孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

明治の顔だ、本庶氏。

2018年10月06日 | 社会観察
私は世界遺産とか、ミシュランとか、カンヌ映画祭とか、西洋人が日本人に、あるいは日本の何かに賞を与えてくれたという類のニュースでは、あまりはしゃぐことの無いように、自分を律しているつもりだ。勝手に、自分でそう心掛けている。

ノーベル賞は、自然科学分野は別だが、(過去に日本人の功績が西洋人にいくつも盗み取られている経緯はあるが)、平和賞だとか文学賞などは、何となくまやかしがあるなあ、という気がする。

文学など、翻訳の仕方が大きく影響するだろうし、平和賞などでは、多分に政治的な臭いがしてきて、逆に白けてしまうこともあった。

今年の日本人受賞者のことを、今朝の報道番組で伝えていたが、そのお顔を拝見しながらお話を聞いていて、本庶氏のお人柄に感銘した。一本筋がピ~ンと通っていて、こういう方の教えを受けた若者は、大きな影響を受けることだろう。



別に、賞金の5千万円を後進の方のためにと、大学基金に使うように言っていたから褒めるのではない。そもそも、こういう方は金には執着しないのだろうと推察する。

今回の賞の対象になった功績についても、番組で映像を交えて紹介していたが、癌細胞を攻撃している免疫細胞の動画にはテレビの前に棒立ちになって、見入ってしまった。



「科学雑誌に出ているからと言っても、自分の目で確かめるまで、信じない。」

とかく、この世はイカサマだらけである、と感じているのは私と共通しているなあ、と嬉しくなってしまった。

ちょっと前に、青色発光ダイオードの発明と実用化で、他の2名の日本人の方と一緒にノーベル賞を受賞した、中村修二という方がいた。徳島大学の出身で、地元の日亜化学工業という会社に就職して、実用化に成功したが、金銭的な不満から会社を提訴。

日本からアメリカの大学教授になってしまったのだった。日本を捨てて・・・。

 受賞時は米国籍

今、プロテニス界では日本生れ、日本国籍の黒人女性が大活躍である。カタコトの野本後でのインタビューを見ても、日本人だと呼ぶにはちょっと・・・と私は思ってしまうのだが、日本人の快挙だ、とマスゴミは大騒ぎである。

中村修二氏は、ノーベル賞受賞時、すでに日本国籍を捨てていたのだが、マスゴミは「日本人が受賞した!」と大騒ぎしていたのには、何とも調子が良すぎないか?

こういう方と本庶氏を比較するつもりもないし、そんなことをしたら本庶氏に失礼になるだろう。

目つきや話しっぷりが、まるで明治生まれの私の祖父が彷彿と心に浮かんだ。



もちろん、私の祖父と本庶氏を比べるつもりなど毛頭無いのは言うまでもないだろう。