孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

親父の替わりに横須賀へ

2017年09月26日 | 旅行
生きていれば、親父は来月3日で93歳になることになる。

晩年は、入退院の繰り返しで、ほとんどやりたいことはできず、テレビと新聞だけが楽しみであったようだ。

私が中学生のころであったと思うが、親父の学生時代のことを聞いた事があった。「どこの学校に進んで、何の勉強をしたのか?」と聞いただけだった。

親父は、「お父さんは、横須賀海軍工廠の養成所で、軍艦を造る勉強をしたんだ。今の工業高校みたいなもんだな。」そう言ってから、当時の同級生たちとの壮絶な勉強の競争について、長々と聴かされた。

消灯になってからも、みんなロウソクをもってトイレに入り、こっそり自習したり、英語を覚えるために、辞書を破ってムシャムシャ食べてしまう奴もいた、、などなど。

カッターボートの訓練の辛さなどは、何度も何度も聞いて、耳にタコが出来るほどだった。

卒業する頃は、大東亜戦争も末期で、すぐに親父は海軍に入ったようだが、入って間もなく戦争は終わりとなったそうだ。

親父にとっては、青春は横須賀にあった。テレビのニュースやドラマで「横須賀」と聞こえると、何をしていても手を止めて、テレビもボリュームをグッと回して音をでかくして、テレビの真ん前にドカッと座り、ブラウン管を食い入るように見つめていた。

見たことのある映像が映ると、ニコニコしてここは何だ、あっちは何だと勝手に解説するのだが、聞いている者は誰一人いなかったと思う。

他界して四年になるが、今週は時間が出来たので、明日日帰りの旅をしてこようと思い立った。行先はもちろん横須賀。

やることリスト。

1.どぶ板通りを散策する。(親父がよく口にしていた)



2.海軍カレーを食べる。(親父もきっと食べただろう)



3.三笠記念艦をじっくり見学する。(これは私の念願だった)



4.小栗上野介の胸像を見る。 (これも私の念願)



5.横須賀海軍工廠跡地に最接近する。 (今は米海軍基地)



デジカメの電池を確認して、i-pod に Youtube からたっぷり録音して寝るることにする。明日は5時起きだ。

親父の供養なんてろくな事が出来ないので、せめてもの供養のつもり。

それに、あそこまで親父が夢中になっていた横須賀を一度この眼で見たかったから。


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