五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2015・5・25

2015-05-26 18:27:26 | 日記
先週の日曜日、母と「イマジン」(監督脚本、アンジェイ・ヤキモキスキ)を見た帰りの回転寿司屋で映画の感想を語り合っていて、あまり満足しなかった母が「だったらこっちの映画見にいけばよかったわね」とバッグの中から新聞の切れ端を取り出した。それは大泉洋主演の「駆け込み女と駆出し男」の広告だった。そんなものをしまっておく程に見たかったのなら見たいと云ってくれればよかったのにと思った私が、今日の午後、時間的余裕があったので母を誘って見に行くことになったのは当然すぎる程当然のことだった。でも映画が始まって、母の集中度がイマイチなのが、隣にいる私にも伝わってくる。テレビで見る大泉洋のコミカルな演技が好きで、抱腹絶倒の喜劇映画を求めていた母としては、この映画、少し深刻すぎる題材だったのだ。私も原作・井上ひさし、脚本監督が原田眞人だと云うことを忘れていた。こっちの勝手といえば勝手だけど、場内の90%を占めていた70以上の高齢者にはちょっと期待を裏切られて気がしたに違いない。6時少し前に店に入る。映画を見ている間にも鎌倉の小学校の擬似同級生のY君から6時過ぎに店にいくとメールが入っていたので、慌てて開店準備。ぎりぎりで間に合う。いつもは遅い時間にきてくれて短い滞空時間で帰ってしまうY君だが、今日は6時過ぎに来て帰ったのが11時近く。たっぷり五時間近く、M家の人々の話題から靖国参拝のことから政治の話まで語り合ってしまった。今お互い67歳、小学校の擬似同級生と云うことは、本当の同級生ではなくて、鎌倉の駅を挟んだ御成と第一と云う別の小学校に同じ時期に通ったと云うだけの関係なのだ。そしてY君は都内の名門私立中学高校からT大に進んだ後、エリート銀行員としての人生を歩み、一方私は都内は都内でも練馬の端にある新設区立中学校からその管内では二番手の高校に進み、人生を色々な意味で十代の内に浪費し、大学進学を諦めて追い詰められた末に脚本家というポジションをやっとの思いで掴んだものの、自分で代表作といえる作品を書くことなく、50歳になる時に廃業し、それからは赤字続きの飲食店をやってきた駄目人間なのだ。そんな私の人生をエリートだったY君はどの程度理解できるのか?それとも理解できないから私と話していて面白いのか?いや、そんな難しく考えるのはやめよう。私にしてみれば彼と話していて文化が一緒だったり違っていたり、そんな当り前のことが殊更面白く思えてしまう擬似同級生なのだ。★テアトロジャージャン第三回公演「証言・M家の人々~スミス夫妻殺人事件~」(作演出・桃井章 出演・濱田志保、茂木英治、島川由美、岸本敏伸 ベース演奏・高嶋利早)7/18(土)17時半 7/19(日)12時半&17時半 7/20(月・祝)12時半&17時半 料金・2500円 ★津森久美子プロデュース「寺子屋ポルトガルprimeira恵比寿ジャージャン」毎回様々なポルトガル専門家をゲスト講師に招いてのトーク&ライブイベント。第一回は6月13日(土)14時開校(開場13時半)で「歴史を味わえるマディラワインの世界~かの信長が飲んだのもマディラで作られたワインかもしれない!?」出演/津森久美子(ファド歌手)、飯泉唱宏(ポルトガルギター)ゲスト講師・鈴木勝宏(大塚Cafe'+bar『Leandroオーナーマスター) 料金お一人様3500円(10年物の白ブドウマディラワイン4種飲み比べつき)ご予約お問い合わせはジャージャン(03ー5422ー7407)まで。
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