老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

昨日の散歩のつづき

2015-09-29 10:16:53 | 俳句


散歩道から高速道路が見える。高速道路は我が団地を二分して通っている。
広がる市街地の向うには、瀬戸内海があり、行き交う舟のその向こうは小豆島だ。
      九月の空ふあふあ生まる旅心

     


団地を二分した道路の側壁に、近くの住人が四季折々の花を咲かせ、散歩をする我々の目も楽しませてくれている。



この辺りの高速道路のヘェンスには、槿、椿が植えられている。私は散歩をしながら、この花々を見ている。高速道路を走る人達も、目の片隅に、この花が映っているに違いない。
へくそかづらの花がヘェンスに絡まって咲いていた。灸花とも言われるこの花、決してきれいな名前とは言い難い。灸をすえる時の、逆さまにした形が、灸ににているからこの名が付いたとか。一センチくらいの小さい白い花の底が薄紅の灸花を、少し匂いが悪いが、私は子供の頃から好きだった。

      ☆   引つぱつてまだまだ灸花の蔓   清崎敏郎


         へくそかづらどなたが付けし無粋な名
         尼が守る籬にからむ灸花
          


この辺りは100メートル歩くと大小のため池がある。このため池もその一つ。池に沿う散歩道は個人の家に行く、近道のためか、滅多に人に逢うことがない。


         色変へぬ松枝ぶりの良き山家
         庭ぬちに一面コスモス咲かせあり
         秋日濃しあねさんかぶりの媼かな
         ぶうらんこ誰か待つやう秋の庭
         秋日影木の間透かしの池の波
         木の実降る音ひたすらに行きをれば
                  



池に沿う径は、もう落葉が積んでいる。茸が生えている。
名前を知らない秋の草の花が咲いている。
吟行をする気になれば、なんと我が町は題材の宝庫だろう。説明句しか作れないが。。。、推敲しょうっと。

明日が締め切りの、、、、、
一句もできていない。又やぶれかぶれの句を投句して、全没だ。
これだけ、ブログで恥をさらしながら、エンジョイをしているのは、どこかで折りあいがついているなだな。何もかも思いどうり上手くゆく筈がない。そしたら少しでも楽しい方がいいか。
ああああ、困った。
一句一章、季語尊重、難しい、、ままよ、、、

      爽やかや母の目馬の目優しき目
      秋の野に目礼交はしすれ違ふ
      生々し猪掘り返す畑の傷
      鳥獣潜ませ秋の沼澄めり

どこかで見た句の二番煎じみたい。ちょと 御粗末な句だな~。
                 
      
      



コメント
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