気分転換

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日常を気楽に綴っています。

台風の影響で台湾行きが大騒動

2019年09月14日 | 台湾

大型台風15号が早朝関東地方を通り抜けた9月9日に
台湾行きを予定していました。

7月に娘家族が来日した際に息子が「9月なら連休が取れそう。」
ということで息子にとっては初めての台湾行きを決めました。

部活が忙しかった息子との旅行は中学以来なので17年?ぶりの事です。

台風シーズン、ましてまだ猛暑の台湾は自分たちだけでは
絶対計画しない季節なのですが、なかなか連休が取れない息子のために
「台風が来なければいいね~」と言いながら計画した旅でした。

 

9月9日・・・ハラハラ、ドキドキの1日

 

前日から台風情報をずっと確認していましたが早朝には
通りぬけそうな予報で何とかなりそうと安心していました。

息子とは12時に成田の出発カウンター付近で待ち合わせしていました。

飛行機は成田発午後2時50分です。

朝の航空会社のホームページから定刻出発を確認し高速道路が
心配だったので早めに家を出ました。

我家からの通常の方法は2通り、関越から圏央道を行くコースと
関越から外環、オリンピック対応で新しく開通した東関東道の利用です。

東関東道が昨年夏に開通してからは2時間半以内で行けるようになりだいぶ近くなりました。

普通なら9時に出れば間に合うのですがこんな時なので
早めに8時には高速に乗っていました。

関越は閉鎖されることもなくいつも通り走ることができました。

道路状況を確認するために高坂のサービスエリアに寄り
コースを確認します。

なんと~~ 圏央道は全線通行止め、北関東道も閉鎖です。

カウンターの方と相談して外環を三郷南で降りて一般道を行くしかないようです。

「早く出発してよかったね~」

三郷南で一般道に降りたころ息子も池袋駅で大慌てしていました。

通常なら池袋発9時20分頃の成田まで直通の電車があります。

これなら11時前に余裕で着くので早めに行こうとしたようですが
電車が止まり駅には人があふれていたようです。

この朝はどこの駅も大変な騒ぎで後からニュースで見ました。

「電車止まってる」とラインがきました。

「地下鉄は?」と返したら

「丸の内線で東京駅に向かう」と返信。

東京駅に行っては見たものの、スカイライナーも京成も運転見合わせ。

どうすることも出来ません。

空港までのバスも「本日運休」

その内に山手線が動き始めました。

少しづつ運転再開のニュースを車のラジオやスマホのネットで確認し
情報を息子に伝えていましたが日暮里駅で京成の運転再開を待ちながら身動きできません。

そんな時ラインで送られてきた写真がこちら


「相当数時間」というアバウトな発表に迷います。

電車なら1時間半?で3千円?くらい・・・

タクシーに乗ると何時間かかるか分からずに数万円。

タクシーに乗ってしまってその間に電車が動いたらと思うと
この時点ではタクシーに乗る決断ができませんでした。

後から思うとここでタクシーを見つけて乗ればよかったのですが。

 

その時こちら親チームも渋滞にはまっていました。

千葉県は梨の産地、丁度出荷中と思われる梨が畑にゴロゴロ落ちてしまっています。

道路は倒木あり水没あり停電で信号の止まっている所もあります。

なので混雑の道路事情は察することができるのでタクシーを勧められません。

この時まだ電車の復旧を願っていました。

もう息子は2時50分には乗れそうもありません。

こちらも危なくなってきました。

そこで調べたら当日後2便あります。

振替が利くかどうかチケットセンターに電話し続けましたが繋がりません。

電車も道路状況も情報が少なくてもうどうしたらよいか・・・

とにかく私たちはギリギリ2時に空港到着できたので急げば間に合ったかも
しれませんがキャンセルしました。

来れない人が多くて本日便なら同料金で振替が利くというのです。

ホッとして息子に「すぐにタクシーに乗って!」と連絡。

最終便(8時50分)なら何とかなると安心しました。

この時2時半。

タクシーもなかなか乗れないとネットで見ました。

6時半までに到着できれば・・・

「乗れた~」と3時にラインがきました。

ほっと一安心。

運転手さんに聞いたら「普段は1時間だけど今日は2時間強みて」
と言われたそうです。

運転手さんもこの状況を分かっていませんでした。

2時間は無理と思いましたがまだ3時間半あったので
高速も開通するだろうし大丈夫と高を括っていました。

空港には着きましたがとにかく情報がありませんし、誰に聞いても
電車や高速道路の復旧情報はわかりませんでした。

分かったことはマイカーとタクシー以外は空港に来られないということです。

 

着いた頃は閑散としていた成田空港ですがその内到着便が着きだすと
空港に人が溢れてきました。

私たちは出発の4Fに居たのですが到着の1Fは凄いことになっていたようです。

到着したものの空港から出る手段が無いので下より空いている4Fにも人が
増えてきました。

スマホの充電コーナーもトイレも並びだしました。

あちこちから色々な話が聞こえてきます。

「人が多すぎて空港の食糧がなくなってきたそうですよ」

「空港から東京まで今2時間50分かかるみたい、来るのはもっとかかるって」

時間がどんどん過ぎて息子の到着が心配になってきました。

周りの話を聞いていると帰れないので車を持っている身内や友人に
迎えを頼んだというのです。

迎えに来る車で道路が大渋滞になっているようです。

一部高速も開通したようですが前にも進めず降りることも出来ず止まってしまったようです。

6時半、とうとう息子は間に合いませんでした。

カウンターで相談したら7時50分、・・・ギリギリ8時までは受付してくれると。

息子は到着しませんが私たちはチェックインしなければなりません。

状況を聞くと全然進まないとヤキモキしていたようです。

息子だけチケットを取り直し明日の午前便に変更しようともしたのですが
今日来られない方が皆明日の便に振り替えて満席でした。

ここでまだタクシーのナビの残りキロ数が32キロあるというのです。

空港周辺は信号機も止まりもっとすごいことになっているでしょう。

残念ですがタイムリミットです。

泣く泣く息子は置いてきぼりになりました。

本当に残念。

行けないのに空港まで来ても仕方ないので最寄りの駅で降ろしてもらったようですが
千葉北インターで高速を降りるのにも30分以上かかったようです。

最寄りの駅といっても電車が動いていないのにどうしたのか心配でしたが
夫は「男なんだから心配することないよ」といいます。

こちらはもう連絡が取れなかったので後で娘に聞いたら
「千葉のマンガ喫茶に泊まったらしいよ~」

私たちはやや遅れた最終便で飛び立ち無事に到着しました。

入国審査で丁度私の所から9月10日に日付が変わりました。

タクシーでホテルに向かうから迎えはいらないと娘には言ってあったのですが
出て行ったらニコニコと娘婿が出迎えてくれ車でホテルまで送ってくれました。

迎えはいらないと言ってはいましたがどっと疲れた1日の最後にホッとした瞬間でした。

息子にとっては初めての楽しみにしていた台湾と姉の家訪問が
おじゃんになってしまいましたが誰を恨むことも出来ません。

この先まだ行ける機会はあると思うので「あの時は~」と
一生の話の種になることでしょう。

可愛そうなのでタクシー代はこちらで持つからタクシー乗ってと
言ったもののいくらかかったのか怖くてまだ聞けません。

 

それにしても今回のこの大型台風、予想を超えていました。

今までなら通り過ぎれば大丈夫と思っていましたが
こんなにも大きな爪痕を残すなんて・・・

未だ停電や断水が解除されない千葉県の皆様は毎日大変な生活が続いています。

当たり前に使っている電気や水ですが有難みを再確認しなければなりません。

12日に帰国しましたが上空から見た夜の千葉県はいつもキラキラと
とっても輝いて見えるのですが停電によりどんより暗かったです。

 

長くなってしまいましたが忘れない内にこのドキドキハラハラ物語は
記録に留めておきます。