昆虫と魚の標本

サラリーマンの昆虫採取とフィッシング日記

久しぶりに見た「クジャクチョウ」

2014-08-31 16:11:17 | 昆虫採取
息子が小さかった頃、夏になると毎週のように出掛けていた八ヶ岳。

標高1000メートルあたりで見ることが出来たタテハチョウの仲間「クジャクチョウ」。

一時は数が減ってしまったのではないかと心配しましたが、最近またちょくちょく見かけられるようになったそうです。

そんな高山蝶のイメージだった「クジャクチョウ」ですが、真夏でも気温20度前後の根室では市街地に普通に飛んでいました。
というか、飛んでいるタテハチョウの仲間はこればかり。


花の蜜を吸っていた「クジャクチョウ」を素手で簡単に捕まえることが出来るほどです。

地元のIさんに写真を見せたところ、「これ家の前に沢山いるやつね! 言われるまで蛾だと思ってたよ!」とあまりの言葉にビックリ。

根室では、どこにでもいる普通種だったんですね!

そろそろ「カブトムシ&クワガタ」でも採取しに行きますか…

2014-08-05 19:16:06 | 昆虫採取
早い物で、もう8月。

会社の仲間や友人からも「カブトムシ」や「クワガタ」の話題を耳にするようになりました。

ところで、今朝テレビで「ミヤマクワガタ」が「ノコギリクワガタ」との争いに負け、数を減らしているとのニュースを扱っていました。

夏の昆虫とはいえ、もともと高山域の涼しい場所を好む「ミヤマクワガタ」は、森林伐採などによってただでさえ生息域を追われているのに、地球温暖化の影響もあって、本来平地の雑木林が主な生息地である「ノコギリクワガタ」が「ミヤマクワガタ」の縄張りに姿を現すようになり、エサ場の取り合いになっているようです。



更に付け加えるならば「カブトムシ」も、高山地への生息域拡大や北上化を進め、その争いに加わる日も近いかもしれません。

この写真は友人が採取した6cm以上ある大型の「ノコギリクワガタ」。


ところで、話は変わりますが、例年に比べて「セミが少ないなぁ…」と思っているのは私だけでしょうか?

最近毎日のように夕方になると雷が鳴り、ゲリラ豪雨が降ったりと…このような天候と、なにか関係があるのでしょうか…

すっかり亜熱帯化してしまった日本…
このような気候の変化は、未来の日本をどのように変えてしまうのでしょうか…

群馬県の雑木林で「ヒラタクワガタ」採取

2014-05-30 07:14:59 | 昆虫採取
関東地方も、もうすぐ梅雨入り。

6月に入ると「カブトムシ」より一歩先に「ノコギリクワガタ」が樹液を吸いにやってきます。

群馬の友人が、夏の本格シーズンを前に今年の雑木林の様子をチェックしに行くと、「ヒラタクワガタ」が樹液を吸いに来ていたそうです。


サイズは45mm程ですが、今年初のうれしい「クワガタ」ゲットです!


その他、「コクワガタ」を5~6匹見かけたとのこと。

今年の夏も良いNEWS待ってますよ!

アリ地獄って、どんな生き物だか知ってましたか?

2013-09-03 18:59:01 | 昆虫採取
アリ地獄のことはご存じかと思いますが、あの砂で作られた噴火口のようなアリ地獄の中にいる生き物を見たことがありますか?

小さい頃に聞いた様な…

私もすっかり忘れかけていましたが、あの穴の中でアリなどの小型昆虫を待ち構えているのは「ウスバカゲロウ」の幼虫なのです。

これが友人が送ってくれた写真。 「アリ地獄」の正体です。


「ウスバカゲロウ」の成虫の写真を紹介できれば良かったのですが、トンボにも似た4cm前後の昆虫。

ヤゴ⇒トンボへの変態も不思議ですが、アリジゴク⇒ウスバカゲロウへの変態も不思議ですね!

どうしてこのずんぐりした形から翅をもった昆虫へと変化するのか? 世の中には不思議な生き物がいるものです…

福島に出掛けた友人から「クワガタ採取」報告

2013-08-17 17:04:03 | 昆虫採取
お盆休み中、福島県桧枝岐村へ出掛けた友人からメールが届きました。

先ずは、街灯採取した「ミヤマクワガタ」。

ひっくり返っているオスは、結構デカイです!

そして「アカアシクワガタ」。


このメスは「ヒメオオクワガタ」と思われます。


最後は「オニクワガタ」。

私は採取したことが無い25mm程の可愛いクワガタです。

釣りに行ったついでに採取したそうですが、こんなに捕れるんだったら昆虫採取メインで行っても十分に楽しめそうですね!

いよいよ“お盆休み”  家族で「カブトムシ」でも捕りに行きますか!

2013-08-12 11:45:36 | 昆虫採取
息子が小学生の時には、毎週のように昆虫採取に出掛けていました。
が…そんな息子も大きくなり、昆虫採取に行く機会もめっきり減ってしまいました。

しかし、小さな子供を持つ後輩社員達は、昆虫採取に出掛けては楽しそうに私に報告してくれます。
そんな後輩社員が写真を撮ってきてくれました。

場所は東京から1時間程の場所。


畑の奥に島にように残っている雑木林がポイントです。


早朝4時に息子と二人で出掛けてきたそうです。


こんな木が何本も…


コツは、昼間の内に「ヒカゲチョウ」などが樹液を吸いに集まっている木を見つけておくこと。

一時間ほどで、こんなに沢山の「カブトムシ」を捕まえたそうです。

これでも、大きなオスだけを選んだとか…

この「ノコギリクワガタ」は、6cm位あったそうです。


楽しそうだなぁ…
昆虫採取って、結構お父さんの方がハマってたりするんですよね…

「オオスズメバチ」を捕まえたって・・・?

2013-07-27 19:54:10 | 昆虫採取
友人から、こんなメールが届きました。

「今日、仕事中にオオスズメバチを捕まえました」というコメントと共に送られてきた写真。


捕まえたって…どうやって…?
彼は釣り人で、昆虫採取家ではありません。

手で振り払うなど、刺激を与えると必ず攻撃してくるので、絶対にしちゃダメですよ!

これから秋にかけて最も注意しなければいけない生物のひとつです。
実際に被害件数は、熊とは比較にならないほど多いんです。

皆さん! 絶対に捕まえようなんて考えないでくださいね!

いよいよ出ましたか…「カブトムシ」

2013-07-04 18:48:53 | 昆虫採取
今日、会社で後輩から「夏休みに4歳の息子とカブトムシを採りに行きたいんだけど、この辺で採れる所ないですかね?」なんて聞かれ、「この辺りなら危なくないし、良いかもよ!」なんて会話をしていたところに…

グッドタイミングですね!
友人から、「今日カブトムシとクワガタ採りました」なんてメールが飛び込んで来ました!


これは「スジクワガタ」のメスかなぁ…


今となっては、我が息子も大きくなり、カブトムシを採りに行くなんて機会も無くなりましたが、大人になっても、カブトムシを見つけた時は興奮するものです。

今でも誰かに誘われたら、きっと行っちゃうもんなぁ…

東京でも、わずかに残っている雑木林などでカブトムシを捕まえることが出来ます。
もちろん簡単に見つけられるものではありませんが、居るところには居るんです。

多分、有機栽培の畑には欠かせない堆肥のストック場所だったり、公園や遊歩道などの落ち葉を集めた場所などで、幼虫が育っているのだと思います。

放虫などの影響もあるのかも知れませんが、幼虫が育つ環境が無ければ数は増えませんからね!
近所でも夏になると、親子で懐中電灯を持って昆虫採取をしている姿を見かけますが、実に微笑ましい光景です。

勝沼付近 標高1300mでセミを発見!

2013-06-04 17:50:54 | 昆虫採取
週末に山梨県勝沼近辺へ釣りに出かけた友人から写真が送られてきました。

魚の写真ではなく、セミの写真。
ヒグラシに似た小型のセミですが、ヒグラシの発生は6月下旬ごろから。
この時期に高地に居たセミであれば「エゾハルゼミ」でしょうか…


“エゾ”という名が付いているものの、北海道のセミというわけではありません。
もっとも、北海道では一番メジャーなセミだそうですが…

段々と夏が近づいてきましたね!

「コガネムシ」が出ましたか…

2013-05-24 03:40:12 | 昆虫採取
お友達から「コガネムシ」の写真が送られてきました。



これは「スジコガネ」でしょうか…?



実は「カブトムシ」もコガネムシ科の虫。
そろそろ昆虫採取の季節ですね!

6月頃から、雑木林には「カブトムシ」の前に「ノコギリクワガタ」が一足早く出現してきます。
一昨年の6月、釣り友達が、都内の雑木林で70mmの「ノコギリクワガタ」を捕まえました。
70mmを超える「ノコギリクワガタ」は非常に珍しく、しかも都内で…となると激レアです。

例年は、7月になってから雑木林に出掛けるのですが、今年は6月から行ってみようかなぁ…

これは「ハルゼミ」? いやいや昨年の・・・

2013-03-13 22:44:35 | 昆虫採取
季節は春になったばかりの3月初旬。

ここは千代田区。
皇居の近くの現場の足場ネットの上にセミの×が…


高さ3mほどのネットの上に横たわっていたため、よく見えません。

羽が透明で小型のセミだということは分かりますが…

4月頃になると、丘陵や山間部のアカマツ林やクロマツ林にのみ生息するという「ハルゼミ」という変わったセミがいるそうですが、まだ3月初旬。

こいつは、やっぱり昨年秋に×になってしまった「ツクツクボウシ」か「ヒグラシ」なのか…?

たぶんそうだろうなぁ…

夏の終わりの「カブトムシ」採集

2012-09-09 03:44:37 | 昆虫採取
去年にも増して猛暑と天候不順だった今年の夏。

今年の夏は、嬉しくも悲しくも仕事で休みがほとんど無く、釣りにも昆虫採集にも行けずじまい。
仕事的には充実した夏だったかも知れませんが、趣味的には、ちょっとストレスの溜まる夏でした。

ところで、夏の終わりに「カブトムシ採集」のレポートが友人から届きましたので紹介したいと思います。

場所は関東某所。

運の良い日には、一本のクヌギに数十匹もの「カブトムシ」や「クワガタ」が樹液を吸っている姿を見ることが出来ます。

また、近くには何故か「ノコギリクワガタ」しかいないコナラの木があったりして、雑木林というほどの木の本数は無いものの、密集率とヒット率がメチャメチャ高いポイントなのです。

私は、シーズンに一度か二度行くかどうかですが、家からも近く、子供がまだ小さい私の友人は、毎週の様に出掛けては、報告をしてくれます。

いつも「今度写真撮ってきてよ!」とお願いしていたのですが、スズメバチを避けるべく、夜間の採集がメインのため、携帯のカメラでは上手く撮れないという理由で、中々写真を見せてくれませんでした。

今回無理やり送ってもらったのが、この写真です。


実際フラッシュを焚くと虫が逃げてしまいそうで、たいがいはターゲットを採集し終わった段階での撮影になりますが、それでも7匹の「カブトムシ」がいますね!


まぁ写真撮影がメインでは無く、採集がメインですから、概ねそうなります。

もし、フラッシュを焚いた瞬間に虫が飛んでいってしまったら、息子さん泣いちゃいますしね!

いよいよ「ノコギリクワガタ」出現! 夏がやって来たようです!

2012-06-17 17:47:23 | 昆虫採取
雑木林も段々と夏の光景へと変わりつつあるようです。

いよいよ、虫に釣りに忙しいシーズン到来!

先月末辺りから、冬の間に土の中でじっとしていた越冬個体の「コクワガタ」が顔を出し始め、いよいよ「ノコギリクワガタ」が姿を表しました。

※友人が玄関先で捕まえた60mmを越す見事な「ノコギリクワガタ」。

カブトムシが出てくる7月頃までは、樹液の出る“蜜星”レストランの主役は彼らです。

あっ! そうそう…梅雨が明けた頃「オオムラサキ」もベストシーズンを迎えます。

今年も素晴しい出会いに期待!

えっ? もう「セミ」ですか・・・ 夏ですね!

2012-06-13 00:10:18 | 昆虫採取
友人が、外で仕事中に「セミ」を捕まえたと、写真を送ってくれました。

場所は、群馬県の玉原高原。
都内では、まだセミの声を聞いたことはありませんが…

このセミは「ミンミンゼミ」…? でも玉原高原って標高あるしなぁ…?

お腹がズングリした感じと塩を吹いた様なボディ、そして緑色っぽい感じなど… だれか教えて~



こちらは「エゾハルゼミ」の♀でしょうか…?


ん~…全くわかりません!  ●●先生教えてください!

息子が不思議な蝶を発見! これって「アカボシゴマダラ?」

2012-05-19 15:40:30 | 昆虫採取
会社の昼休みに息子から電話が…
「なんだか、見たことない蝶を捕まえたから、楽しみにしてて!」と…

私が仕事中であることを知りながらも、わざわざ電話をしてくるということは、とんでもない珍種発見?

仕事を早々に切り上げてダッシュで家に帰り、先ずは息子が撮影した写真をチェック!


この時期、「モンシロチョウ」などと仲良く飛んでいる「スジグロシロチョウ」に良く似ていますが、翅の先端部の模様が「アサギマダラ」みたいだし、サイズもひとまわり大きく、違う種であることは、間違いありません!


これって何? もしかして新種?、それとも異種交雑によるハイブリット種?
何だか、ちょっと“ドキドキ”しながら、友人である虫の先生に写真を送って、確認してもらうことにします。


すると、直ぐに返信が帰って来ました。
「これは、アカボシゴマダラの春型で、白化個体ですね…」と…

今では、そんなに珍しい種では無いそうですが、白い個体は元々の生息地域である南西諸島には見られない関東特有の個体だそうです。
「アカボシゴマダラ」は、もともと南西諸島などに生息していた温暖地域の蝶でしたが、温暖化の影響で最近では東京や関東地方でも良く見られる様になりました。

5~6年前、ボロボロの個体でしが近所に飛来している「アカボシゴマダラ」を息子が発見し、捕獲に成功した時は、大喜びしたのを憶えています。

<自宅にあるアカボシゴマダラの標本>
夏型の標準的な体色。上の標本が5~6年前に近所で捕まえた、まさにその標本です。


ところが、この蝶は、国蝶である「オオムラサキ」や、在来種である「ゴマダラチョウ」の幼虫と同じエノキの葉を食草とすることから在来種を追い払ってしまうのでは…と心配されているそうです。

私は最近昆虫から少々遠ざかっていたせいもあって、恥ずかしながら夏に見る黒い「アカボシゴマダラ」に、春型の白い個体が存在するとは知りませんでした。

それはともかく、図鑑を広げてみたり、ネットで調べてみたりと、我が家は久しぶりに昆虫の話題で盛り上がり、とても楽しい出来事でした!