孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

グローバル感覚を味わう

2016年09月20日 | 旅行
最近は下火になってきたようだが、ひところの「国際的」「インターナショナル」という言葉に取って代わって、「グローバル」という言葉が大流行だった。

会社の説明や部署名に「グローバル」と付ければ、何となく世界中で手広く商売をしているような錯覚を与える効果があると思うのか、「グローバル戦略」とか、「グローバル展開」とか、よくもまあ恥ずかしげもなく口にするものだと思っていた。

そういう人に限って、global ってそもそもどういう意味なんですか?と聞くと、「さあ・・・」とか言うに決っている。

globe とはそもそも「球体」という意味で、地球を意味する単語だ。その形容詞が、global で、[「球状の」とか「地球規模の」といった意味になるわけだ。

グローバリズムといえば、国境や人種などわずらわしくて、「人・物・金・情報」を自由にやり取りして金儲けを企む主義のことを言う様で、国や民族の伝統文化や独自性などどうでもいいと考え、金儲けにとって邪魔だと考える連中を、グローバリストなどと呼ぶそうだ。


今回の私の台湾旅行は、意識が少しグローバル(地球的)だったと思う。これまでになく、丸い地球を意識する旅だった。なぜなら、嘉義市の郊外を通る北回帰線まで南下したからだった。

 嘉義市郊外を横切る

回帰線と聞くと、分かっているようで実はうまく説明できない人が多いのではないだろうか。世界地図や地球儀を見ると、赤道を挟んで南北に北回帰線と南回帰線が描かれている。

「回帰線」は英語で、tropic という。語源はギリシャ語で「帰る」という意味の、【tropos】という言葉からきているという。北回帰線から南に降りていくと赤道があり、さらに南下すると南回帰線がある。この間、赤道を挟んで南北にそれぞれ大体23度27分の間を熱帯(トロピカル)と呼ぶわけだ。

  北回帰線標塔、北緯は?

地球の軸は23度ほど傾いている。傾いたまま太陽の周りを公転すると、夏至、秋分の日、冬至、春分の日で太陽が真上から照らす位置が変わってくる。

北回帰線上で夏至の日(6月21日ころ)のお昼に外に出て自分の影を見ると、太陽が頭の真上から照らすため、足元に小さく影が見えるだけだそうだ。

冬至の日に南回帰線上では同じことになる。そして、春分の日、秋分の日は赤道上で同じ現象を見ることができるわけだ。

  
中学校で習ったような気もするが・・、夏至の日には頭の真上に太陽が。


嘉義市からはバスで10分ほどで北回帰線・太陽館まで行けるようだが、バスの本数はそう多くないようだったので、私はタクシーを利用した。日本円で470円ほどだった。

 初代から第5代標塔

第6代標塔は、「太陽館」という大きな建物になり、中には太陽に関する展示が様々あって、子供連れの家族で賑わっていた。



そして、ここを訪れる観光客はほとんどみんな、温帯と熱帯にまたがって記念写真を撮っていた。国境や県境などでも観光客はよくまたがって写真におさまりたがるものだ。



私は、20歳のときパプア・ニューギニアに行ったことがあるので、赤道を船が通過する時間を当てるトトカルチョを船長主催でやったのを記憶している。したがって、熱帯だからといって特別興奮することはなかったが、夏至の日の昼に自分の影がなくなるというのは、一度見てみたいものだと思った。

地軸が傾き、太陽の周りを公転しているイメージ。なんともグローバルではないか。

もしかしたら、来年の6月21日ころ、再訪するかも・・・。





ぶらり淡水河畔

2016年09月20日 | 旅行
台北駅で若者二人の親切な道案内を受け、もう初日から台湾の好感度はMAX状態だった。

台風の影響で天気は悪いだろうと予想していたのだが、何と9/16 金曜日の台北は晴天だった。淡水はもう何度も訪れているが、まだ対岸の八里(バーリ)には渡ったことがなかったので、今回は渡し舟でいってみる事にした。

 10分ほどで八里に着く

乗客の大半は、台湾の方だったが、支那人のようにギャアギャア騒がないので、嫌な思いをせずに済む。対岸に着くと観光客の多さに圧倒された。

 いろんな出店が連なる

淡水は、夕陽がきれいな場所として有名で、夕暮れ時になるとあちこちで若いカップル達がデートを楽しむ光景が見られるデートスポットである。

この日は気温が30度近くあったろう。それでも肩を寄せ合っていちゃいちゃ歩くアベックがいて、見ているだけで汗が噴出すほどだった。

  木陰には人だかり


せっかくだから、名物のソフトクリームを買ってみた。高さは25cm位あるだろう。

 味はさておき・・・

台湾は漢字の国なので、よく見れば何となく意味が理解できるのがありがたい。看板を見て、一体何の意味なのか考えるのも一興である。


 蚵仔煎=カキ入りオムレツ 


淡水の名物といえば、『鐵蛋』がある。鉄たまごという意味で、色は真っ黒だが、これがなかなかおいしくて後を引く。煮たまごを干して作るのだそうだが、値段も手頃でビールのつまみにも最適なお土産になる。

 ぺロッと食べちゃう鉄蛋

ひっきりなしに水分補給をしないと、簡単に熱中症にかかってしまいそうな日だった。淡水はやはり、夕暮れ時がいいかもしれない。

晴天の淡水は中高年にはすこしきつかった。