老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

天国へ行った犬が解らない猫

2015-09-12 10:06:56 | 俳句

姫 が 殿 の小屋を覗く                  いつも一緒にいた
?

姫はベランダに出ると、いつも 亡くなってもそのままにしている 殿 の犬小屋を覗きに行く。
殿 が生きていた時は、猫と犬だが、なんとなく仲が良かったと思う。
姫 は自分の思いどうりに物事がはこばないと、いわゆるストレスがあれば 殿 に八つ当たりをしていた。
いきなり 殿 の尻尾にかみついたり、ぽーっと、している 殿 の前にゆき、猫パンチをくらわす。殿 が(*_*; して、追いかけると、さーっと部屋に逃げ込む。
殿は、時には怒って逃げる 姫 を追いかけるが、部屋に逃げ込まれては、なすすべも無い。
殿 と私が散歩に出かけると、姫 は外の階段で、帰るまで待っていた。

殿が亡くなって、一年はとっくに過ぎたが、早期に癌だってことに気が付かなかったことを今でも悔やむ。痛かっただろうか、苦しかっただろうなと。
姫 は今でも、殿 の匂いが、残っているのか、小屋を覗きこんだり、見えないと思うと、小屋の中べ寝ていることもある。
殿 の死が理解できぬ、姫 なのだ。



        初秋の湖畔を走る白馬かな   R
        青馬の御幣を飾る神の秋   M
        朝駆けの神馬お山は薄紅葉   O
    馬のしり取りでこの句が続く

        酒の宴鬼女微笑みて紅葉狩   M
        秋興や誰が持ち来し鬼女の面   O
        新走り天狗の面を飾る店   R
        山粧ふ烏天狗が息吹けば   O
        懐の深きか風なり秋の山   P
    鬼女→面→天狗→山  に しり取り

たかがしりとり俳句されどしりとり俳句、あなどれない。



      
コメント
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