お手本とすべき多民族国家、観光立国、シンガポールと言いたいところだろうが、実際に暮らしてみると、何もかも人口的で息苦しく、退屈な国は無いというのが、私の率直な感想であった。このことはこれまで何度かブログにも書いてきたことだ。
一言であの国を言え、と問われれば、私の答えは「ただ年中暑いだけの、窮屈で住みにくい街」となると思う。私は2ヶ月で飽きてしまった。
一見民主的なようでも、実情はキツキツの監視社会で、政府批判などもってのほか、言論の自由など無く、建国の父と呼ばれたリー・クワン・ユーの独裁国家、人呼んで「明るい北朝鮮」そのものだった。
反日・親中の独裁者だったリー・クワンユー元首相
その独裁者が他界したのは、丁度2年前のことだった。
その直後にシンガポールの少年が、youtube に政府批判の動画をアップした。AMOS YEE(エイモス・イー)という名前の16歳の子供だった。
彼は直後に当局に拘束され、有罪判決を受けて53日間牢屋に収監された。刑期を満了して釈放された彼はその後も歯に衣着せぬ動画をアップし続け再度収監されたそうだ。
エイモス少年、自宅から
今日のヤフーニュースによると、その後彼は、昨年暮れにビザなしで米国に渡り、シンガポールに帰国するのが怖いとして米国への年明けに亡命を申請していた。それが認められたことが26日までに分かった。米移民判事が判断を下したそうだ。
この少年が、いったいどのような政府批判を繰り広げたのか、youtube で検索してその動画を観てみた。
シングリッシュと呼ばれるシンガポールのアクセントはまったく無く、明らかにアメリカン・アクセントの流暢な英語で約8分間にわたって、リー首相や政権の批判を語っていた。
確かに品の無い言葉が使われているが、話している内容は極めて真っ当なもので、シンガポールの同世代の若者たちが、両親などの大人から聞かされてきたことが、いかにデタラメなものか、グーグルで公開されている統計などを基に、理路整然と解説していた。
平均労働時間/週は2位の南朝鮮を引き離して、ダントツトップ
社会の所得分配の公平さをみる「ジニ係数」は英国、米国を引き離してトップ。世界一の不平等・格差社会となっている。
貧困率世界一
対GDP歳出
GDPに対する歳出の割合、つまり政府が公共部門に使う金のGDPに対する割合は世界一低い。
政府指導者の給与
それなのに、政府指導者の給与は、飛びぬけて高く、ダントツで世界最高である。
ここまで、データを揚げて批判されれば、当局とてさぞかし耳が痛かったことだろう。しかし、シンガポール当局はこういう批判を許さないのである。
シンガポールは、国境なき記者団が発表する「世界報道自由度ランキング」で180カ国中153位に沈む、報道の自由、言論の自由は無い国である。
米国の国土安全保障省は亡命受け入れに反対の立場を示していて、来月17日までに異議を申し立てることができるそうだが、このケースは亡命を認めるのではないかと思う。
彼の批判が今後も続けば、シンガポールの若者にも少なからずの影響はあるだろう。蟻の一穴となり得るか、今後の成り行きに注目してみたいものだ。
一言であの国を言え、と問われれば、私の答えは「ただ年中暑いだけの、窮屈で住みにくい街」となると思う。私は2ヶ月で飽きてしまった。
一見民主的なようでも、実情はキツキツの監視社会で、政府批判などもってのほか、言論の自由など無く、建国の父と呼ばれたリー・クワン・ユーの独裁国家、人呼んで「明るい北朝鮮」そのものだった。
反日・親中の独裁者だったリー・クワンユー元首相
その独裁者が他界したのは、丁度2年前のことだった。
その直後にシンガポールの少年が、youtube に政府批判の動画をアップした。AMOS YEE(エイモス・イー)という名前の16歳の子供だった。
彼は直後に当局に拘束され、有罪判決を受けて53日間牢屋に収監された。刑期を満了して釈放された彼はその後も歯に衣着せぬ動画をアップし続け再度収監されたそうだ。
エイモス少年、自宅から
今日のヤフーニュースによると、その後彼は、昨年暮れにビザなしで米国に渡り、シンガポールに帰国するのが怖いとして米国への年明けに亡命を申請していた。それが認められたことが26日までに分かった。米移民判事が判断を下したそうだ。
この少年が、いったいどのような政府批判を繰り広げたのか、youtube で検索してその動画を観てみた。
シングリッシュと呼ばれるシンガポールのアクセントはまったく無く、明らかにアメリカン・アクセントの流暢な英語で約8分間にわたって、リー首相や政権の批判を語っていた。
確かに品の無い言葉が使われているが、話している内容は極めて真っ当なもので、シンガポールの同世代の若者たちが、両親などの大人から聞かされてきたことが、いかにデタラメなものか、グーグルで公開されている統計などを基に、理路整然と解説していた。
平均労働時間/週は2位の南朝鮮を引き離して、ダントツトップ
社会の所得分配の公平さをみる「ジニ係数」は英国、米国を引き離してトップ。世界一の不平等・格差社会となっている。
貧困率世界一
対GDP歳出
GDPに対する歳出の割合、つまり政府が公共部門に使う金のGDPに対する割合は世界一低い。
政府指導者の給与
それなのに、政府指導者の給与は、飛びぬけて高く、ダントツで世界最高である。
ここまで、データを揚げて批判されれば、当局とてさぞかし耳が痛かったことだろう。しかし、シンガポール当局はこういう批判を許さないのである。
シンガポールは、国境なき記者団が発表する「世界報道自由度ランキング」で180カ国中153位に沈む、報道の自由、言論の自由は無い国である。
米国の国土安全保障省は亡命受け入れに反対の立場を示していて、来月17日までに異議を申し立てることができるそうだが、このケースは亡命を認めるのではないかと思う。
彼の批判が今後も続けば、シンガポールの若者にも少なからずの影響はあるだろう。蟻の一穴となり得るか、今後の成り行きに注目してみたいものだ。