Podium

news commentary

おことわり

2008-05-31 16:06:30 | Weblog
天候不順と梅雨の長雨、温暖化で加速する炎暑に備え、
Podiumは一時物置に収納します。

<2008.5.31 管理人>
コメント

食べ残し使い回し

2008-05-02 21:49:18 | Weblog
「ニセ但馬牛みそ漬け事件」でいちやく脚光を浴びた船場吉兆が、こんどは宴会などで客が食べ残した料理を別の客に使いまわしていたとして大阪市保健所の立ち入り調査をうけた。5月2日のNHKテレビのニュースで見た。

「もったいない」は美しい言葉である。その気持を大事にすることはわるいことではない。客の食べ残しを経営者の家族や従業員が「まかない」として食べる分にはなんの問題もあるまい。食べ残しをドギーバッグに入れてもらい、犬に食わせないで自分や家族が食うのと同じである。

安くても一人当たり数万円につく料亭で、前客の食べ残しを次の客に回していた船場吉兆のこの「もったいない」は、地球環境保全の精神というよりは、経費節減・利潤増大にかられた末の行為だろう。

ところで、スマトラ島のパダン料理はインドネシアを代表する料理の一つである。なかなか律儀なところのある料理で、パダン料理レストランの多くはイスラムの断食月になると1ヵ月間店を閉める。

ジャカルタで暮らしていたころ、筆者はナトラブ(Natrabu, National Travel Bureau)が経営するパダン料理レストラン「ナトラブ」によく出かけた。

パダン料理のレストランにはメニューがない。従業員は客に飲み物の注文は聞くが、料理の注文は聞かない。客がテーブルにつくと、あっというまに従業員がテーブルいっぱいに料理を並べる。日本や韓国の宴会料理、温泉旅館の夕食のテーブルのようになる。

客はテーブルに並べられた料理のうち、自分が食べたいものだけを食べる。食べ終わると客が手をつけた料理だけが勘定書に書き込まれる。客が手をつけなかった料理は、従業員がキッチンに返し、ふたたび次の客のテーブルに並べられる。客は食べた分だけの料金を払う。回転寿司の要領である。

船場吉兆の料理では、食べようと残そうと、お一人様いくらいくらと客はきっちり飲食代を取られる。いちどは客に売ってしまったものを回収して、別の客に同額の料金で売ったところが、船場吉兆と、パダン料理あるいは回転寿司とが大いに異なるところである。

船場吉兆の場合、客が手をつけず残した料理が使いまわしで別の客に売られた。したがって、客の残し物は残飯・ゴミの類ではなく、それなりの財産価値のある商品だったわけだ。そうすると、すでに金を払っている前客に断りなしに、船場吉兆がその残しものを別の客に売った行為は、「占有離脱物横領」、なーんてことにはならないのかしら?

(2008.5.2 花崎泰雄)

コメント