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坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

なぜ、ピアノを習うのかしらん?

2012-06-14 | ただいま勉強中
今月末に、大学時代の門下の会があって、ピアノを弾くので、
レッスンに行ってきました。


大学時代の先生は、もう亡くなっているけれど、門下生の会は
毎年続いています。

同級生は、みな、1人で 暗譜で ステージで ピアノを弾く事から
遠ざかってしまいました。
(介護など切実な家族の問題を抱えていたり・・・仕方ない事ですが)




私は、そういう点では今のところ恵まれているのだけど

去年は、事情が色々あって、秋には、弾けなかったモーツァルトの曲を
また引っぱり出して弾いてます。



「いったい何歳まで暗譜でステージで弾けるかなあ」と
思いながら、ほぼ毎年、夏にあるこの会と、
秋か冬にある今の師匠の門下生の会でピアノを弾いています。

どんなに、一生懸命練習しても、ステージで弾くときは、

「暗譜が飛ばないか」それが一番に頭をよぎって、結果的に失敗したりするのですが、
でも、今のところヘタはヘタなりに「やればなんとかなっている」ので、

もっと歳をとったら、無理なく若い頃にしっかり暗譜で弾いていたショパンのワルツだとか、
ベートーヴェンのソナタだとかを、もう一度さらい直したりすれば、ずっとステージで
弾けるかも?なんて思っています。
(今、暗譜した曲は、すぐに忘れちゃうけど、高校生の頃暗譜した曲は
今でも覚えてるので)


全然じょうずには弾けないけれど、こんなおばあさんが、
一年に2回も、自分のために、ステージで弾けるわけです。
(生徒の発表会では、生徒の事を一番に考えてあげるので、
自分のために集中して弾くことは出来ません。わたしはね)



どちらの会も、ある程度の大きなステージで、スタインウエイか、ヤマハのフルコンで
弾けるわけです。


だから、きっとずっと参加する事ができるかなあ、なんて妄想しています。


でも、時々


「え~~っ、まだ先生についてレッスンしてるの??!!」とか、

「暗譜でピアノを弾くなんて、別世界のヒトだ」とか、
違う物を見るように揶揄される事も、あるんですよ。

でも、今のところは、出来るみたいだよー

だから、辞めないで
ずっとやってみようかな、なんて思っています。


でも、↑のようなマジメな事を思いながら、ピアノを弾くと
身体が堅くなって、表現もかたまって、「ダメ!」になるので、

ピアノを弾くには、教育的な理由をつけたらダメなのです、きっと。


ピアノを弾いているのが、楽しくて
練習するのも楽しい、教わる事もとても楽しい、

だから弾くのです、以上~























なぜ、ソナチネ?轟千尋先生の講座から

2012-02-18 | ただいま勉強中
金曜日は、合唱の練習をお休みして、轟先生
ソナチネのアナリーゼの講座に行きました。


轟先生に、ざっくりわかりやすい和声や、楽曲のアナリーゼを教えていただくようになって、
3年目。

聞いては、忘れ・・・

あ、そういえば、大昔に大学や、それ以上の大昔受験のためにちょっと通った
音楽教室で聞いたかも?と、

思い出しては、忘れ・・・

おばあさんの勉強は、大変



でも、ようやく、前の資料と首っ引きにならなくても
話が理解出来るようになりました。
(遅いわ・・・)


今回は、みんながレッスンで必ず弾く有名なソナチネを
解剖していきます。


まず、最初におっしゃったことが、一番印象に残りました。


「なぜ、ソナチネって、必ず弾くのでしょう?
その理由、意味をまず先生方自身で、考えて書き出してみましょう」


うん、必ずやるモノだから?何の意味も見いださずに
弾かせている?

そんなんでは、いけませんね。


小さなソナタ形式で、曲の組立がわかりやすくて・・・


同じくソナタ形式で書かれているオーケストラのシンフォニーなどと
共通することがいっぱいある・・・

だから、ソナチネを弾きながら、オーケストレーションもしやすいし
(ソナチネの曲をオーケストラの楽器の音でイメージすることも・・・
できる)

そして、基本的和声の多いわかりやすい進み方

だから、メロディの起承転結がわかりやすいので、
表現もしやすい  


古典的なソナチネは、比較的「メロディ+伴奏」の形で書かれている部分が多い


だから、左右のバランスの勉強にもなるし・・・



そんな事を考えながら、お話を聞いてきました。


そして、上↑で考えたような事を理論的に裏付けて話してくださいました。


こうやって、轟先生の講座を受講してからは、


曲の組立=表現の必然  (だから、こういう気持ちで弾きたくなる)

というような事などなどを、再確認しながら、ピアノを教えたり

自分がピアノを演奏したり、するようになりました。


だから、最近は、ややもすると、自分の中ではマンネリ化しそうになっていた

「ソナチネやブルグミュラー」を教える事、が、すごく楽しいです。

でね・・・

私が、楽しんで教えてるって言うことが生徒に伝わってるなーと
思う瞬間がけっこういっぱいあるのです。

これって、幸せです。