を見ていましたが、まさかこれほどに巨大なインスタレーションとは思いませんでした。



コンセプトは国立新美術館の今後の10年です。色の数は100種、数字は全部で6万ピースにも及びます。華やかな色彩は祝祭的な雰囲気を醸し出していました。



内部には通路があります。ベンチも置かれ、座ってくつろぐことも可能です。頭上から数字が降り注ぎます。色彩に身を委ねては楽しめました。



ちなみに数字のほかに、2人の女の子とネコが一匹、シルエットとして紛れ込んでいるそうです。見つけるのには相当難儀しますが、探して歩くのも面白いかもしれません。



なお会場ではムホーの作品にあわせて、美術館の活動も紹介しています。まず目立つのが過去の展覧会のポスターです。開館記念は20世紀美術探検展でした。そしてモネ展。大変な人気を集めました。ともに2007年です。見に行かれた方も多いのではないでしょうか。



ほか教育普及や情報発信の活動についても簡単に触れています。アーカイブでは貴婦人と一角獣展に関する資料がまとめて出ていました。チラシ、プレス資料、さらに観覧券などです。そういえば割引券はコースターでした。私も利用したことを覚えています。

さて特別展示は2本立てです。もう1つは映像です。石田尚志が大掛かりな映像インスタレーションを出展しています。



場所に注目です。何せ展示室外です。もはや美術館の外と言っても良いかもしれません。ようは通路でした。乃木坂駅6番出口すぐの美術館へと至る連絡通路を会場としています。



写真でもご覧の通りです。階段、エスカレーター上の天井に映像を投影しています。線は渦巻き、色は光を伴っては輝いています。形は終始変化。常に一定ではありません。



通路には外の光も差し込みます。日没後であればより映えて見えるかもしれません。


さらに記念ウィークではシンポジウムや各種イベントも開催。一部は既に終了しましたが、今週末に向けてロビーコンサートや狂言も上演されます。レストランでは10周年特別メニューも提供されているそうです。



正面入り口付近はすっかり草間彌生展仕様でした。初日は2月22日。あと約一ヶ月です。今年も国立新美術館は草間彌生展、ミュシャ展、ジャコメッティ展と注目の展覧会が続きます。足繁く通うことになりそうです。


10日間限定の「国立新美術館 開館10周年記念ウィーク」。館内では恒例の「DOMANI・明日展」や障害を持つ方のアート展も同時に開催中です。あわせて出かけるのも良いかもしれません。



1月30日まで行われています。

「開館10周年記念ウィーク」 国立新美術館@NACT_PR
会期:1月20日(金)~1月30日(月)
休館:1月24日(火)。
時間:10:00~18:00
 *毎週金曜日は夜20時まで開館。
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:無料。但し「DOMANI・明日展」は有料。
住所:港区六本木7-22-2
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅出口6より直結。都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩4分。東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩5分
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