「まあなんて愛らしい赤ちゃん、名前は?」
「ギルバートよ」
「いい名前ね、アンジェロにそっくりな美しくて利発そうなお顔だわ、これで性格がマリアナに似てたら素晴らしい子に育つわね」
顔は私に似なくてよかったってことね(^^;
「私は母親になるのが夢だったから夢が叶って本当に幸せ、イザベラは子供はどうなの?」
「私は別に子供はいいわ」
「えっ?愛する人の子供を産みたいというのは女の夢じゃないの?」
「私の夢は修道女になることよ」
「えーーー!じゃあどうして公爵夫人やってるのよ」
「だって兄を救う為とはいえ私が修道女らしからぬ言動をしたことが修道院に知れ渡って修道女になる夢を絶たれてしまったんだもの。だから公爵が死んだら私はその遺産で修道院を作って修道女になるの、いい考えでしょ」
だからあなたは修道女には向いてないって。
「遠い異国の国の日本というところでは夫が死ぬと頭を丸めて寺に入り尼になると聞いたわ、私それに憧れてるの」
「でも公爵って・・・」
「元気なのよ、元気なうちに世界一周しようという話になって明日からウィーンを離れるの、アンジェロに公爵代理を頼むって言ってたからよろしくね」
「まあそれはそれはアンジェロが喜びます」
「ギルバートくんの出産祝いみたいなもんね、もう孫が生まれたみたいに喜んでいるわよ、公爵」
「そう(^^; 気をつけて行ってきてね」
「ありがとう」
「常に閣下の御意に従う臣下としてご用を承りに参りました」
「アンジェロ、おまえに公爵代理を命ず」
「わっ 私がですか!? 光栄の極みではありますが私などが」
「つべこべ言わなくともいい、私は早く出発したいのだ。後のことは頼んだ。おまえは同じ過ちを繰り返すバカではなかろう?ウィーンの英知としての自覚を持て」
「御意」
「ヨハン!ヨハンはどこだ!ヨハンはいるか!」
「アンジェロ様、どうなさいました?大層声が弾んでいますが」
「公爵代理を命ぜられた、これがその書状だ」
「アンジェロ様!」
「ヨハン!ヨハンのおかげだ、ありがとうヨハン」
ヨハンを抱きしめるアンジェロ・・・
アンジェロ様・・・このままここで死んだとしてもなんの悔いもないです。
「今夜は飲もう、付き合ってくれ」
「はいっ」
「アンジェロ様、こんなとこで寝てたら風邪ひきますよ、アンジェロ様・・・」
少しだけ・・・少しだけ触れてもいいですか・・・その唇に。。。
「お酒足りてる?」
「マリアナ様!・・・申し訳ありません。直ぐに荷物まとめて出ていきますのでどうかお許しく・」
「あらっいいのよ」
「えっ?」
「別に減るもんじゃないし」
「どうして?」
「なんとなくヨハンはアンジェロのことが好きなのかなって思ってたわ、あなたが女なら嫉妬するけど男だから孕む心配もないし、私は子育てで忙しいからアンジェロのことよろしくね」
「え・・・えーと(はいと言っていいものだろうか)」
「でもね・・・恋をしている間はいいとこしか見えないけど、これだけは覚えておいて。アンジェロはひとでなしだから、それを忘れないで、でないとあなたが傷つく」
*
「エスカラス、婚姻の前に交渉を持った男女はそのどちらかが責任を取って1年の禁固刑という法令を出したいのだがどう思う?」
「ウィーンの街は乱れ切っておりますゆえ、秩序を正す為にもよろしいんではないでしょうか」
「ではそうしよう、同じく私生児を産んだ母親が父親を申告すればその父親を1年の禁固刑に処すというのも付け加えよう」
「申告するものなどまずいないでしょうが」
「何故?」
「申告した母親が父親から恨みを買いますからね」
「そうだな」
「なんだと!?申告するものがいたのか?」
「一人は子供が出来なくて嫁ぎ先を追い出された資産家の娘がどうしても子供が欲しいと願っていたら良い子を授かったと、もう一人は仕事がしたいから結婚はしたくないけど子供だけは欲しいと思っていたら良い子が授かったと。一人は独身主義者だが兄夫婦に子供がなく代わりに自分が産もうと思い良い子をさずかったということで、3人とも父親には内緒に産んで育てていました。3人とも父親に深く感謝しており誰も恨んでないそうです。ところが今度の法令を聞き、厳しいと評判の公爵代理の出した法令だからなにかお咎めがあっては大変とやむを得ず申告してきたそうです。そして子供は3人ですが父親は一人でして」
「なに?」
「ヨハンという者はいるか!」
「私ですが」
「連行する、おとなしくついてこい」
「何故私が?なにかの間違いです。アンジェロ様~!」
「エスカラス様、これはどういうことですか?」
「かくかくしかじかこういう理由で3人の女から申告があった。一人1年として三人だから3年の刑だ」
「そんな・・・アンジェロ様はどこですか!アンジェロ様に取り次いでください!」
「判決を下したのは公爵代理だ、如何なる理由があろうと法は法、親兄弟でも知り合いでも皆平等に罰すると言っておった」
「そんな・・・そんな~」
マリアナさまの言っていたのはこのことだったんだ。。。
申告した女たちはヨハンから恨まれることはないと知ってのことだろうが、そしてヨハンも女たちを恨みはしないだろう。ヨハンが恨みを抱くとすれば・・・
「エスカラス様、褒美など要りませぬ!」(エスカラスの回想)
私がどうこう言うことではない、どうするかはヨハンが決めることだ。哀れなヨハンに神のご加護を、アンジェロには天罰を。
*
そして3年の月日が流れた・・・
「ヨハン、よく辛抱したな、ここを出る日も近い」
「はい、いつも差し入れありがとうございます。エスカラス様の差し入れがあったから私は牢屋での立場がよく、またエスカラス様からお借りした本は私に様々なことを教えてくれました。なんと言って感謝していいのか」
「よいよい、私はおまえが可愛いのだ、行くところがなかったら私のところに来なさい、いつでも大歓迎だ」
「お優しいエスカラス様、それに比べてアンジェロ様ときたら」
「アンジェロはヨハンが傍にいないと駄目だな、また昔のように難しい冷徹な顔をしておる。優しい顔の一つも見せねば下の者は付いてこないだろうに」
「マリアナ様!」
「まあヨハン、お勤めご苦労様でした」
犯罪者じゃないんだけど(^^;
「思ったよりも元気そうでよかったわ。迷惑をかけてしまいましたと沢山のお詫びの品が届いたからとりあえず北の塔に運んでおいたわね」
「ありがとうございます。こちらはギルバート様、大きくなられてますますアンジェロ様に似てきた」
「ええ、それにこの子は賢くてもうアルファベットが全部書けるし、読めるのよ」
「それは大したもんだ」
「ヨハンはボール投げれる?」
「はい、投げるのも受けるのも蹴るのも得意です」
「じゃあ一緒に遊んで」
「今日は忙しいから明日でもいいですか?」
「うん」
「お父上とは遊ばないのですか?」
「お父様は仕事が忙しいそうです」
そんなこったろうと思ったよ。
「よかったね、ギルバード。私は男の子の遊びにはついていけないわ」
「お母さま、おしっこ」
「メアリ、ちょっとお願い」
「はい、奥様」
「ヨハン、ギルバードに出来ない約束はしないで」
「私は約束を破ったりはしません」
「と言いますと」
「はい、またこちらでお世話になろうと思っています」
「ありがとう、本当にありがとう。ヨハンにギルバードの教育係をお願いしたかったの、アンジェロはどうやって子供に接していいかわからないって逃げてばかりなのよ(苦笑)」
アンジェロ様の教育もせねば。
「一つお願いがあります」
「なあに?」
「アンジェロ様を好きにしてもよろしいでしょうか」
「もちろんよ、3年間の恨み辛みが多々あるでしょう、煮るなり焼くなり押し倒すなりお好きにどうぞ(微笑)存分に仕返しなさいませ」
「ありがとうございます」
「ヨハン・・・・元気そうでよかった。私のことを許してくれ。いや許してくれなんて虫のいいこと言わん」
私の為に涙を流し私にひざまづくのですか? 誰よりも高潔で美しいあなたが・・・こんなのずるいです。
「どうして一度も面会にこなかったのですか?」
「囚人たちに顔を覚えられたら後で仕返しされるかも知れないと思って」
どうしてこんなひとでなしを好きになってしまったんだろう
「てか、正直に言いすぎます。もう少し上手い言い訳は出来ないんですか?」
「うーん、どう言えばいいのか教えてくれ、私はヨハンに教えてもらうことが沢山あるらしい(微笑)」
だからその微笑はずるいって!
「確かに私はアンジェロ様に教えることが沢山あります(教えてやろう~)。まずは・・・」
「えっ?」
まさかのお姫様抱っこ
((ノェ`*)っ))タシタシ
「随分と腕っぷしが強くなったんだな」
「ええ、体がなまらないように毎日筋トレに励んでいました。エスカラス様が差し入れてくださった本を沢山読んだのでアンジェロ様と哲学を論じても負けない自信があります」
「それは凄いな、で、どこに行くのだ」
「北の塔にいい寝所があるそうです」
「そこで哲学を論じるのか?(^^;」
「なんで寝所でそんな無粋なことしなきゃいけないんですか、さあ着きましたよ」
「ここでなにを?」
「恨み辛みを果たしたく、3年間必死で耐えてきました」
「どんなことでも受け入れよう、好きにすればいい。鞭打ちにだって耐えて見せるぞ」
「好きにすればいいんですね(微笑) 鞭打ちなどではありませね、私の激しい欲望に応じる覚悟はおありですか?」
そっちかいっ
「小半時(30分)待ってはもらえぬか? 心の準備が(;'∀')」
「逃げられては困ります。仕返しには仕返しを、お仕置きにはお仕置きを、尺には尺を、アンジェロ様には愛を
」
「ん?」
「愛しています! 我が愛しのアンジェロ様!」
「あいわかった、優しく頼む」
「御意」 end
こんな落ちでごめんなさーい
喜劇ってことで(^^; 楽しんで頂けたでしょうか。
好きで書いていますが一生懸命書きました。一言でも感想頂けたら嬉しいです。
拍手だけではなく小説やblogの感想等頂けたならより嬉しいです。よろしくお願いします
「ギルバートよ」
「いい名前ね、アンジェロにそっくりな美しくて利発そうなお顔だわ、これで性格がマリアナに似てたら素晴らしい子に育つわね」
顔は私に似なくてよかったってことね(^^;
「私は母親になるのが夢だったから夢が叶って本当に幸せ、イザベラは子供はどうなの?」
「私は別に子供はいいわ」
「えっ?愛する人の子供を産みたいというのは女の夢じゃないの?」
「私の夢は修道女になることよ」
「えーーー!じゃあどうして公爵夫人やってるのよ」
「だって兄を救う為とはいえ私が修道女らしからぬ言動をしたことが修道院に知れ渡って修道女になる夢を絶たれてしまったんだもの。だから公爵が死んだら私はその遺産で修道院を作って修道女になるの、いい考えでしょ」
だからあなたは修道女には向いてないって。
「遠い異国の国の日本というところでは夫が死ぬと頭を丸めて寺に入り尼になると聞いたわ、私それに憧れてるの」
「でも公爵って・・・」
「元気なのよ、元気なうちに世界一周しようという話になって明日からウィーンを離れるの、アンジェロに公爵代理を頼むって言ってたからよろしくね」
「まあそれはそれはアンジェロが喜びます」
「ギルバートくんの出産祝いみたいなもんね、もう孫が生まれたみたいに喜んでいるわよ、公爵」
「そう(^^; 気をつけて行ってきてね」
「ありがとう」
「常に閣下の御意に従う臣下としてご用を承りに参りました」
「アンジェロ、おまえに公爵代理を命ず」
「わっ 私がですか!? 光栄の極みではありますが私などが」
「つべこべ言わなくともいい、私は早く出発したいのだ。後のことは頼んだ。おまえは同じ過ちを繰り返すバカではなかろう?ウィーンの英知としての自覚を持て」
「御意」
「ヨハン!ヨハンはどこだ!ヨハンはいるか!」
「アンジェロ様、どうなさいました?大層声が弾んでいますが」
「公爵代理を命ぜられた、これがその書状だ」
「アンジェロ様!」
「ヨハン!ヨハンのおかげだ、ありがとうヨハン」
ヨハンを抱きしめるアンジェロ・・・
アンジェロ様・・・このままここで死んだとしてもなんの悔いもないです。
「今夜は飲もう、付き合ってくれ」
「はいっ」
「アンジェロ様、こんなとこで寝てたら風邪ひきますよ、アンジェロ様・・・」
少しだけ・・・少しだけ触れてもいいですか・・・その唇に。。。
「お酒足りてる?」
「マリアナ様!・・・申し訳ありません。直ぐに荷物まとめて出ていきますのでどうかお許しく・」
「あらっいいのよ」
「えっ?」
「別に減るもんじゃないし」
「どうして?」
「なんとなくヨハンはアンジェロのことが好きなのかなって思ってたわ、あなたが女なら嫉妬するけど男だから孕む心配もないし、私は子育てで忙しいからアンジェロのことよろしくね」
「え・・・えーと(はいと言っていいものだろうか)」
「でもね・・・恋をしている間はいいとこしか見えないけど、これだけは覚えておいて。アンジェロはひとでなしだから、それを忘れないで、でないとあなたが傷つく」
*
「エスカラス、婚姻の前に交渉を持った男女はそのどちらかが責任を取って1年の禁固刑という法令を出したいのだがどう思う?」
「ウィーンの街は乱れ切っておりますゆえ、秩序を正す為にもよろしいんではないでしょうか」
「ではそうしよう、同じく私生児を産んだ母親が父親を申告すればその父親を1年の禁固刑に処すというのも付け加えよう」
「申告するものなどまずいないでしょうが」
「何故?」
「申告した母親が父親から恨みを買いますからね」
「そうだな」
「なんだと!?申告するものがいたのか?」
「一人は子供が出来なくて嫁ぎ先を追い出された資産家の娘がどうしても子供が欲しいと願っていたら良い子を授かったと、もう一人は仕事がしたいから結婚はしたくないけど子供だけは欲しいと思っていたら良い子が授かったと。一人は独身主義者だが兄夫婦に子供がなく代わりに自分が産もうと思い良い子をさずかったということで、3人とも父親には内緒に産んで育てていました。3人とも父親に深く感謝しており誰も恨んでないそうです。ところが今度の法令を聞き、厳しいと評判の公爵代理の出した法令だからなにかお咎めがあっては大変とやむを得ず申告してきたそうです。そして子供は3人ですが父親は一人でして」
「なに?」
「ヨハンという者はいるか!」
「私ですが」
「連行する、おとなしくついてこい」
「何故私が?なにかの間違いです。アンジェロ様~!」
「エスカラス様、これはどういうことですか?」
「かくかくしかじかこういう理由で3人の女から申告があった。一人1年として三人だから3年の刑だ」
「そんな・・・アンジェロ様はどこですか!アンジェロ様に取り次いでください!」
「判決を下したのは公爵代理だ、如何なる理由があろうと法は法、親兄弟でも知り合いでも皆平等に罰すると言っておった」
「そんな・・・そんな~」
マリアナさまの言っていたのはこのことだったんだ。。。
申告した女たちはヨハンから恨まれることはないと知ってのことだろうが、そしてヨハンも女たちを恨みはしないだろう。ヨハンが恨みを抱くとすれば・・・
「エスカラス様、褒美など要りませぬ!」(エスカラスの回想)
私がどうこう言うことではない、どうするかはヨハンが決めることだ。哀れなヨハンに神のご加護を、アンジェロには天罰を。
*
そして3年の月日が流れた・・・
「ヨハン、よく辛抱したな、ここを出る日も近い」
「はい、いつも差し入れありがとうございます。エスカラス様の差し入れがあったから私は牢屋での立場がよく、またエスカラス様からお借りした本は私に様々なことを教えてくれました。なんと言って感謝していいのか」
「よいよい、私はおまえが可愛いのだ、行くところがなかったら私のところに来なさい、いつでも大歓迎だ」
「お優しいエスカラス様、それに比べてアンジェロ様ときたら」
「アンジェロはヨハンが傍にいないと駄目だな、また昔のように難しい冷徹な顔をしておる。優しい顔の一つも見せねば下の者は付いてこないだろうに」
「マリアナ様!」
「まあヨハン、お勤めご苦労様でした」
犯罪者じゃないんだけど(^^;
「思ったよりも元気そうでよかったわ。迷惑をかけてしまいましたと沢山のお詫びの品が届いたからとりあえず北の塔に運んでおいたわね」
「ありがとうございます。こちらはギルバート様、大きくなられてますますアンジェロ様に似てきた」
「ええ、それにこの子は賢くてもうアルファベットが全部書けるし、読めるのよ」
「それは大したもんだ」
「ヨハンはボール投げれる?」
「はい、投げるのも受けるのも蹴るのも得意です」
「じゃあ一緒に遊んで」
「今日は忙しいから明日でもいいですか?」
「うん」
「お父上とは遊ばないのですか?」
「お父様は仕事が忙しいそうです」
そんなこったろうと思ったよ。
「よかったね、ギルバード。私は男の子の遊びにはついていけないわ」
「お母さま、おしっこ」
「メアリ、ちょっとお願い」
「はい、奥様」
「ヨハン、ギルバードに出来ない約束はしないで」
「私は約束を破ったりはしません」
「と言いますと」
「はい、またこちらでお世話になろうと思っています」
「ありがとう、本当にありがとう。ヨハンにギルバードの教育係をお願いしたかったの、アンジェロはどうやって子供に接していいかわからないって逃げてばかりなのよ(苦笑)」
アンジェロ様の教育もせねば。
「一つお願いがあります」
「なあに?」
「アンジェロ様を好きにしてもよろしいでしょうか」
「もちろんよ、3年間の恨み辛みが多々あるでしょう、煮るなり焼くなり押し倒すなりお好きにどうぞ(微笑)存分に仕返しなさいませ」
「ありがとうございます」
「ヨハン・・・・元気そうでよかった。私のことを許してくれ。いや許してくれなんて虫のいいこと言わん」
私の為に涙を流し私にひざまづくのですか? 誰よりも高潔で美しいあなたが・・・こんなのずるいです。
「どうして一度も面会にこなかったのですか?」
「囚人たちに顔を覚えられたら後で仕返しされるかも知れないと思って」
どうしてこんなひとでなしを好きになってしまったんだろう

「てか、正直に言いすぎます。もう少し上手い言い訳は出来ないんですか?」
「うーん、どう言えばいいのか教えてくれ、私はヨハンに教えてもらうことが沢山あるらしい(微笑)」
だからその微笑はずるいって!
「確かに私はアンジェロ様に教えることが沢山あります(教えてやろう~)。まずは・・・」
「えっ?」
まさかのお姫様抱っこ

「随分と腕っぷしが強くなったんだな」
「ええ、体がなまらないように毎日筋トレに励んでいました。エスカラス様が差し入れてくださった本を沢山読んだのでアンジェロ様と哲学を論じても負けない自信があります」
「それは凄いな、で、どこに行くのだ」
「北の塔にいい寝所があるそうです」
「そこで哲学を論じるのか?(^^;」
「なんで寝所でそんな無粋なことしなきゃいけないんですか、さあ着きましたよ」
「ここでなにを?」
「恨み辛みを果たしたく、3年間必死で耐えてきました」
「どんなことでも受け入れよう、好きにすればいい。鞭打ちにだって耐えて見せるぞ」
「好きにすればいいんですね(微笑) 鞭打ちなどではありませね、私の激しい欲望に応じる覚悟はおありですか?」
そっちかいっ
「小半時(30分)待ってはもらえぬか? 心の準備が(;'∀')」
「逃げられては困ります。仕返しには仕返しを、お仕置きにはお仕置きを、尺には尺を、アンジェロ様には愛を

「ん?」
「愛しています! 我が愛しのアンジェロ様!」
「あいわかった、優しく頼む」
「御意」 end
こんな落ちでごめんなさーい

好きで書いていますが一生懸命書きました。一言でも感想頂けたら嬉しいです。
拍手だけではなく小説やblogの感想等頂けたならより嬉しいです。よろしくお願いします

因みに私の趣味でヨハンくんは○くんで書いてますが、○○くんでも、○○さんでも○○○○でもお好きにイメージしてくださいね。
アンジェロ様ひとでなしですけど、あの美貌ですべて許しちゃうヨハンの気持ちに共感しつつ楽しませていただきました。誕生日VOICEが遅れようとも直人が楽しそうにしてるの想像しただけで許しちゃいますから(笑)
ジュリエットよりも美しくロミオの心も捉えてしまう棺の中のアンジェロ様も萌えます(〃∇〃)ロミジュリが喜劇になってたのには大笑いでした(^∇^)
私の中ではヨハンは小野さんに心酔するエイジくんのイメージでした。
アンジェロには言い知れぬ魔力がありますよね。ヨハンくんは男だけどその気持ちには共感しちゃいます。それに細マッチョなアンジェロ様を見たいのは私たちファンも同じですよね(笑)
うん、あの笑顔にほだされて、もういいや許しちゃうって思ったことが過去に何度もありました(^^; 読んでも想像しても可愛いVOICEでした~。
アンジェロ様の美しさが若い二人・ロミオとジュリエットを救ったってことでめでたしめでたしです(笑)シェイクスピアもビックリな(^^;
アンティークのエイジもイメージにピッタリですね。「女はもういいかな」はエイジの台詞でしたし(^^;
「いささか背が低い私を」は○くんや、エイジや、シバトラの竹虎のイメージでもあります。最近のタッ○ーはすっかり大人っぽくなって当時の小野さんの年齢を5つも超えたのにビックリでした。
何回も読んでからの感想です
我が愛しのアンジェロ様
まさかヨハンの愛しい人だったとは(笑)
あの美貌にやられたのは女性だけではなかったんですね
まさかのロミオとジュリエットも登場ですが悲劇もこんな結末に〜
ある意味一件落着のような気がします
マリアナがヨハンにアンジェロ様のお相手を頼むとは
子供を産むと女性は子供一番になりますからね
もうアンジェロ様はどうでもいいんでしょうか?
公爵代理になるとダメダメなるアンジェロ様ですね
性格は直りそうもありませんね
ヨハンがいつも側にいてくれないと同じ繰り返しになりそうです
それにしてもイザベラは公爵と結婚したんですね
私の中では結婚もせず、修道女にもなれず自由に生きていくと思ってました
そうか、遺産という手があるんですね
それで、修道院を・・・。
諦めないんですね
そして、アンジェロ様、受け入れるんですね(笑)
あっち系の話も大丈夫な私です
尺尺はやはり喜劇らしく、その後もとても楽しいお話でした
ありがとうございました!
小説の中ではヨハンにとっての我が愛しのアンジェロ様ですが、マリアナにとっても、アンジェロ様会いたさに舞台に通った私たちにとっても我が愛しのアンジェロ様ですよね。
どうでもいいわけではなくヨハンのことを信頼しているんでしょうね。マリアナの愛は重たそうなんでヨハンが傍にいると中和されていいかなって(笑)舞台見た後、マリアナとアンジェロは夫婦として上手くやっていけるのかしら?と思いましたがヨハンくんがいれば4人で楽しく暮らして行けそうです(^^;
私もイザベラは自由に生きていくのがいいと思いましたが、小説を書くのに面白いキャラなんでこうなりました(笑)。それに権力やお金は女にとっても魅力ですよね。
あっち系の話大丈夫で良かったです~楽しんで頂けてとても嬉しいです。
13歳のジュリエットと17歳のロミオがあんなふうに死んでは駄目でしょう~という私の親心です(笑)