またまた 先日のこと
ピアノのレクチャーに
行ってきました。
知り合いのピアニスト ウララ・ササキさんが通訳をなさるというので、
イタリアの音楽院の先生のお話や、公開レッスンを受ける優秀なおこさま達って、
どんなかしら?と興味がありましたので。
バルツァーニ教授の、いかにも イタリアのおじさまらしい弾丸トークで、
聞いているほうも息つく暇もなく・・・
内容も濃い~~ものでした。
私の生徒たちに、というよりは、私自身のために 聞いていたような
感じでしたが。
印象に残った事が いくつかあるのですが
その1つは、 「ゆっくり 弾く」ということです。
モデルになった優秀な子供に、うんとゆっくりのテンポでスケールを
弾かせていました。
私が、思うより もっともっとゆっくりでした。
ゆっくりの練習が大事、というのは、どこでも言われることです。
私も生徒には、よく 「ちゃっちゃか、ちゃっちゃか 鼻歌みたいに10回弾くよりは
ていねいにゆっくり3回弾く方が、 よほど実のある練習だよ」と言っています。
ところが、 子供の特性だから、仕方ないと言えば仕方ないのでしょうが
多くの子供たちは、ゆっくり弾くのが苦手です。
それでも、私がくどくどと 「強弱や曲想もちゃんとつけて、曲全体をスローモーションで
」練習することが出来る子の方が、結果的に 早く 上手になれるよ~、と言うので、
なんとか、 頑張って スローモーションで練習する事ができるようになる子もいます。
でも、どうやっても、何を言っても、ゆっくり弾けない子もいるのです。
そして、どうでも良い決まり切った箇所でつっかえます。
この子たちが、「ゆっくり弾く」事ができるようになった時、
その時は、この子たちにとって、とても進歩する時だと思うのですが・・・
辛抱強く わかってもらえるまで、 言い続けましょう。
長い冬でしたが、近所の市民の森にも、 菜の花がたくさん咲き始めました。
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