深*龍宮の使いのブログ

色々なことを書いていきたいと思います、よろしくお願いします。

北朝鮮問題に関して、

2006-07-10 10:57:55 | 国家間問題のはなし、
    どうもこんにちは


  二週間ぶりですが、色々あったようですね、北朝鮮のミサイルとか、どうも私がブログを休むと事件が起こるような気がするのですが、うーむ、せっかく二週間かけて、ブログに書く内容の計画を考えていたのですが、どうも御破算になってしまったようです。 まあ、それで、今日はそのあおりを受けて、北朝鮮問題に関して、という事でも書こうかと思います、多くの方が書かれている内容ですが、不思議とそういうものを読んでみて、根本的な問題が抜けているような感じがするのですね。 なんというか、そもそも北朝鮮とは何なのか、なぜ存在しているのか、そう考えていって、その存在している理由が成立しなくなっているから、北朝鮮は崩壊しつつあるわけです、ではその成立しなくなってきている理由とは何か、まあ、そんなことでも書いてみようかと。


  まず、北朝鮮とは何か?と考えてみると、私の聞いた話では、確か、ソ連の時代のソ連の将校の人物が、トップについて起こした国で、その後の朝鮮戦争では、中国ソ連が後押しをし、停戦後はそのまま存続していった国のようです。 この点を見る限り、そもそも北朝鮮は、北朝鮮の人々がつくった国ではないということがうかがえると思います、つまり、北朝鮮の問題は、北朝鮮に帰納するのではなく、米中露の三カ国にそもそもの問題は帰納するという事、それがまず前提にあるのではないかと思います。


  その上で、ではなぜ今ミサイルを撃ったのか?、また、なぜ北朝鮮は崩壊しつつあるのか、その問いの答えは多分、上で書いた北朝鮮の前提条件、そもそも北朝鮮は北朝鮮の人々がつくった国でない、というところにつながるのではないかと思います。 つまり、北朝鮮は他国の利害で生まれた国であり、主体性を持つことが出来ない国であり、そのままでは国家の体をなせない国であるということ、それが国家の崩壊を生み、また、そもそも北朝鮮を生んだ問題である国々に対し、アピールをするためにミサイルを撃ったのではないかと、個人的には思っています。


  私はこう思っているのですが、この点多くの論調では、北朝鮮という国家に対してどうするか?、その話ばかりをしていて、根本的問題が見えていない、そもそも北朝鮮とは、北東アジアの米中露の三カ国の、軍事調停のためにある国家といって良いものであり、それが持たなくなっているということは、一つ間違えば北東アジアの軍事バランスの崩壊につながる恐れがあり、北朝鮮をどうにかするとか、そういうそんな単純な話では解決できない。 


  例えばもし、北朝鮮をアメリカが攻め滅ぼすとしよう、そうしたらどうなる?、中露の前線に米軍が陣取ることとなり、非常に激しい抗争になる恐れがあるだろう、そしてもしその北朝鮮を攻めたときに、自衛隊が参加していれば、当然中露の軍事的標的は、日本になり、中露のミサイルはしっかり日本を捉えるだろう、そういう状態では、米国にとっては、日本は中露への駆け引きのただの駒になり、日本の主体性、自主性などは踏みにじりられ、北朝鮮の担っていた米中露の三カ国の軍事的調停という役割を、日本という国家全体で担うこととなる、下手をすると日本の北朝鮮化のようなことが起こるかもしれない、北朝鮮のように主体性のない、国家としては成立していない、奇妙な存在になるかもしれない。



  根本にあるのは、北朝鮮とは、北東アジアにおける米中露の軍事的な力関係の一つの答えであるということ、つまりこれを北朝鮮というただの問題としてみてはいけないのではないか、私はそう感じます。 北朝鮮は答えである、ならばその答えが成立しないのならば、それはどうなるか、それはまた問題に戻るのですね、つまり、北朝鮮という一つのことの向こうには、かなり厄介な問題が待っている、どちらかというと北朝鮮は問題への入り口であり、出口ではないのではないかと思います。


  全体的にいえるのは、北朝鮮問題は、冷戦が終わり、結果として冷戦時に作られた北東アジアの軍事的均衡が、成立しづらくなってきた、このまま行くと北東アジアの軍事的安定、安全は過去のものになる恐れがある、そうなるとやはり日本は困るだろう、その点を考えたほうが良いかもしれない。 また、北朝鮮とは、米中露の軍事的緊張の結果生まれた、ある種の生贄の国家のような面がある、もしその生贄がなくなれば、また何かを差し出さねば軍事的安定はないかもしれない、そして今の日本の論調を見ると、私には今の日本がその生贄国家の抽選会の入場券を手にしつつあるように見える。

  だから私ならば、北朝鮮問題は、北朝鮮の存続の形のほうが良いとは思うのですが、それについてはまた次回書いてみたいと思います。