孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

トマトマンと石田えり

2017年08月14日 | 趣味の世界
先週末に青春18キップ+グリーン券の長旅で目指した先は、私の母校のある北関東の街だった。そこは、関東圏に含まれるのだが、お国言葉は我々には東北エリアに入れたくなるほど訛りの強い、独特な抑揚がある。

昔から寿司に入れる干瓢の産地であるが、最近では「餃子の街」だとか、「ジャズの街」、「カクテルの街」などと、様々な肩書きをつけていた。

母校の工学部は、雷研究でもよく知られているのだが、それはその街が雷の多発地域であるため研究するのには持って来いの土地柄だったからだ。

また最近では地震も多くて、学生の頃私が地元の人から聞いた、『野州名物は、地震・雷・ブス・干瓢』という言葉もまんざら嘘ではないと納得できるようだ。いや、ブスに関しては、仙台の大学に進んだ人にいわせると、「宮城は多分日本一だろう・・」と反論する。

下野の女性の為に、これ以上話題にするのは控えたい。

昨日、DVDレンタルショップにふらりと寄ったら、懐かしい映画「遠雷」のDVDが目に留まったので、借りてきて先ほど観終えたところだ。

  トマトマンを永島敏行が好演!

立松和平原作の小説を、根岸吉太郎監督がメガホンを取り、私の好きな永島敏行が好演している恐らく私の好きな邦画のベスト5に入る1本である。

この話の舞台こそ、私の母校のある「餃子の街」で、そこでトマトのハウス栽培を営む農家の次男坊の周りで起きる、様々な社会現象を織り交ぜた、2時間15分の長編青春ドラマである。

脇を、藤田弓子、ケーシー高峰、森本レオ、原 泉、蟹江敬三らが固めて渋い演技を繰り広げ、中でも主人公の満男(永島)と結婚するあや子役の石田エリの超爽やかな演技と見事な姿態、満男の幼馴染の宏次役のジョニー大倉の朴訥な演技は秀逸である。

 女性をめぐって・・・

映画には、私がほんの二日前に降り立ったJRの駅前もシーンもあり、現在との変り様がよく分った。

映画では、なるべく方言を忠実に反映したかったのだろうが、残念ながらさほど忠実ではない。しかし、俳優たちがあの土地の言葉のアクセントを覚えるには、それは少し荷が重過ぎるだろう。

話は、田舎の嫁入りの最中にちょっとした悲劇が重なって終わるのだが、途中ザリガニ釣りやホタル狩りなど、郷愁をそそるシーンもあって、心をなごませてくれる。

また、10年位して行く元気があったら、母校を再訪してみようかと考えている。

偉そうでウザイ、ゴルフ解説者

2017年08月14日 | テレビ・ラジオ
大した実績も無く、言葉だけが上滑りするような解説をベラベラとすることで定評のある、マラソン解説者・増田明美のことは、以前このブログでもネタにした。

先日も、どこかで行われたマラソンで、解説者が野口みずき、高橋尚子とともに、増田明美が加わっていて、勝負の機微に関わる場面での解説では、増田明美がまったく能無しの役立たずであることを、日本中に晒してくれた。

私は増田明美が解説しているようなので、それ以上は見なかったが、これと同様の心境にさせられるのが、プロゴルフの世界にもいる。

 日本人?

漢字3文字の名前なので、長いこと支那人か朝鮮人かと思っていたら、どうやら日本人のようで、「戸張捷(とばり しょう)」と読むのだそうだ。

この方、プロゴルファーだったのかどうかは定かでないが、ゴルフ業界で食べている方らしく、世界中のゴルフに関することでは、知らないことはないといった体裁を保っている。

私が鼻持ちならないのは、どこかの都知事と同じように、日本語で言えばいいのにわざわざカタカナ言葉を連用することだ。「プロゴルファー」でも充分わかるのに、なぜ「プロフェッショナル・ゴルファー」という必要がある?

こう感じているのは決して私だけでないことは、ものまね芸人たちが、彼の解説ぶりをネタにしていることでもよく分る。

例えば、「花香よしあき」がそうだ。

  花香よしあき

【優勝した選手が素直に喜べないような、上から目線のインタビューをする戸張捷】

『えぇー、おめでと、ね。・・・あのぅ、8番の林の中に入ってしまったティーショット・・・アレ、どうした??』
『それからネ、・・12番ホールでの3パット・・・アレ、何??』


さらに、御大・「博多華丸」もネタにしていた。

  博多華丸

【驚くほど記憶がいい、全英オープンゴルフで実況解説をする戸張捷】

『(小声で)あぁ~、ラフに入ってしまいましたネ。・・確かコレ青木さんネ。1998年に、ビジェイ・シンが、まったく同じラフにつかまったんですネ。・・で、当時勢いのあったタイガーに、確か2打差で逆転負けするんですネ。・・確かその日が、タイガーのお父様の誕生日だったですネ。』


どちらも、戸張氏の解説の特徴を良く掴んだ「名作」だと思うが、特に後の方の話し振りは、まるで増田明美みたいではないだろうか?

『○○サンは、最近キーホルダー集めに凝っていて、お気に入りは猫ちゃんみたいですよ。中でも三毛猫が大のお気に入りだそうで、もう200個以上部屋にあるそうす。』などと、「どうでもいいネタ」を得意げに披露するのが増田明美の「売り」なのだ。

戸張捷は、ゴルフで飯を食っているだけに、専門知識は豊富のようだが、時には間違った解説をしてしまって後であわてて訂正するようなこともあったそうだ。

例えば、雨上がりの水溜りに入ったボールを救済するとき、「この場合はボールを拭いてはいけません。ルール違反です。」と知ったかぶって解説したそうだ。

しかし、ルールブックには、「カジュアルウォーター救済で、ドロップする場合は、ボールを拭いても良い」と書かれている。

彼はプロゴルファーの経験は全くないようなので、優勝が掛かったホールなどでの選手の精神状態などは、どうしても適当な想像に基くものでしかないことが見ている者には伝わりがちであるようだ。この点は増田明美も同様である。

「このパットが入ると入らないとでは、賞金が300万円は違いますね。」などという解説は、なんとも興醒めではないか。

私が彼の声がするときは、テレビ中継を観たいと思わなくなるのは、ほんのこの程度のことだ。