やさしい雨が好き

マリ(ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ)はいなくなったけど、私のボンヤリ日記は続きます。

ライバルはS男さんだった?

2017-01-16 22:56:31 | 闘病
少し前、いえ、数年前のことです。

会社の先輩S男さんは前の職場の事故で両足が義足になられ、今の会社に障碍者枠で入って来られた方です。
と言っても、超明るくて、オバサンが少し入っているくらい話好き。
重いものもさっと抱えたり、脚立にまで上がって仕事をされる、すごく器用なスーパーマンです。

私とは共通のハンディキャップを持った知人がいたりしたので、NHK、Eテレのバリバラを教えてくれたり、
その手の話が気兼ねなくできるようになってました。

で、ある日聞いてみたのです。

私「ねえ、怪我してどのくらいで立ち直ったん?」
  数秒考えて
S「5秒かね。」
私「なんで?!」
S「もう働かんでええかな?!って思うたんちゃ」

そんなS男さん、あと数年で70歳の現役です。
もちろん車の運転もバリバリ、4人の孫のおじいちゃんです。

そんな会話をした数か月後に私はがんの告知を受けたわけですが、
子供のいない私は(気になることもないので)何の感情もありませんでした。

そして、主治医から抗がん剤をするので髪の毛が抜けるという説明を受けた時、
「えー!、
でも、お願いします。」と私

診察室を出る時、そこにいた主人が
「今度はこたえたじゃろう?」って

「全然!」って言ってました。(かわいくないね)
でも、その時は
「よーし、3秒で立ち直ったぞ!」って気持ちでルンルンだったんです。

S男さんのお蔭で、明るくつるっぱげも体験したわけですが、
先日そのことをS男さんに話したら、

「そねーなことゆーたかいねぇ」だと

なんとひとつも覚えちょらんかった。ちゃんちゃん!(なぜか山口弁で終わります)

はるとうにちゃん