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Tea Time

ほっと一息Tea Timeのような・・・ひとときになればいいなと思います。

ハロウィン前夜祭

2016-10-30 14:57:56 | ホタルノヒカリ番外編
「ぶちょお~知ってます?今年はついに渋谷を歩行者天国にするそうです」

「あっそっ」

「ハロウィン商戦がついにバレンタインデー商戦に肩を並べたそうですよ」

「ふーん」

「どうでもいいって感じですね」

「そもそもハロウィンは西洋の収穫祭だ、なんでそれに日本人が加担してバカ騒ぎしなきゃならんのだ」

「それはちょっと違うと思います」

「ん?」

「もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている ってウィキペディアに書いてありました。物知りなぶちょおにしては意外です~」

「クリスマスにバレンタインデーにホワイトデーに、ハロウィンまでやらんでいいだろって思ってるからな」

「ぶちょお、覚えてないんだ」

「なにを?」

「6月に藤木さんの舞台見たときに今年のハロウィンはアンジェロとイザベラごっこやりましょうって言ったじゃないですか」

「聞いた記憶はあるがいいよと言った記憶はない、やりたかったらホタル一人でやるんだな」

「えーだって、一週間徹夜で二人の衣装作ったんですよ」

「徹夜!?何故そこまで力を入れる必要があるんだ?」

「だってほらっこれ見てくださいよ」

町内ハロウィン前夜祭仮装大会・優勝者には産地直送!越前セイコガニ進呈!

「セイコガニか、もうすぐ解禁だもんな。セイコガニは身は少ないけどお腹が美味しいんだよな、金沢に研修に行っていたときに食べたな」

金沢というと、心のショッカーを何回も押したっていう手紙のあのときか(^^;

「私食べたことないから食べたいです~」

「衣装も作ったことだし、町内の皆さんと交流を深めることも大事だから参加するか」

「やったー!」

「うん、ホタルの修道女似合ってるよ」

「ぶちょおもカッコいいです~でもカッコいいけどなんかインパクトがないかも」

「そもそもアンジェロの知名度はないに等しいだろう(失礼)」

「ですよね・・・そうだっ!アレンジしましょう」

「血のりつけて、粘土で牙つけて、顔も白く塗っちゃいましょう~はい、ドラキュラの完成です!」

「なるほど、これならインパクトあるな(^^;」


「高野さんのドラキュラ素敵ですこと、こんなドラキュラになら血吸われてもいいわね(笑)」← 町内のマダムたちです(^^;

「どっどうも(タジタジ)」

「ホタルちゃんのシスターも可愛いわね~」

「美男美女の高野夫妻だから絵になること」

「ありがとうございます」

「ホタルおばちゃん、可愛いよ」

「ありがとう~」

「今度はシンデレラやって~」

「私は白雪姫がいいな~」

俺は白タイツなんてはかんぞ by ぶちょお

ぶちょおなら白タイツ似合いますよ~(笑)マダムと子供たちの票を集めた高野夫妻が見事優勝しました

「カニ届くの楽しみだな~(嬉)」

「ああ」

「キャッ

「修道服っていうのはそそられるね」

「あ~ん」

「ん?」

「そんなふうにされると痛いっていうか、くすぐったいっていうか、甘いっていうか・・・」

「だってドラキュラだから(微笑)

なにやってるんでしょうね~(笑)暇だからちょいと書いちゃいました。

VOICE更新してますね、早朝からお仕事だったんだ~楽しみにしてます。でももうすぐ11月だしカレンダー撮影の仕事はないのか?ついついそればかり気になってしまいます(^^;

公開収録は4時からなんだ、まだ1時間ちょいあるね。今日は休みで天気がいいので2回洗濯して掃除して買い物行ってblog書いて、有効な時間の使い方だわ。なんちゃってやせ我慢てやつね。東京行くのめんどくしゃいと思ってたけど仕事終わってから東京行って一泊して早朝から並ぶのは可能だったわけで、ただそこまで突き動かすものはなかったんだろうな。土曜日まで仕事すると疲れるし、今年はいろいろと散財してるし、うん自粛しよう(^^; 行かれた方のレポ楽しみに待ってます。

松浦さん親子、おかしくはないけど見た目若いお父さんだしし、あんなに大きな娘がいるのは違和感があるってつぶやかれてましたね。それとこんなに大きな娘の父親役をやるようになったことにショックを受けたってつぶやきが多かった。自分も年とるはずだってね(^^;

ハイキックには感嘆の声がいっぱいでした もうTverで見れるんだね、どうしようかな、見ようかな。早く見たいけどTVでゆっくり見たいという気持ちがあるんです~。

コメント (5)
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ひと夏の経験 (ホタルノヒカリ番外編)

2016-08-31 20:53:00 | ホタルノヒカリ番外編
「あ~なた~に~女の子の一番~大切なものをあげるわ~♪」

「ホタル!なんて歌うたってるんだ!」

「昨日昭和のヒット曲特集見てたらこのメロディが離れなくて、それに別に歌ったっていいじゃない」

「年頃の娘がいる家で歌う曲じゃない!」

そういうことか(^^;

「でももう光も大学生よ、高校生のときはそういうお付き合いはまだ早いから駄目よと言ったけど、今だったら避妊しない男は絶対にダメだから別れなさいってくらい言わなきゃ」

「あわ・・・わわゎ」

「ぶちょお~落ち着いて、そんなにあれやこれや想像しなくても大丈夫だから(笑)」

「だって、だって、やだもん!手塩にかけて育ててきたのにどこの馬の骨ともわからん男にって考えただけで眩暈起こして倒れそうだ」

「私たちが育てたんだから大丈夫、親を悲しませるようなことだけはしないから」

「そりゃそうだけどさ・・・ぶつぶつ。そういえば光は出かけたのか」

「舞ちゃんと映画に行くって言ってたわよ」


「忘れ物~」

「舞ちゃんと映画行くのにあんなにお洒落するのか、見たことない服着てたぞ」

「バイト代が入ったって言ってたから、女の子だもん、お洒落するわよ」

「うん、お洒落だな。気合入り過ぎてムームー着た誰かさんとは大違いだ(笑)」

「まだ覚えてたの~」

「忘れるわけないだろっ」

「私もぶちょおの雨合羽姿、鮮明に覚えてるもん(笑)」

「行ってきまーす」

「もう忘れものない?」

「うん」


                                    *

「光太郎くん、NYに行くの?」

「なんかそういうことになっちゃって」

「そうなんだ・・・」

「光ちゃんと付き合うことになった矢先にこんなことになっちゃって凄く残念なんだけど、NYでやってみたいっていう気持ちもあって」

「うん、応援する」

「夏休みには帰ってくるから」

「うん」


やっと光太郎くんに会える!


「光太郎~!」

「えっ?」

「光太郎~会いたかったよー」抱きつく桜

「ちょっちょっなんでお母さんがここにいるんだよ!」

「ヘアメイクのの人が急病でこれなくなったから手伝って欲しいって頼まれたの」

なんでよりによって空港なんだよ。

「光太郎こそお昼の便じゃなかったの?」


嘘・・・誰あの人? てか光太郎くんて美魔女がタイプだったの? 帰ろう・・・

「光ちゃん? 光ちゃん、待って!」

「光太郎君・・・」

「えっなになに、こちら光太郎の彼女?」

「あの・・・」

「あっ私、光太郎の母の立花桜です」

「おっおっお母さんですか!?」

「あらっ私が若く見えるから誤解させちゃった?(笑)」

「自分で言うなよっ」

「私、高野光と言います」

「光ちゃんとゆっくり会いたくて午後の便なんて嘘ついたんだ~嘘はばれるのよっ」

「だって」

「彼女と会うって言えば私も遠慮したわよ(笑)じゃあ私仕事あるから、ねえ光ちゃん、今晩一緒に家でご飯食べない?」

「そうしようか」

「はい」


若いお母さんでびっくり・・・が、それ以上にビックリすることが立花家には待っていた(^^;

「こんにちは光ちゃん、光太郎の父親です」

「こっこっ こんにちは」

「こんな可愛い彼女がいるなんて、やるな光太郎」


雰囲気は違うけどパパにくりそつ! アンティークの小野さんといい、光太郎君のお父さんといい、パパは三つ子なの?

「光ちゃん、沢山食べてね」

「はいっ」

お姉さんの桜子さん、超美人だなー。

「すいか切ったよー」

「うん美味いっ やっぱ夏はスイカだな」

「日本は蒸し暑いよな」

「そうそう、ちょっと涼しくなる話があるんだけど」

「ん?」

「なになに~」

「友達が美容師なんだけど去年ずっと手が痛いって話をしていて。腱鞘炎?て思ったんだけど痛いのは左手でハサミは右手で持つから違うよねとか、スマホゲームのし過ぎかもって話をしていたんだけど、そしたらあるお客さんに手はまだ痛みますか?と聞かれてそうなんですと言ったら、実は前に来たときにも見えていたんですが・・・ついてますと言われて」

「なにが?(^^;」

「地縛霊なんですって、それでお払いできますが、とりあえず神社に行ってください。どうしても行けない場合はお払いしますからって言われて神社に行ったらすっと手が軽くなって痛みも取れたんですって。そういえば前旅行に行ったときに行こうと思っていた神社に何故かいけなくて、それはなんか気分が悪くなって足が向かなかったそうなんだけど、今回はよしっ行くぞっていう気持ちで行ったんだって」

「へぇー」

「なんでもその地縛霊は交通事故で死んだ女性の霊だそうよ。ほらっ隣町のドラックストアに行くのにトンネルの下の道路があるでしょ」

「うゎ~ もう絶対あそこ通るもんか」

「疲れてたり少し気力が落ちてたり、元々少し霊感があったりして、それでつかれたみたいで滅多にそういうことはないそうだけど」

「じゃあ大丈夫だ、霊感なんて一切ないし、なにも見たことも金縛りにあったこともないし」

「お父さん、どうしたの?」

「あれは少し蒸し暑い雨の降る夏の夜だった。閉店時間は過ぎていたけれど、大切な人に会いにいくからセットお願いできますからと言われてその女性の髪をセットした。洋服がずぶ濡れだったので店にある洋服と靴も貸した(買い取った)。ある日古い新聞や雑誌を整理してると新聞に載っていた事故で死んだ女性の顔があのときの女性にそっくりだったのに驚いたが他人の空似だと思って気にしなかった。だが夕方店に来た客に言われたんだ。先日店の前を通ったら店長が一人でハサミやくしを持って、ときには笑ったり、まるでそこにお客さんがいるかのようだったんですが、あれってパントマイムの練習でもしてたんですか?て」

「えー!? そんな話し聞いたの初耳だよ」

「あの後全身に寒気がして高熱が出て三日ほど寝込んで、ようやく熱が下がって・・・忘れていたというか、記憶から削除したんだと思う。でもお母さんの話を聞いて突然思い出した~!うわぁ~こわいぃぃ~」

今頃なんだよ ←冷静沈着な桜子さん(^^;

「ごめーん、私がこんな話するから、でも大丈夫だよ。私、その霊を見る人に言われたの、あなたほど気の力に満ちている人は霊の方から絶対に近寄らないって」

「さすが、金だ!」

「もう~光ちゃんの前でその呼び方やめてよ、私の旧制は遠山桜、それで遠山の金さんで金ていうのよ(笑)」


                                   *

「賑やかというか煩い家族だろ(^^;」

「ううん、明るくて楽しくて素敵な家族」

「うん」

「金には笑ったけど、でもうちのママはパパのことぶちょおって言うのよ」

「部長?」

「昔ママの上司で部長だったんだって」

「へぇー」

「私たちの前では言わないけど、二人でいるときは漢字の部長じゃなくてひらがなでぶちょお~て呼んでるのよ(笑)」

「仲がいいんだね」

「光太郎君とこも」

「だな(笑)」

「今日は楽しかった~」

「僕も・・・ずっとずっと光ちゃんに会いたかった」

「私も・・・」

「光ちゃん」

出会ったり別れたり、再会して、そのすぐ後に別れがきて泣きながら一人佇んだ思い出の公園。そしてファーストキスもこの公園

あのお母さんと何度もキスしてそうだけど、私だって・・・私のファーストキスはパパだけど(^^;

でもやっぱり今日の光太郎くんとのキスが大切な大切なファーストキスだもん


                               *

「あ~な~たに~女の子の一番大切な~♪」

「ホタル!その歌を歌うなって言ったろ!」

「なんで?」

「ひっ 光だったのか、声も似るんだな(^^;」

「どうして歌っちゃいけないの?」

「えっいや・・・」

「へんなふうに考えるパパがやらしいのよっ」

やっやらしいって。。。


「あれっパパは?」

「縁側の端っこで小さくなってるけど」

「なにがあったのかな(^^;」


「どうしよう、パパに酷いこと言っちゃった・・・(かくかくしかじか)」

「そっか、それはパパ傷ついたわね」

「あやまってくる」

「ママが先にパパと話すから」

「うん・・・」



「ぶちょお」

「ホタル~どうしよう~光に嫌われちゃったよ(泣)」

「大好きなパパのことそんな簡単に嫌いになる訳ないでしょ(笑)」

「そうかな?」

「あったり前じゃない! でも光ももう子供じゃないから、もちろん私たちにとっては子供なんだけど、年頃の女の子なんだから親が干渉しちゃいけない部分もあると思うの」

「うん」

「ぶちょおは大きくて優しい人、私はいつもそんなぶちょおの大きな愛に包まれていたけど、娘のことになるとおろおろしちゃって小さいぞっ(笑)」

「だな(苦笑)しっかしホタルに説教される日がくるとは昔は想像もしなかったな」

「子供が母親を成長させてくれるんです~」

「そっか、そうだな(微笑)」

「それにどこぞの馬の骨じゃないわよ」

「えっ?」

「立花光太郎くんよ」

「あー光太郎くんか」

「再会して付き合うことになったんだけど光太郎君はNYに行ったから遠距離恋愛になっちゃったの」

「そっか、それは一分一秒でも一緒にいたいよな」

「女心わかってる~」

「三年間、一枚の葉書しかよこさなかった誰かさんとは大違いだ」

まだ根に持ってるのか(^^;


「パパ、ママ、はいっビール」

「サンキュー」

「パパ、さっきはごめんね」

「いいよ(微笑)パパにも反省すべき点があるからな」

「私も飲もう~と」

「えっーーー」

「これ、ノンアルコールだから。来年の夏は20歳になるから一緒に飲めるね」

「だな」

「縁側でビールにずっと憧れてたの、正しくは縁側でビールを飲むパパとママにね」

「えっ?」

「そこは二人の世界で子供心に邪魔しちゃいけないなって思ってたの」

「なんか恥ずかしい」

「私はそんなパパとママの娘で幸せです」

「光(ウルウル)」

「こないだ光太郎君ちでご馳走になったんでしょ、今度はうちで一緒にご飯食べよう、ママが腕を振るうから」

「はっ?どこにあるんだ~そんな腕?(笑) そこはパパが腕を振るうからな」


                             *

「さあ沢山食べて」

「はいっ 凄く美味しいです! お母さんは料理上手なんですね」

「違うよ、料理はパパの担当なんだ」

「あっ そうなんですね」

なにより一番びっくりなのは親父とそっくりだってこと、そっくりというレベルじゃない。同じ顔が二つだ(^^;

「光太郎君のお父さんとパパってそっくりなんだよ」

「ええ、生き別れた双子かと思うくらいです」

「アンティークの小野さんも入れたら三つ子だから(笑)」

「光太郎くんはお父さんとお母さんのどっちに似てるの?」

「両方に似てるって言われます」

「じゃあパパにも似てるってことだね、ふとした表情がパパに似てるもんね。だから光太郎君のこと好きになったの?(笑)」

「違うっ!それは違うから!」

「お姉ちゃん、そんな全力で否定するとまたパパがすねるよ(^^;」

「誠君はお父さん似だね、僕に弟がいたらこんな感じかなって」

「光太郎くんのお姉さんは超美人でお母さんも綺麗で美形家族なんだよ」

「光ちゃんちも美形家族だよ」

お互いの家族を褒め合う二人です。こんな感じでなかなか二人きりにはなれません。


                                  *

「二週間なんてあっという間だったね」

「うん、早かったね。もう少し一緒にいたかったな」

「うん、2人でもっといろんなところに行きたかったし、いろんなことしたかった」

「いろんなことって?」

「あっ・・・いや、変な意味じゃなくて(汗)」

「私、バイト代貯めて来年の夏休みはNYに行く」

「本当に? 嬉しいな~二人きりだね」

「うん、光太郎君と二人のNYだよ」

燃え上がる若い二人の恋です

が・・・

「ぶちょおはNYに行ったことある?」

「昔仕事で行ったけど仕事メインで全然観光とか出来なかった」

「摩天楼はバラ色にごっこやりたいな」

「いいね~じゃあ来年の家族旅行はNYにするか、光、喜ぶだろうな」

「そうね!」



「ねえねえ来年はみんなでNYに行こうよ」

「そうだな、久々に行こうか」

「そうだ、光ちゃんも誘って」

「うん、光太郎も喜ぶだろうな」


だから~二人きりになりたいんです~。子の心、親知らず。親の心、子知らずなのでした。                      おしまい。


楽しんで頂けたなら幸いです

因みに美容師さんがとりつかれたというのは本当にあった怖い話なんです

私がいつも行く美容室の店長さんの実体験なのでした。その霊が見えるという方は普通と違う自分が嫌だったけれど、大人になってから誰かの役にたてるならばと思い京都のとあるお寺に修行に行ったそうです。ご主人はお払いをする能力があるそうですが普段は会社員で夫婦ともお金を貰うことはなく人助けになるならと純粋な気持ちで求められればやるそうです。見えてもいきなり取りついてますよなんていうと驚くし気持ち悪いだろうから、余程のことがない場合は見えても言わないそうです。病院に行ってもなにしても治らない、困ってる、SOSが出てると手を差し伸べるそうです。店長さんは今年の初詣行きまくったそうです。なにはなくても神社に行って手を合わせることは大事なことなんですね。その奥さんは京都の方でご主人は九州の方で、どういう縁があって福井で暮らしているのかはわかりませんが、その能力を清い心で使ってくださることは有り難いことだなと思います。知人の務める会社の社長が自殺するのが見えたけど、だからといってそんなことは言えないとのこと。そうですよね。そういう能力があるのって生きるのが大変だな~としみじみ思いました。それと化学では証明できないこともこの世にはあるんですね。夏らしいお話になったでしょうか、もうすぐ夏も終わりますが(^^; なんとか8月中に書けました。感想等頂けたならとても嬉しいです。

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夏の思ひ出

2015-09-06 13:32:26 | ホタルノヒカリ番外編
「ないないっどこだ~どこいった~」

「なにがないんだ?」

「私の大切な夏の思ひ出です」

「どんな?」

「小さい三角のプラスチックの」

「ああ、それならゴミ箱の近くに落ちてたから危険物の燃えないゴミに」

ダッシュ

「もう~捨てないでくださいよ、私の大切な夏の思ひ出」

「だったら大事にしまっておくんだな、ゴミ箱の近くに落ちていたんだぞ。ところでこれはなんだ?」

「ピックですよ、ギターのピック、これでギター弾くんですよ」

「それが何故大切な夏の思ひ出になるのかわからんのだが」

「ほらっ こないだ藤木さんのライブに行ったって話したじゃないですか」

「そういえばそんな話してたな(ほおけた顔して)」

ええ、ぶちょおにとってはそういえばくらいの話ですよ。

「藤木さんがライブの途中で客席にピックを投げるんです」

「ピック投げたらギター弾けないだろっ」

「それは投げる用のピックがあって・・・あっ今鼻で笑ったでしょ。ぶちょおの好感度下がりますよ」

「俺は芸能人じゃないから好感度とかどうでもいいの」

「で、そのピックがですね、多分私に投げようとしたと思うんですけど(ファンゆえの勘違い)ちょっと手元が狂って近くの通路に落ちたんだけど、そのピック目がけて通路沿いの4人がダッシュしたんですが、私が見事ゲットしました~」

その光景は想像するに怖すぎるんだが、さすが芸能人、お客様は神様だな(^^;

「君は保育園の飴拾い競争で片手いっぱいに飴を拾って走った子供だったんだろうな」

「違いますよ、私は両手一杯に飴を拾って走って1等になりました。かけっこには自信があるんです」

ホタルは俺の想像の上を行くな(^^;

「ぶちょおはギター弾いたことない?」

「高校のクラスメイトがおまえの顔はボーカル顏だから一緒にバンドやらないかと誘われたが、興味がないから断った」

「ピアノは?」

「幼少の頃より高野くんの指は細くて長くて綺麗でピアノ弾く為に生まれたきたような指ねとよく言われたが興味がないのでやったことがない」

「ダンスは?」

「高野くんの顔とスタイルなら世界を取れるから私のパートナーになってと、社交ダンスをしている女性から誘われたが興味がないので断った」

とある場所でダンスしたときに、もしかしてそんな才能があるのか?とは思ったが(^^;

「ふーん、老後の趣味になんかやればいいのに」

「別に音楽じゃなくてもいいだろっ」

「そうですけど、ぶちょおがギターやピアノやったら凄く素敵だろうなって、私だけのワンマンライブショーが開けるじゃないですか~」

「はっ?」

「冗談ですよ~」

「ワンマンライブショーは開けないけど・・・」

「えっ」

「藤木さんとこんなことや」

「キャッ

「こ~んなことはできないだろ」

「いや~ん ですよね~やっぱぶちょおが一番!」

「うん」

ぶちょおが一番なんだけど・・・ライブ楽しかったな~カッコ可愛かったな~素敵だったな~。もう1回ライブ行きたいな、早くDVD出ないかな~ とDVDの発売を心待ちにしているホタルちゃんなのです。

藤木さんに対抗する為にホタルちゃんにこんなことや、こ~んなことするぶちょおはずるい?いや可愛いよね

拍手コメントで ぶちょお、ホタルに無理矢理藤木ライブに連れて行かれピックをキャッチして大はしゃぎの巻という話が読めたら嬉しいですというコメントを頂いたのでちょっと書いてみました。ぶちょおがライブに行くと目立っちゃうだろうから一緒には行かないことにしました。そうそうぶちょおは藤木さんのこと認めてないんですよ(^^;

「ホタルちゃんもアンケートに参加してくださいね」

「はーい、もちのろんです」

「ホタルちゃんて夏休みの宿題はギリギリにならないとやらないタイプでしょ」

「ええ、まあ(^^;」

「アンケート締め切りは今週の土曜日ですからね、うたた寝して日付変わると投票できなくなるから忘れずに投票してね」

「了解!」

久々にぶちょおとホタルに会えたみたいで楽しかったです。アンケートは こちら です。沢山の方の参加をお待ちしてます。

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怪談・のろうさぎ & おまけの話

2014-08-18 20:48:15 | ホタルノヒカリ番外編
暑い・・・どういてこうも毎日暑いのか、昔はこうじゃなかったのに。

「キキー!」

えっ? 私は歩道を歩いているんだぞ、何故車が・・・

この足がもっと速く動いていたら私は事故にあわなかったかもしれないのに。


「内臓破裂!意識レベル低下!極めて危険な状態です!」


なんて酷い状態なんだ、これではもって5日だな。そう私は自分の身体に耐えられず魂だけが外に出ていた。
まだ死んでないから幽霊ではないが、これが幽体離脱というのだろうか。


「ぶちょお! ぶちょお! ぶちょお! しっかりしてください! 私をおいて死んだりしないで!」


煩いな、ここは病院だぞっ。大体どう見ても私より軽傷じゃないか、ん?なんだこの男は・・・私と同じ顔をしてる。似てるというレベルではなく、まるで同じ顔だ、体型も同じだ。

「ぶちょお!ぶちょお!」

公衆の面前で部長部長ってよくもまあデカい声で不倫を公言できるもんだ。


「高野さんの奥さん、お入りください」

「あの主人の様子は?」

「10針縫いましたが、CTも異常ないですし、48時間なにもなければ問題ないでしょう。しばらくは安静にしてくださいね」

「ありがとうございます」

なんだ夫婦だったのか、多分この男私と同じくらいの年齢だろうに、あんな若い娘と結婚しやがって(ちっ)私なんてもうすぐ死ぬのに・・・そうもうすぐ死ぬんだな。死ぬ前に食べたいものの一つも食べておくか(^^; 意識を失っている今ならこの身体に入れるかも知れない。医者の私が言うのもなんだが私はオカルトとかSFが好きなのだ。それに私と同じ顔したこの男の人生にも興味があった。よしっ入ってみよう、それっ

                         *

うぅぅ重い・・・これっ娘、私の上で寝るでない。

「やだっ寝ちゃったんだ、私・・・ぶちょお?眼が覚めたんですか!どこも痛くないですか!具合は?今先生呼んできますね」

「どこも問題ないようです」

「先生、ありがとうございます! よかった~」

「・・・・・・・・・」

ん?

「2、3質問させて頂きますが、高野さんの生年月日は?」

「頭を打ったせいかな(^^; なにやらぼやっとして」

「こちらの奥様のお名前は」

「なんだっけ?」

「ぶちょお~!」

「奥さんを見る目がまるで他人を見るような眼をされていたのでもしやと思ったのですが、どうもご主人は頭を打ったことで記憶障害を起こされているようです」

「そんな・・・治りますよね? 直ぐに記憶戻りますよね!」

「軽傷ですし、こういう場合だと一時的な記憶喪失の場合が殆どですが、稀に長引くこともあります」

「先生!稀ってどれくらいのこと言ってるんですか!」

「あっいや、滅多にないことですから(^^; 二人の馴れ初めなんか話すといろいろと思い出してくるかもしれませんよ」

「はいっ!」


・・・・・・・略・・・・・・・・・


「という紆余曲折を経て、私旧姓雨宮蛍とぶちょおは目出度く結婚したのでありんす」

人の恋バナほどつまんないものはないな。

「ぶちょお? なんか少し思い出しました?」

「・・・・・・・・・・」

「そうですね、急にはですね・・・それにまだまだ話すこと沢山あるし、またおいおいとです」

今の話だけでおなかいっぱいなんだが(苦笑)

「なんか食べたいものとかありますか?」

「寿司、特上だからな。デザートはメロンで、メロンも上物で」

「了解!」

了解とかぶちょおとかアホ宮とかわからん夫婦だ、それに干物女ってなんだ?若い嫁さんもらって羨ましいと思ったが、こんな女ならちっとも羨ましくないわ。私は古風な三つ指ついてお帰りなさいという女が好きなのだ。


「それでぶちょおは泥だらけのウエディングドレス着た私をギュッと抱きしめてくれたんです」

つくづく奇特な男だ(^^;


「高野~俺だよ、俺! 本当に俺のこと覚えてないのか? 切ないな~俺とおまえの仲じゃないか(涙)」

「ちょっとフタちゃん、ホタルのこともまだ思い出せないのに」

「ごめんな・・・ホタルちゃん」

「いえ、まだ何日も経ってませんしそのうち思い出すと思います。幸い身体の方は元気でよく食べるんです(^^;」

「そうだな、美味そうにうな重食ってるな」



「部長、一心不乱にうな重食べていたわね。なんかあんな部長初めて見るわ。まるで別人みたい。記憶がないとあんなふうになるのかな~?」

「そうまるで別人なんだよ。だって高野、ちゃんと箸持ってたし」

「えっ?」

「欠点なんて一つもないように見える高野なんだが唯一の欠点をあげるとすれば箸の持ち方がおかしいんだよな(こら)」

「あーそういえば(^^;」

「普通は記憶は無くしても身体が覚えているってよく言うだろ、箸だけちゃんと持つなんて何処か可笑しいなと思って」

「私もなんていうか、記憶が無いだけじゃなくてなんかこう雰囲気が全然違って別人に見えたわ」

「まるでなにか悪い霊にでも憑りつかれたような」

「大変、もしそうなら除霊してもらわなくちゃ」

「て、俺たち日本幽霊百一夜のDVDの見過ぎだな(^^;」

「そうね、冗談言ってる場合じゃないわ、ホタル大丈夫かしら(涙) 二人の大好きな夏にこんなことになるなんて」

「そうだよな、二人の大好きなビールと縁側の夏に・・・そうだっ縁側だ! 縁側に座ればきっと思い出すさ」

「うん、そうよっ縁側よ!  私もそう思う」

二人でそう言って励ましてくれた。私もそう思ったんだけど、あの縁側に帰ってそれでもなにも思い出さなかったら・・・恐い・・・大好きな縁側、だけど今はその縁側に帰るのが恐いです。


「蛍さん」

「小夏さん、お久しぶりです。今日はお見舞いに来て頂いてありがとうございます。」

「これ」

「綺麗なお花、花瓶に生けてきますね」

「誠一さん、私のこと覚えてない? 蛍さんのこと覚えてないのに私のこと覚えてないだろうけど」

「失礼ですが私とあなたはどういう関係で」

「そんな・・・女の私からそういうこと言わせないで」

なんと美しくたおやかな女性なんだ。この色っぽい女性とそういう関係にあったとはやるじゃないか、てか、なんでこの人じゃなくあの娘と結婚したんだ?

「おはぎ作ってきたんですよ」

「ありがとうございます。うん、これは美味いや」


あんな嬉しそうなぶちょおの顔、入院してから初めて見た・・・ぶちょおは本来小夏さんみたいな女性が好きなんだ。
たまたま私と出会って縁があって結婚したけど、私みたいな干物女はタイプじゃないよね。
私はずっとずっとぶちょおのことが好きだけど、もしこのまま記憶が戻らなかったら・・・今までの思い出が無いぶちょおに私のことを好きになってもらえる自信がないです。。。


「お義父さん、今日はありがとうございました」

「すまない・・・私はあまりいい父親ではなかったから」

「そんなこと・・・」

「やっぱり誠一の記憶を戻すのは蛍ちゃんだよ。私は信じるよ、誠一の蛍ちゃんへの愛を」

「お義父さん・・・」


さすがに父親に出てこられると弱いな・・・そろそろこの身体から離れるか。

エイッ 出ない、何故だ? うーん、困った。だが私の命が尽きたら魂も離れるだろう。すまんがもう少しだけ借りるぞ。


「ぶちょお、お義父さん帰りましたよ」

「・・・・・・・・・」

「寝てるんだ。お義父さんも少し年をとりましたね。ぶちょおのお母さんが早くに亡くなって、それなのに父親としてなにも出来なかったこと今でも後悔してるそうです。お義父さんはぶちょおのことが大好きなのに、ぶちょおの前に出ると緊張するらしいです。ぶちょおもそうだろうけど(笑)また3人で焼肉しようね(笑顔)」

この娘はあたたかく、その笑顔は美しい。。。

「ぶちょお・・・ちゅうしていいですか?」

えっ?

「なんか寝てるときでないと絶対にちゅうしてくれない気がして、よしっ寝てる間にちゅうしちゃおう」

こらっ夫のある身で見ず知らずの男にキスなんてするんじゃない! この唇も身体も君の旦那ではあるけれど、中身は他人だぞ。大体私は好きな女としかキスしないんだ。だけど拒否なんてしたらこの娘はどんなに傷つき悲しむだろう。

「ぶちょお・・・」

すまないっ

「ホタル?」


                         *


ん?ここは・・・そうか、ようやくあの身体から抜け出せたのか。はて?私はどうなったんだろう

なんと!回復してるではないか・・・ 医者が手を尽くしたか。

そうだ、それが医者だ。目の前に救う命があれば全力を尽くすのが医者というものだ。

だから私もあのとき、彼を救ったんだ。


「先生、気付かれましたか? よかった、本当によかったです。今ドクター呼んできますね」

「君は確か・・・」

「はい、先生の勤務する病院で医療事務をしている早坂といいます」

「君が何故?」

「差し出がましい思ったのですが、先生には身内の方がおられないと聞いて私が看病させて頂きました」

「どうして?」

「勤め始めた頃、私は先輩から苛められていました。毎日が辛くて辛くて、そんな私に先生は優しい言葉をかけてくださったんです」

そういえばそんなことがあったな。私は勉強は出来たけど、暗い、グズでのろいという理由で苛められっ子だったのだ。だから苛める奴は許せないし、苛められているものには力になりたいと思うのだろう。

「早坂さん、看病ありがとうございます(笑顔)」

「先生・・・」

なっ なんなんだ? 顔を真っ赤にして

「具合はどうですか、主治医の浅丘です」

「先生、ありがとうございました。看護士さんもありがとうございます(笑顔)」

なんだろっ? この看護士さんも顔が赤いぞ。

「そんな素敵な笑顔でありがとって言われると嬉しくなっちゃいますね(笑)」←女医です。

えっ俺の笑顔って素敵なのか? そういえばあの娘もぶちょおの笑顔が一番好きだと言ってたな。


術後の経過はよく思った以上に早く退院してしばらくすると私は職場に復帰した。

「来週の水曜日にギブス外しましょう」

「はいっ先生、ありがとうございました!」

「またサッカー出来るようになるぞ」

「うん!」


「最近ここ雰囲気よくなったわね」

「先生、事故にあって退院してから人が変わったように丸くなって仕事がし易くなったもの」


ありがとうと言うだけで、少し笑うだけで人間関係はこんなにも上手くいくんだ・・・

中学のときに酷い体験をしたが両親が懸命に俺を支えてくれた。ようやく医者になってこれから親孝行しようと思った矢先に旅行先の温泉で火事に巻き込まれて両親は亡くなった。私はこの世の全てを恨んだ。美しいとか幸せとかそんなもの自分には縁のないことだと思っていた。だが少し考え方を変えるだけで野に咲く花が美しく見えた。過去を振り返ってばかりじゃいけないんだとようやく気付くことができた。
それと、あれだけ愛されてる私と同じ顔をした男が羨ましくなったんだな。出来るならこれからでも人生やり直したいと。

「先生、お疲れ様でした」

「早坂さん、これから食事でもどうですか? 一度ちゃんとお礼がしたいと思ってました」

「はいっ 喜んで!」

「よかった(笑顔)」


                              *


「ぶちょお、ぶちょお、ささっどうぞっ」

「うん」

「お帰り、ここが君の場所だ」

「それ、俺が昔君に言った言葉じゃないか(笑)」

「えへっ ぶちょお、退院おめでとうございます!

「ありがとう、うん今日のビールは格別に美味いっ」

「はい、格別に美味しいです!」

「心配かけてごめんな」

「はい(微笑)」

「なんだよ、俺の顔ジーッと見てなんかついてるか?」

「私のキスで目覚めた(記憶が戻った)ぶちょおはさながら白雪姫か、眠れる森の美女ですね(笑)」

「だな(笑)それはそうと退院したら急にお腹が出たような気がするんだが・・・」

「そりゃあぶちょおたら、寝てるだけなのに凄く食べてましたからね」

「えっ?」

「特上のお寿司に、うな重に、焼肉弁当に、ピザやアイスやケーキやメロンやらetcと」

「嘘だろ・・・そんな暴飲暴食をしてたのか。何故止めなかった?」

「だってなんか言うと、冷たい眼で睨むんですよ。私は心労でぶちょおが入院してる間に痩せちゃいました」

「そうだったのか・・・他にはなにもなかったか?」

「小夏さんがくると鼻の下伸ばして、小夏さんの作ったおはぎを美味しそうに食べてました」

「記憶喪失とは恐いもんだな、記憶を失っていたときのことはなにも覚えてないんだ、知らぬこととはいえ君を傷つけたりしてたんだな・・・」

「王子様はお姫様のキスで目覚め幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたしです(笑顔)」

「ありがとうホタル

「ぷにぷにしてる~」

「こらっ なにするんだ」

「だってぶちょおのお腹の肉つかめるなんて滅多にないんだもの(笑)」

「少しダイエットしなきゃな(笑)ホタル? どうしたんだ」

「なんか今頃ホッとして、ぶちょおの笑顔見たら幸せで泣けてきました」

「こんな些細なことで・・・ 君はもっと幸せになっていいんだよ」

「私・・・・・これ以上幸せになっていいんだぁ~」

「いいよ(微笑) 二人で幸せになろうな」

「はい・・・・・三人てのもいいかな(照)」

「うん、いいね。それには俺が頑張らなきゃだな」

「はいっ頑張ってください。私、受けて立ちますから」

はっ 私ったらまた色気のないことを。

「誠一さんにそんなこと言われると恥ずかしいです~」

「じゃあお言葉に甘えて恥ずかしいことしちゃおっ」

「いやーん」                            おしまい



おまけの話です。 凛ちゃんinニューヨーク


「店長、お先に失礼します」

「ああ、ご苦労さん」

さてと、俺もそろそろ帰るか。ん?なにやら冷たい風が・・・


「あの~」

「あー、もう店閉まったんですが・・・」

なんだろ? 白い着物に片目しか見えない長い黒髪、まるで四谷怪談に出てくる幽霊みたいだ(^^; 足があるから幽霊ではないだろうけど、こんな時間にこんな格好でなにか余程の事情があるのかな。

「カットくらいなら今からでも出来ますが」

「ありがとうございます。実は大切な人にお別れが言いたいのです。一番綺麗な私でさよならしたかったのに、訳あってこんな格好になってしまったんです・・・」

「そうでしたか、そいうことなら任せてください。綺麗な黒髪だ、毛先だけカットしてアップにしましょう。丁度知り合いが置いていったレンタルのドレスと靴もある。メイクは顔色がよく見えるように明るい感じにしましょうか」

「お任せします」

「OK!」

「まあ!これが私だなんて信じられない。あなたはまるで魔法使いのようです」

「女性をシンデレラにするのが僕の仕事ですから(笑)」

「本当にありがとうございます。お代はここに」

「こんなには頂けないです」

「いえ、こんな時間に無理言ったお礼ですので受け取ってください」

「そうですか・・・では」

「ごきげんよう、さようなら」

エアコン切ったのに今夜は随分と寒いな、なんだか恐ろしく眠いし今日は店に泊まるか。


次の日の新聞では、昨日の夕刻に玉突き事故が起き数人の犠牲者が出たことを伝えていて、そこには日本人女性の名前も記されていた。


「おはようございます、店長」

「ああ、おはよう」

「店長!どうしたんですか?」

「えっ?」

「なんか一晩で随分とやつれて、どっか悪いんじゃないですか? 今日は休んでください」

「そうですよ、今日は私たちが頑張りますから無理しないで具合が悪かったら病院に行ってくださいね」

ありがとう、素敵な店長さん

「うわぁ~! なんか今凄まじい寒気というか悪寒が・・・今日は休ませてもらおうかな、みんなよろしくな」

「はいっ!」


それにしても極上のいい男だったな~それに私の無理な頼みを聞いてくれるあの優しさ。おかげでちゃんとさよならが言えた。あっちは夢かな?くらいの話だろうけど(笑)
素敵な店長さん、もう少しあなたの側にいたかったけど幽霊が側にいると人間の生気を吸っちゃうんだよね。ちょいと観光でもした後はさっさとあの世に行ってまた女に生まれ変わって店長さんみたいないい男見つけて恋をしなくっちゃ。

後日店にドレスと靴と冷酒が送られてきました。

「冷酒なんて久しぶりだな~うわぁーキンキンに冷えてる。うん、美味いっ!」

知らぬは凜ちゃんばかりなり~  おしまい。 


全然恐くない「怪談・のろうさぎ」と急遽思いついた凛ちゃんのお話でした。楽しんで頂けたなら幸いです。
イズムでのあの名台詞早速使わせて頂きました(笑) 凜ちゃんを書いたのはアンケート見てるとやっぱ凛ちゃん人気あるな~てことで書いてみました。感想とか頂けると嬉しいです。

そしてアンケートは こちら 是非参加してくださいね。

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ホタルノヒカリ番外編 「バレンタインデー騒動」

2013-02-11 21:36:52 | ホタルノヒカリ番外編
「もうすぐバレンタインデーだから今日はチョコレート作るわよ!光も手伝ってね」

「いいよ、私も友チョコ作りたいから」

「ねえ、光はチョコあげたい男の子はいないの?」

「いないよ」

「あっさり言うわね」

「ママは中学生の頃にチョコあげたい男の子いた?」

「いないけど(^^;」

「ママってチョコ作るのだけは上手だね」

「そりゃあ、チョコ作りには年季が入っているから」

「えー料理には年季は入らないの?(^^;」

「実はね、チョコ作りは昔、天才パティシエさんに手ほどき受けたの」

「へぇ~いいな~ 私もその天才パティシエさんに会ってみたいな」

「えー光に合わせるのもったいなーい」

「なによ、それっ」

「冗談よ(笑)お得意様にはアンティークのチョコ買おうと思ってたから明日行こうか」

「うん、行く行く~」


                        *

「ようこそ、アンティークへ」

「こんにちは~オーナーお久しぶりです」

「こんにちは、君が光ちゃんだね、ママに似て美人だね~」

「こっこんにちは」

ダンディーなオーナーだな~、凄くカッコいいおじ様だけど、合わせるのがもったいないパティシエさんじゃないよね。

「小野~可愛いお客さんがきたぞっ 挨拶しろよ~」


「こんにちは~お久しぶりです、蛍さん。あっ君が光ちゃんだね、ようこそ初めまして、パティシエの小野です(キラ~ン)」

小野さんの周りには星が瞬いています。花や蝶が飛んでいます。

グサッグサッグサッ ←無数のハートの矢が刺さった音です。

が、恋する乙女というよりは鳩がマメ鉄砲食らった顔の光ちゃんです。

「そんなにパパに似てる?(笑)」

「はいっ凄く! でも小野さんの方がずっとずっとずっと素敵です!」

「あっ ありがとう(^^;」

「あーあ、この会話聞いたら光ちゃんのパパ泣くぞ(笑)」

「子供は正直ですから~」

「こらこらっ蛍さんまで(笑)」

「蛍さんも、光ちゃんもケーキ食べていってくださいね(微笑)丁度新作のケーキができたところなんですよ」

「はいっ

                         *

「ねえねえママ、小野さんていくつ? 30才くらいに見えるけど」

「私が初めてあったときは28才くらいに見えて、あれから15年経ってるから43才くらいかな」

「ふ~ん」

「パパにそっくりでビックリしたでしょう~」

「うん、でも似てるけど全然違う。だってパパも若く見えるしカッコいいけど、やっぱおじさんだよ。小野さんは甘い香りがして、優しそうで、サラサラのふさふさ髪で、親父ギャグなんか絶対に言わないよね」

うわぁ~ぶちょおには聞かせられないや(^^;


                        *


小野さんが43才ってことは私が13才だから、年の差30才か・・・ちと厳しいか。
でもなんとかって芸人さんは、40才くらい下の女の子と結婚してたよね。
パパとは結婚できないけど、小野さんとは結婚できる可能性があるんだから、よしっ頑張ろう~。

なんだかんだいってパパっ子な光ちゃんです。


「よしっ出来た! 特大ハート型チョコレート! 天才パティシエにチョコあげようなんて私も無謀なことするな~。でもパティシエだからって理由で小野さんて女性からチョコ貰うことって滅多にないかも。だからこの手作りチョコは意外と新鮮でいいかも~」


バレンタインデーはお店忙しいだろうから、まだ早いけど渡そう~と。

店閉まってる、この時間は休憩中か。。。

そっとドアのカーテンの隙間から店の中の様子を伺う光ちゃん。

あっ小野さんが店内にいる~ドキドキ

あっオーナーだ・・・えっ?えーーーーー!

オーナーと小野さんがハグしてる~

まさか、オーナーと小野さんがそういう関係だったなんて~小野さんがゲイだったなんて・・・

二人の会話・・・

「小野~聞いてくれ~」

「またふられたんですか?(^^;」

「もう53回目だぜ」

「オーナーの年を超えちゃいましたね」

「うわ~ん」

「大丈夫ですよ(よしよしと言って頭を撫でてる)」

「なにが?」

「ほらっなんとかって芸人さんなんて、40才も下の女の子と結婚したじゃないですか、オーナーにもまだまだチャンスがありますよ」

「ありがとう~やっぱ小野は優しいな~」

そんな声が聞こえる訳もなく、大きな勘違いの下、光ちゃんの初恋は電光石火の矢の如くあっという間に終わったのでした(^^;

だけどさ~なんでオーナーなの? 小野さんなら相手はやっぱ美少年でしょ?そのほうが耽美でいいじゃん←いまどきの女の子です(^^;

それにしてもアンティークまでのバス代で今月のお小遣いなくなっちゃった。ちぇっ。

あっ あそこで信号待ちしてるのはパパ? わーいパパだ~パパにたかろう~(こら)
ママは一緒じゃないみたいだし、ラッキー~(るん)

えっ? 嘘・・・向こうから歩いてくる女の人と一緒に歩き出しちゃったよ。。。パパ何処いくの?

若くはないけど美熟女って感じで凄く色っぽい人・・・ママと全然違うタイプだ。

たく~小野さんといい、パパといい、男って最低!


                      *

バレンタインデー当日です。

「ただいま~ママ、これもらったチョコだよ」

「うわぁ~また沢山もらったね~ホワイトデーのお返しにクッキー焼かなきゃね」

「うんママ、一緒に焼こうね」

チョコよりママと一緒にクッキー焼く方が嬉しそうな可愛い~誠くんです。



「ただいま~」

「パパおかえりなさい!パパもチョコもらった」

「うん、でも誠ほどじゃないかもな(笑)」

「あっさっきパパにクール宅急便が来てたわよ」

「何処から?」

「保険会社みたいだけど、中身は食品(お菓子)ですって、開けていい?」

「いいよ(でも保険会社って・・・)」

ガサガサガサ・・・

「こっこれは、外国の超人気店の超高級チョコレート!」

「ヤッタッ これ食べたかったんだ~」

あらっ光ったらなんか機嫌悪そうだったけど、機嫌なおったのかな?

「ん? カードが入ってる」


・・・先日は楽しかったです。また誘ってね さ・ゆ・り・・・


一同沈黙・・・

「そういえばパパ、今度仕事をすることになった保険会社の皆さんと食事に行ったってこないだ言ってたわね」

「その中の誰かがさゆりって名前だったのかな(^^;」

「さゆりさんてお茶目さんね(笑)」

「ふ~ん、ママはパパのこと信じるんだ!」

「お姉ちゃん!」

「そんなの当たり前じゃない、それにママだってクライアントの男性とランチしたりお茶しながら仕事の話することあるもの」


                        *

「お姉ちゃん、なんであんなこと言うんだよ」

「だって・・・」

「だってってなに?」

「ううん、なんでもない」 誠に話すことじゃないし。


わかってるわよ、パパがどんなにママのこと愛してて、ママもどんなにパパのこと愛してるかってことは。例え鼻の下伸ばして嬉しそうに美人と歩いていたのが事実でもね。
てか、なんで鼻の下が伸びる訳?(おい)色っぽい美人だったけど、ママの方が若くて綺麗じゃん。どうして鼻の下が伸びるのか・・・それは今度二ッ木のおじさんに聞くことにしよう(^^;

別にパパと同じ顔じゃなくていいんだけどね、ママのように愛されて、ママがパパを愛するのと同じくらい、私も愛することが出来るそんな誰かといつか出会いたいな~。
てなことを思った13才のバレンタインデー、大人への階段を一つ上ったでしょうか?
ママ同様、上ったり下りたりで恋愛には奥手な光ちゃんです。


                        *

「誠、今日はパパとお風呂入るか?」

「うん!」

「空手頑張ってるか?」

「うん、ぼちぼち」

「そっか うん、ぼちぼちでいいよ、続けることが大事だからな」

「うん、ねえママに聞いたんだけど、パパのクラスの女子は全員がパパのこと好きだったの?」

「ママには内緒だけど、あの話は大分盛ってるんだ(^^;」

「だよね~僕もクラス全員の女の子からはチョコもらってないもん」

「そうなんだ(^^;」

「恭子ちゃんだけ、チョコくれなかったんだ」

一人だけかよ!

「恭子ちゃんて、W病院の」

「うん、そうだよ」

なるほど~こういう場合、逆にチョコくれない女の子の方が印象に残るかも。

                          *

「へ~なるほど~です」

「小学生に感心してどうするんだ(笑)」

「ぶちょおも、なるほど~て思ったんじゃないの?」

「まあな(笑)けど光に嫌われちゃったかな~」

「そりゃあ思春期ですからね~」

コンコン←部屋をノックする音です。

「パパ」

「光!」

「これっチョコ・・・パパにあげる」

「あっありがとう~光!」

「じゃあ、パパ、ママおやすみなさい」

「おやすみ~」


「こっこれは! おっきなハート型のチョコレート!この大きさは光のパパへの愛なんだね」

あんなチョコレート、いつ作ったんだろう? パパにじゃないわね、チョコ抱えてむせび泣いてるぶちょおにこんなことは言えないけど。
誰かにあげようと思って作ったんだけど渡せなかったのね~いやん青春だわ

「私お風呂入ってくるね」

「光~」

いつまで泣いてんだか(^^;


                         *


さあ、ここからは夫婦の時間だぜっ

「ねえ、ぶちょお?」

「はい」←正座してます(^^;

「さゆりさんて、フラワーハート生命のさゆりさんですよね?」

「覚えてたんだ・・・」

注・・・さゆりさんはホタル1の外伝「秋・人恋しくて」「深まる秋・深まる想い」の中に登場します。

「保険会社の皆さんじゃなくて、さゆりさんとだけ食事したんでしょ?」

「うん(^^; さっきは機転きかせてくれてありがとう、横浜に今度支店を出すことになったから設計頼まれたんだ」

「あらっそうなんだ、結構大きい仕事よね。よかったわ」

「なあ、よかっただろ?」

「私も誘って欲しかったな、夜景の綺麗なレストランでなに食べたの?」

あ~チクチクする・・・
チクチクするんだけど、ちょっと怒ってる冷たい顔したホタルがなんか色っぽく見えるのは何故だ?いつもほんわかしてるから、たまにこういう顔見るといいな、なんかそそられるな。
お風呂上りのせいもあるよな。チクチクするのにムズムズする(おい)

「なに食べたのって聞いてるんですけど~」

「イタリアン・・・でもホントに食事しただけだから」

「わかってますよ~ぶちょおのことならお見通しのコンコンキチ・・・」

ルルル ←携帯の音

「メールだ」

「誰から?」

「さゆりさん・・・見ればいいよ」

「えっ?」

「君に見られて困るメールなんて一つもないから」

「じゃあ見ますよ、見ちゃいますよ~いいんですね?」

「いいよ」


さゆりです。あんまり高野さんが幸せそうだからちょと悪戯しちゃった(笑)
でも二人のことだから逆にいい刺激になったかな? 私に感謝していい仕事してね。


「確かにいい刺激になったようだ・・・ホタル

「あん~ わたしも・・」

「こっこれは! 超久々に見るせくしー下着!」

「萌えます?」

「うん、萌え萌え~

「でもなんか恥ずかしくなってきちゃった、勢いで着けてしまったせくしー下着(^^;」

「でもこれ見る前から、ちょっと怒ってる冷たい顔のホタルさんにむらむらしてたんだけど」

「じゃあ、これ着けなくてもよかったんだ~」

「いや、これはこれで素敵だからこのままで

高野家を揺るがしたバレンタインデー騒動から、なバレンタインの夜はふけていくのでした。
                                         おしまい。

えっ?なんでホタルはせくしー下着をつけていたかですって?

話を少し戻します。

「えっ部長が女性と二人で食事?」

「そうなんですよ」

「でも部長のことだから」

「勿論わかってますよ、食事しただけだって、でも私も知ってる人で、二人で食事したこと黙ってたんですよ~」

「それは面白くないわね」

「でしょ?」

「ここはぶちょおを挑発して、手を出してきたら、ペシッとおあずけ喰らわしなさい」

「えーーー! そっ そんな高等技術私には無理です!」

「そんなに挑発しなくても、なんか後ろめたいことがあるときは、猫なで声出してよってくるもんよ」

「はあ~」

「ほらっ前にバリ島に行ったときのお土産のせくしー下着、あれ着けなさいよ、どうせまだ使ってないんでしょ、ホタルに足りないのは色気よ、ナイスバディなんだから自信をもって!」

二ッ木夫人・山田姐さんと電話でこんな会話をしていたのでした

なんか、ぶちょおのことを親父とか、鼻の下伸ばしてるとか、むずむずとかむらむらとか、ぶちょおごめんね~(^^; 小野さんはいつまでも若くて綺麗なのにね。
小野さんは歳をとらないのです←それは贔屓というのではないか?byぶちょお。
因みにホタル1外伝で2008年2月に「バレンタインディキッス」をアンティークとのコラボで書いてます。
楽しんで頂けたなら幸いです。はて?楽しんで頂けたのでしょうか?
ちょっとぶちょおの立場が~なお話しになってますね、愛あればこそこういう話も書けるんですけどね(^^; 駄目かしらん。


好きなキャラアンケートは今日が締切日です。アンケートは こちら です。

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ハロウィンな夜(ホタルノヒカリ番外編)

2012-11-01 20:19:53 | ホタルノヒカリ番外編
「美味しいケーキに、美味しい男に、美味しい夢はいかがですか?」



「ホタル、まだやってるのか?」

「明日までに仕上げなきゃいけない仕事があるんです。でもそれが終われば夜はアンティークの新店舗お披露目ハロウィンパーティがあるんです。それを楽しみに頑張ります」

「そっか、けど無理はするなよ」

「はーい」

                              *

「ようこそアンティークへ、美味しいケーキも、ワインも料理も、或いは美味しい男も(笑)用意してございます。今宵はハロウィン!皆さん素敵な仮装でお越し頂きありがとうございます。是非楽しい夜を私たちと共に楽しんでください」


「美味しい~このケーキ、ほっぺたが落ちるというレベルじゃないわ、腰が砕けそうなくらい美味しい~」

「でしょでしょ」

「料理も美味しいし、ワインも一級品ばかりね」

「ケーキはパティシエの小野さんとエイジくんが作ってるけど、料理とワインはオーナーが用意したんだと思います」

「そういえばぶちょおにそっくりだというパティシエは?」

「小野さんはシャイで人前に出るのが苦手なんです」

「ふーん、部長の顔したシャイな男か、ちょっと興味あるかも」

「それはそうと、山田姐さんのクレオパトラ凄く似合ってますよ、素敵です~」

「ホタルも可愛い~凄く似合ってるわよ、ひみつのアッコちゃん」

ツインテールの頭に、胸にはコンパクト、白いブラウスにミニの真っ赤なジャンパースカート。生足に白の三つ折りソックスとスクール靴の、ひみつのアッコちゃんなホタルです。

「ちょっと痛いですかね(^^;」

「あらっハロウィンだもん、なんでもありよ」


                            *


「千景さ~ん、まだですか~」

「すみません小野さん、大きい方でして」

「いえ、どうぞごゆっくり」

仕方ない、店のトイレに行くか、誰もいないといいんだけど。


「小野さん!」

「高野さん、こんばんは」

「今日はお招き頂きありがとうございます」

「いえこちらこそ高野さんのおかげでとても使い勝手のいい厨房になりました、ありがとうございます。ケーキも沢山用意しましたし、パーティ楽しんでくださいね」

「もちろん沢山食べてます。今日の為に2週間甘い物抜きしたんですよ。あっ私ったらガッつき過ぎですね(笑)」

「いえ、パティシエ冥利に尽きます(微笑)」

女性を意識せずに話せるのは、高野さんがきっと子供のように心が純粋な人だからなんだろうな。

あー小野さんてやっぱり素敵、柔らかい物腰に優しい声、それになんだかいい匂いがする。
小野さんはトイレに入ってもウ〇コなんてしないんだろうな(します)
甘い香り、ケーキの匂いかな~なんだか頭がクラクラしてきた。えっなんで頭がクラクラするの・・・わ・た・し。

「高野さん!」 眩暈を起こして倒れそうになったホタルを小野さんが素早くキャッチです。

「大丈夫ですか?」

どうしよう・・・このままじゃ身動きとれないし、とりあえず仮眠室に運んだほうがいいかもしれない。

高野さんのご主人様、失礼します。 と言ってホタルをお姫様抱っこする小野さんです。
その瞬間ミニスカートがめくれて・・・

おパ〇ンツ 丸見え! 小野さん大ピンチです。

うわぁ~! 高野さんのご主人様、重ね重ね申し訳ありません!ですがこれは事故です。決して故意ではありません!
と・・・とにかく仮眠室へ。。。


「えーと毛布は」ベッドに寝かせ、毛布をかける小野さんです。

「小野いるか~パンプキンモンブランが切れそうなんだが・・うわぁ~おっおまえ! 女連れ込んでなにやってるんだ!」

想像だにしない光景に口から泡吹きそうなオーナーです。

「違います!誤解です!高野さんが眩暈を起こして倒れたので仮眠室に運んだんです」

「そっか、そういうことか。ふぅ~驚き過ぎてまだ心臓がバクバクしてる。とりあえず高野さんの上司だという女性に話してくる」

                                *

「高野誠一です」

「オーナーの橘です」

「挨拶もそこそこになんですが妻の様子は?」

「どうぞこちらへ」

「スヤスヤと・・・寝ているようですね」

「そのようですね」

「よかった(ほっ)最近多忙だったみたいで疲れが溜まっていたんだと思います。妻の体調不良に気がつかなかったとは夫として不甲斐なく、こちらにもご迷惑をおかけして申し訳ないです」

「いえいえ、どうぞそんなお気になさらずに、高野さんの奥様には沢山の我儘聞いてもらって、おかげさまで満足のいく仕上がりになり感謝してます」

「そう言って頂けると妻も安堵することと思います。ありがとうございます」

「奥様、気持ち良さそうに寝ていらっしゃるのでもう少しこのまま寝かせたらどうでしょう」

「いえ、そういう訳には・・・」


「ケーキをお持ちしました。栗とかぼちゃのペーストを生地に織り込み焼いております。そのペーストも栗のつぶつぶ感を残すために2種類のペーストを使用してます・・・」

ケーキのうんちくについては割愛します(^^;

「紅茶もお持ちしました。どうぞごゆっくり」

「あっ はい(参ったな、断るすきを与えないだもんな)」



「なっなっ似てるだろ?」

「うんうん、想像以上に似ていてすげぇ~ビックリした」

「瓜二つとはこのことですね」

「だが、小野がビジネススーツを着たとしても高野さんのようにエリートサラリーマンには見えんだろうな」

「あーわかるわかる」

「そうですね。顔だけ似てても違うもんですね」



見事なデコレーションだな、写メッておくか。

・・・アンティークのケーキはものすんごく美味しくて、食べると幸せな気持ちになる魔法のようなケーキなんです・・・

どれどれ・・・こっこれは! 超絶に美味い、感動すら覚える美味さだ。
食べると幸せになる魔法のようなケーキか、なんかわかる気がするな(微笑)


                           *

う~ん・・・むにゃむにゃ(ホタルちゃんは夢の中)


「ホタルさん、どうか私と結婚してください」

「私のような無作法な娘が橘家の嫁が務まる道理がございません」

「そんなことは気になさらずに、あなたは有りのままのあなたでいてください。どうぞ好きなだけ縁側でゴロゴロしてください」

「橘さんの家は洋館なのでは?」

「ホタルさんの為に50メートルの縁側のある日本家屋を建てましょう」

うっ重い・・その愛は重すぎる(^^;

「とても有難いお話しなのですが、しばらく考えさせてくださいね」



「あーん、高くて届かない。えーと脚立は何処かな?」

「ホタルさん、脚立は不要です。私が取って差し上げます」

「千景さん、ありがとう」

「脚立が必要なときはどうぞ私をお呼びください」

と言って顔を真っ赤にしてダッシュする千景。

「千景さんて、身体は大きいけど、なんか可愛い~」

「ホッ ホタルさん」

「あらっ千景さん、いまのところ脚立は不要ですが」

「好きです!」 と言ってまたダッシュする千景。

「・・・・・」




「あーん、ネックレスが髪にからまってほどけない」

「僕が外してあげましょう」

「はい、とれましたよ」

「ありがとう、エイジくん」

「ホタルさん、年下の男は嫌いですか」

「好きよ、エイジくんは優しいし面白いしカッコいいもん、弟とは雲泥の差があるわ(笑)」

「そういう好きじゃなくて、男としてどう思うかです」

「えっ?」

「女はもういい(早っ)と思ってた。けどホタルさんを見るとこの胸の高まりを抑えることが出来ないんです。ほらっ僕の心臓バクバクしてるでしょう?」

そう言ってホタルの手を取り、自分の胸の上にホタルの手を置くエイジ。

なんて逞しい胸なの・・・無理! 私にはあの若い身体を満足させるのは無理! ←ぶちょおは?(爆)


一度に3人の男にコクられるなんて、ついに私のモテキ来たか~!



「高野さん、新作のケーキ試食してもらえますか?」

「ええ、喜んで」

なんなの~このケーキは、身も心も蕩けそうになる まさに禁断の実のようなケーキだわ(どんなケーキだ)

「美味し過ぎて言葉が見つかりません、ボキャブリーの無い女でごめんなさい」

「いえ」

「ところでこのケーキはなんていう名前なんですか?」

「ホタルです。 あなたの為に作りました キラ~ン

小野よ・・・おまえもか。。。

あっ駄目、そんなに私のこと見つめないで。その瞳に私は吸い込まれそうになるの。
普通じゃいられない、だって小野さんは私が世界で一番好きな人にソックリだから。
ん?世界で一番好きな人・・・それはぶちょお~!ぶちょおのこと忘れてたー(夢だから)

小野さん、ごめんなさい。私は・・・私は・・・


「私は 人妻なんです!」

「知ってるよ」

「ぶっぶちょおーーー!」

「よだれ垂らしてなんの夢見てたんだか」

「そっ それはですね、眼の前に美味しいケーキ(と美味しい男)がズラーリとですね(^^:」

「それはそうとなんでぶちょおがここにいるんですか?」

「君が倒れたと聞いたから慌てて飛んできたんだ」

「すっ すみませんでした」

「いや、俺のほうこそ体調が悪いのに気が付かなくて悪かった」

「そんな~ ちょっとした寝不足ですから気にしないでくださいよ」

「そうなの? 大丈夫?」

「はいっ しばらく寝たら頭もスッキリしました」

「よかった、それにしてもなんて格好してるんだ」

「だってハロウィンだから、それにみんな可愛い~て言ってくれましたよ」

ついつい生足の太ももに眼がいってしまうではないか。

「ちゃんとコート着て帰りますから」

「ならいいけど」

                            *

「ご迷惑かけたうえにお土産まで頂いて申し訳ないです」

「それはうちのパティシエの小野からです。使い勝手のよい厨房にして頂いたお礼で日持ちのするものだそうです。どうぞお二人で召し上がってくださいとのことです」

見てはいけないものを見てしまったお詫びのケーキであることは誰も知らない(^^;

「ありがとうございます。ケーキを食べて感動したのは初めてです。僕にそっくりだというシャイなパティシエさんによろしくお伝えください」

「はい」

「では、失礼します」

「皆さん、さようなら~今日は本当にありがとうございました」



「お似合いの二人ですね」

「ああ」

「ホント素敵なカップルだな~それにご主人といるとホタルさん、いつもより綺麗に見えるや」

「愛されているんだろうな」

「あーあ、俺もなんだか結婚したくなってきた」

「私もです(バツイチだけど)」

「俺も・・・」

えっ?オーナーまだ諦めてないんだ(^^;

                  *

「美味しいケーキに、いい男たち、これは女性にはたまらん店だろな。それに年代物の高級感溢れるアンティークに洒落た店内。そういえばいい感じに内装仕上がってたぞ、腕を上げたな、ホタル」

「でも殆どのアイデアは橘さんが出しているんですよ、橘さんは凄くセンスがいいんです」

「クライアントのアイデアを希望通りに形にしたのは君の実力だ、積み重ねてきた経験が今の君を作っている。もっと自信を持ちなさいホタル。過度の自信はよくないが、自分の仕事に自信と誇りを持って取り組んでいくのは大事なことだよ」

「はいっ 部長」

「あっ 今ぶちょおじゃなくて部長って言ったろ?」

「わかります?」

「そりゃあわかるさ、そういえば橘さんてあの橘グループの御曹司なんだろ?」

「そうなんです。でも全然高飛車じゃなくてフレンドリーで頭が低くて人徳もあって、なんでも出来て、顔も頭もよくて・・・欠点をあげるとすれば結婚できないことかな」

「結婚しないんじゃなくて出来ないの?」

「そうらしいですよ。でもなんだかんだ言っても結婚て縁だと思うんですよね。」

「俺たちは良縁だったな」

「はいっ最高の良縁です(笑顔) 今日はハロウィンだから仮装した人が沢山いますね」

「ハロウィンは外国のお祭りだけどな、日本人は便乗するのが好きだから」

「でもみんな楽しそう~見ていると元気になります」

「ああ、毎日嫌なニュースは続くわ、景気はなかなか回復しないわ、政治は相変わらずバタバタしてるわで、今の世の中いろいろと大変だからな~そんなときになにかを楽しんで笑って、そうやって人はまた明日から頑張れるんだよな」

「はい、明日への活力になります。私は一日の終わりにぶちょおと一緒に縁側でビールさえ飲めれば毎日楽しいです~」

「俺もだ(微笑)」

「でも楽しそうだな~私もコート脱いであの輪の中に入ろうかな~」と言ってコートを脱ぎ始めるホタル。

「こらっ 止めなさい!」

「え~なんでですか~! クシュン」

「ほらっ夜風が冷たくなってきた。風邪をひいたら大変だ、君は今日倒れたばかりなんだから身体を労わらないと、早く帰って温かくして寝たほうがいい」

「そういえば寒くなってきました。じゃあ今日はビールじゃなくてぶちょおお手製の甘酒がいいな」

「いいよ、作ってあげる」

「ヤッタ!」


てなこと言ってますが、愛妻の生足な太ももを他の男に見せたくなかっただけのぶちょおでありんす


そしてこちらはハロウィンから2日後のアンティークの厨房です。

「先生、新作ですか?」

「うん、もう少しかかるから神田君は先に帰ってて」

「じゃあ先生お先です、おやすみなさい」

「ああ、お疲れ、おやすみ」


駄目だ・・・味が決まらない! 集中できない! 煩悩よ消し去れ!

煩悩とは・・・それは、久々に見た女物のホタルちゃんのおパ〇ツなのだ


「オーナー、しばらく旅に出ます。神田君はもう洋菓子も作れるから大丈夫です」

小野ーーー! なにがあったんだ? 俺に相談してくれればいいのに水臭いじゃないか

小野~ カムバック小野~!                                end


そんなキャラじゃないのに小野さんをオチに使ってごめんね(^^;

忘れないうちにとセッセと書きました。無事に書けてよかったです。
今日はハロウィンか、なんか楽しい話が書きたいな~と思って書いたお話です。
楽しんで頂けたら嬉しいです。一言でも感想やコメント等頂けたならもっと嬉しいです


VOICE更新してますね。可愛いな~VOICE読むとほっこりします。

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ホタルノヒカリ番外編・真夏の夜の夢

2012-08-02 20:40:28 | ホタルノヒカリ番外編
「ぶちょお~ぶちょお~終わりましたよ~もう出てきませんよ。」

怖がりのぶちょおはホタルの後ろに隠れてました(^^;

「上皇さま、穏やかに成仏できてよかったですね。」

「ああ、元々讃岐では村の女と子をもうけたりもして穏やかに暮らしていたという事実もあるしな。けど怨霊になった上皇説は有名だし、それを外すわけにはいかないというか、ドラマでは怨霊というより生霊だと思うが」

「生霊なんですか?」

「自分の犯した罪を悔いて書いた写経を後白河上皇に送ったのに、それを敗れた状態で突き返されるわ、愛息は若くして亡くなるわで、心の奥にくすぶっていたものが一気に吹き出てしまったんだろう。なに一つ思い通りにならなかった我が人生、それでも懸命に生きた、生き切った。心の闇を放出したときに聞こえてきた西行の唱える念仏、小鳥のさえずり、子供たちの声、朝日に包まれて穏やかに成仏した崇徳上皇は怨霊になることはないんだと思う。元々怨霊とは天変地異における人々の不安が作り出した幻影でもあるのだろう」

「はあ~いつもながらわかりやすい解説ありがとうございやす」


                             *  

草木も眠る丑三つ時・・・

「義清~義清ではないか~遭いたかったぞ~」

「えっ!?」

「義清!」 誰かにひしと抱きしめられるぶちょお。

「だっ誰だ! はっ離せ!」

「離せだと? 朕を最後までお守りしますと言いながら出家したそなたのことを朕は少しも恨んではおらぬのに、それなのに離せとは・・・何故かように冷たい仕打ちをするのだ! まこと恨めしや~」

まっまさかの崇徳上皇さま!

「わっ 私は佐藤義清ではありませぬ」

「義清と同じ顔に同じ声ではないか?」

「私の前世は佐藤義清(嘘も方便)、900年の時を経て何度か生まれ変わり今は平成の世に平凡に生きている男でございます。」

「では義清ではないのか?」

「いかにも、ですが前世の記憶は残っております。私のような身分卑しきものに眼をかけてくださり、ご寵愛頂いた日々を決して忘れたことはございません。上皇さまをお助けいたしたく高野山を降りたものの、今一歩のところで間に合わず、仁和寺においてはお逢いすることも叶いませんでした。讃岐の上皇さまに偽名で歌を送り続けましたが、私だとお気づきになられましたでしょうか・・・と義清は申してました」

「無論気づいておった。私はそなたの歌にどんなに癒されたことか、ずっと私の為に心を砕いていたのだな、なのにえぬえっちけーがその部分をするーするからわかりにくかったではないか」

「いかにも、ですが上皇さまは成仏されたのではなかったのですか?何故かようなむさくるしい所に御出でになられたのでしょうか?」

「もうすぐお盆ゆえ、白峰に詣ろうと思ってあの夜からこの世に出てきたのじゃ、その道中義清にそっくりなそなたを見かけてな」

なんという迷惑な

「大河ドラマの影響もあって白峰は上皇さまを参拝する沢山の人であふれていることでしょう。先を急がれてはどうでしょうか」

「いや、もう少しそなと語りたい。そろそろ明るくなってきたな。では明日もまいる」

来なくていーい!


なっなんなんだ?今のは夢か? なんというシュールな夢なんだ。
はっ!これは。。。ゆっ床が濡れてる~。おかあちゃ~ん、こわいよーキョワイよ~

                           
                             *

「おはよう~ぶちょお」

「ああ、おはよう」

「どうしたんですか? なんか顔色悪いですよ」

「暑気あたりかな? なんか寒気がするんだ」

「大丈夫?」 といってぶちょおのおでこに手をあてるホタル。

「ん? えっ?」

突然ホタルを抱きしめ熱いキスをするぶちょお。

「ぶちょお?」

「あー一気に温かくなった(微笑)」

「顔色もよくなってます~」

「じゃあ、先に行くから」

「はーい、いってらっしゃーい 朝からごっつぁんでした!」

それにしても変な夢を見たもんだ、そうあれは夢なんだから気にすることはない。

現実は妻との甘いキスの感触が唇にこんなにもはっきりと・・・でへっ。



                            *


「あーさっぱりした~」

「ホタル、今日・・・(小声)」

「明日クライアントとの打ち合わせがあって、早急に作らなきゃいけない資料があるんで、今から一仕事です」

「そうなんだ」

「あっぶちょお、さっき私になにか言いかけませんでした?」

「いや、仕事無理すんなよ」

「はいっ」




「明日もまいるぞ」

あー夜になると一人はやっぱり怖いな~。ホタルは仕事か~(ガックシ)この際にゃんこでもいいから添い寝してもらおうか。けど今日はいないな~にゃんこたち。


ぶちょお、なに言おうとしてたのかな? 
もしやお風呂上がりの色っぽい私のミリキにむらむら~ときましたか!
いや違うな(^^;  そんな顔じゃなかった。 あっ山田姐さんから電話だ。

よかった~クライアントとの打ち合わせ来週になったって、ぶちょお~待っててね~。

レッツ!ゴロゴロ~ はっ 一応可愛いパンツに履き替えておこう(^^;

なーい、可愛いパンツが見当たらない。
こっこれは山田姐さんにもらった大人せくしーぱんつ! いやーん恥ずかしくてこんなのはけない~。
でもおばさんパンツはくよりはいっか(^^;



「ぶちょお~!」

「ホタル!仕事じゃなかったのか?」

「打ち合わせが伸びたんです~」

「そっか~」

ぶちょおたら~久しぶりに会った飼い主にしっぽ振ってじゃれる子犬みたい(笑)もう~可愛いぃ~んだから~


「怖い夢でも見ました?」

「見てないもん・・・」

「ホントに?」

「見た・・・」

「やっぱり~」

「敵わないな~(微笑)」

「もう大丈夫ですよ~(笑)」

「うん、俄然元気になってきた」

「キャッ あん~もう~子犬どころか野獣じゃないですか~」

「子犬ってなに?」

「はっ! しまった~」

「なに?」

急に大人せくしーぱんつのことを思い出して一気に恥ずかしくなるホタルちゃん。

「たったんま! ちょっと待ってください!」

「やだ、待てない・・・おっ おぉー!」

「おぉー!てなんですか! その親父みたいなリアクションは!」

「だっておじさんだもん~

まっいっか~  こうしてな暑い熱い夜はふけていきます。



「義清(の生まれ変わりだが)~今宵は歌合わせなどどうじゃ~」

なっなんだ! この異様に明るくて眩しいオーラは。 私は明るいところは苦手なのじゃ。

女か~この女の放つ光なのか。。。 かような女と共にいることはさぞ幸せなのだろうな。

よかったな・・・義清。。。  お優しい上皇さまです。


えぴろーぐ・・・

そういえば私の生まれ変わりも何処かにいるのだろうか? なにやら向こうの方から背中に不幸を背負ったような負のオーラが。

「くっそー!」 ←月9に出ている井浦さん演じる朝比奈さんです(^^;

「そこの男! 我が身を傷つけるでない! 天下を取りたいなら朕が力を貸そうぞ!」

「はぁぁ~!?」                                おしまい。   


昨日夏は創作活動しないと書いたんですが、暑すぎるせいかふらっと書いてしまいました(^^;

上皇さま、愛おしいから書くのです。決して祟らないでね(願)

      

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映画ホタルノヒカリ・妄想シーンですにゃん。

2012-06-21 22:17:01 | ホタルノヒカリ番外編
松雪さんの演技はとてもよかったんですが、りおの前で蛍が飛び交うシーン、あれは私的にはなくていいかな~と。
で、代わりにこんなシーンがあったらなということで書いてみました。


湖畔を歩く二人・・・


「明日の今頃は飛行機の中か・・・新婚旅行も終わっちゃいますね」

「ああ」

「さらばイタリア、おかえり縁側!」

「昔から家に帰るまでが遠足(旅行)だっていうだろ?」

「えっこれって新婚旅行じゃなくて遠足だったんですか?」

「・・・・・・・」

「わかってますよ~家に帰るまで気をぬくなってことでしょ。そういえば帰りの飛行機の座席は?」

「帰りは一緒だよ」

「よかった~。着いたときは早く日本に帰りたいと思ったけど、楽しかったですね~イタリア」

「ああ、いろいろあったけど楽しかったな(あんまりイチャイチャできなかったけど)」

「私ね・・・」

「なに?」

「言おうかな~やっぱ言うのやめようかな~」

「気になるだろっ」

「聞きたい?」

「聞きたいもん」

「チヴィタでぶちょおが私のこと、私の愛する妻ですって言ったでしょ。あのときのぶちょおが凄くカッコよくて、私その時に初めてぶちょおのことがカッコいいと思ったんです」

(はっ初めてなのか? 出会ってからかれこれ5年にもなるのに初めてとは・・・ガックシ)

「それだけでイタリアに来てよかった~と思いました。キャッ また思い出しちゃった(照笑顔)」

(なんて嬉しそうに笑うんだろう。 そうあのときのホタルは今までで一番幸せな顔をしていた。俺はそんな君が可愛くて可愛くて夢中で抱きしめた。ちょっとスーツが汚れてしまったが)

「そっか・・・そっか(微笑)」

(ぶちょおの手・・・大きくてやわらかくて優しい手、日本にいるときは手を繋ぐって滅多にないもんね、これが異国の地の成せる技ってやつですかい! ビバ新婚旅行でがんす!)

少し無口になって歩く二人・・・ときどきチラリと相手の顔を見ながら。
そして眼があった途端笑い出す二人。

「なんで私たち笑っているんでしょうか?(笑)」

「そうだな・・・それは生きているから(微笑)」

当たり前のことだけど・・・うん、私もそうだと思います。

「あっ沢山の蛍が、綺麗~」


「ルッチョラ~!」

蛍を捕まえようと走ってきた少女が転ぶ。

「ワーンワーン(大泣)」

「大丈夫?痛くない?」 少女に駆け寄るホタル。

「ほらっ」

ぶちょおの手の中の蛍が小さく光る。

「わぁ~」 笑顔になる少女。

「リベアー!」

「あっママが呼んでる」

「もう逃がしてあげようね」

「うん、ありがとうおじさん! バイバーイ」

「バイバーイ」

「おじさんか~」

「そりゃあ、あの子か見ればどっからどう見てもおじさんですよ」

「だな(笑)可愛い子だったな~。女の子って可愛いだろうな~」

「私は男の子がいいな」

「えっ?」

「えっ?」


そして朝チュンのシーンが入る。。。



ほんの一瞬でも3秒でもいいので、朝チュンシーンが見たかったです~。
だって新婚旅行なんだもん。小学生も沢山見てるからパジャマ着ててもジャージでもいいから、とりあえずダブルベッド使ってください(爆)

バカップルな二人も可愛いですが、ちょっとしっとりしたラブラブなシーンがあると、もっとよかったな~ということで、妄想シーンを書いてみました。楽しんで頂けると嬉しいです。



来週にでも映画・ホタルノヒカリについて少し詳しく語ってみたいと思います。

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ホタルノヒカリ番外編 「ホワイトデー」

2012-03-14 20:17:28 | ホタルノヒカリ番外編
「どうしたんだ?そんなに目を白黒させて」

「だってまさかこんな素敵な夜景の見える高級レストランで食事するなんて思ってなかったから」

「光が生まれると当分こんな所で食事は出来ないだろうからな」

「そうですね、うんと味わって食べなきゃ」

「夜景もだろ~」

「もちろんです~胎教にいい夜景です」

「それとこれ」

「あっこれは今話題のパワーストーンブレス!」

「つけてみて」

「はーい、なんだかパワーがみなぎる気がしてきました!」

「よかった(笑顔)お産にはパワーが必要だろうって思ってさ」

なるほど~。

「でも私なんかバレンタインデーにぶちょおに大したものあげなかったのになんか悪いです」

「いいよ、そんなこと気にしないで」

「はっ!?・・・確かあの日、超人気店のバレンタインデー限定特性チョコレートケーキを買ったんだけど、サッカーボールをケーキで受け止めて、結局ぶちょおになにもあげてないんでした」

私ってなんて残念な女なんだ~ガックシ

「あーそういえばそうだったな、すっかりそんなこと忘れてたよ」

「そっそうでしたか(^^;」

「ホワイトデーにかこつけて久しぶりにデートしたいなって思っただけだから」

「ぶちょお~すんごく嬉しいです」

「さっ食べよう、これは美味そうだな」

「はい!」


最近のぶちょおはとにかく優しくて優しくて、私と光で愛情も2倍になってるのかな。

だけど…時々、あのアホ宮~!とか、アホタル~!の怒鳴り声が懐かしいときがあるんだよね。


ある日の朝・・・

「アホタル~」

「ん? アホタルはアホタルでも声にパンチがない?」


「どうしてこんなことしたのかな?」

「えーとですね(^^;」

「最近ぶちょおがとっても優しくて、それは嬉しいんだけど、たまにはあのアホタル!って怒鳴り声を聞いてみたいな~て思ったんだろ?」

「さっすが~ぶちょお! 私のことはお見通しのコンコンチキで」

「だって・・・大きな声出したら光が驚くだろ?」


な~んだ~そういうことか、やっぱり君(光)には適わないな~。


「今日、急遽出張になったから」

「あらっじゃあ早く落とさなきゃ、水性マジックで書いたからこんなのスッスイッと・・・」

「・・・・・・・・」

「あれ? あれあれ~???」

「スッスイッと・・・落ちないじゃないか」

「はっ! 水性マジックと油性マジックを間違えました~!」

「この~アホタルが!」

「すみませ~ん(久しぶりに聞いたな~ぶちょおのアホタル)」

「はっ・・・ごめんよ~光、大きな声出してビックリしたろっ」

「もう~なによ~! 光のことばっかり」

「えっ!?」

「猫髭書いただけだからマスクしてればわかんないわよ! マスク付けて早く行ってらっしゃい」

「悪いのはホタルだろ? なんでそんなツンケンしてるんだ?」

「妊婦は情緒不安定なんです!」


う~ん・・・生まれる前から光、光って言い過ぎたかな~。。。


「ホタル」

「なんですか・・・ん?」

久々のちゅう だ・・・・・もう1回・・・・・もう1回  もう~めろめろのうっとりでやんす


はっふぅ~  黒髪の~乱れて今朝は・・・ ← 違うし 


「光が生まれるのはそりゃあ楽しみだけど、二人だけの時間も大事にしないとな」

やっぱり私のことはお見通しのコンコンチキなんだ。。。

「ぶちょおがあんまり光、光っていうから、わたし光にヤキモチやいたのかな? もう~ホント馬鹿ですね」

「光が生まれたら俺のことは殆どかまってもらえなくて、俺が光にヤキモチやくかもな(笑)」

「私・・・今でもあんまりぶちょおのことかまってない気がします(^^;」

「ホントそうだな、じゃあ今夜は膝枕で耳掃除でもしてもらおうかな~」

「はいっ喜んで(笑顔)その前に私からのちゅうです~



きょうはホワイトデーということでちょっと書いてみました。楽しんで頂けたなら幸いです。



そして今日は大安吉日ということでエントリーしました。

ここ3週間ほど「落選」の2文字ばかり見てきました

が、ライブだけは行きたい所に行かせてください!

それと最近又地震が多いので大きな地震がきませんように

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ホタルノヒカリ番外編・時を駆けるぶちょお(前編)

2011-07-19 19:52:44 | ホタルノヒカリ番外編
「え~本日はお日柄も良く・・・」

「友達の結婚式だろ? もっとリラックスして(笑)」

「緊張するな~。あっぶちょおの名言使ってもいいですか?」

「なに?」

「想いは言葉にしなければ伝わりません」

「いいよ(微笑)」

「明日はゆっくりしてくるんだろ?」

「はい、久しぶりの実家ですから」


                        *


ホタルがいないと家の中がピカピカになるな~満足満足。しかし大掃除も終わったし暇だな。
今日は満月か・・・月見団子でも作るか。ホタルも夜には帰ってくるだろうし、縁側でビールに月見団子・・・まっいっか。

ん?ヘルスメーターが汚れてる(ゴシゴシ)←几帳面な男です。
そういえば長いこと体重計ってないな・・・
こっこれは! 1.5kも増えてる。ガビーン。 ここ10年ずっと同じ体重をキープしてきたというのに。
結婚して妻の手料理で太った・・・なんてことは高野家の辞書には無い! 絶対に無い! 死んでも無い!
40を超えて新陳代謝が落ちてきたのか? いわゆる中年太りというやつか(^^; はーガックシ。
ジョキングでもしてくるか。

雲行きが怪しくなってきたな。 これは降るぞっ 帰るか。。。

角を曲がった瞬間、車が眼の前に飛び込んできた。 えっ?ここは進入禁止なのに。。。 そして俺の身体は宙を飛んだ。

人は死ぬ直前に今迄の人生が走馬灯のように蘇るという。
幼い頃の自分、母、父、様々な光景が8ミリフィルムのように流れていくなか、いっそ鮮やかに流れるのは君と出会ってからの日々。
ごめんなホタル、こんなに早く未亡人にしてしまって。ごめんな・・・
俺の人生、君がいたから幸せだった。ありがとう・・・そしてさようならホタル 愛してるよ。。。


                         
                        *

「お気づきになりましたか?」

「ホタル?」

「蛍がどうかしましたか?」

違う・・・ホタルじゃない。 

「ここは? 何故私はここに?」

「あの、お名前は?」

「高野と言います・・・」

「私は今指を何本出していますか?」

「3本ですが・・・」

「失礼しました。昨夜遅くに兄が、土手下の川原で倒れている高野さんを見つけここに運んできました。私は橘咲と申します。医術に携わる者ゆえ身体を診させて頂いたところ、目立った外傷はありませんでしたが、身体を強く打ち付けた後が多数ありました。されど何れも時が経てば治るものなので、ご心配あそばすことなく養生してください。ですが吐き気がしたり酷く頭が痛むヨうなら直ぐに私に申し出てください」

時代劇に出てくる町娘のような格好したホタルそっくりの女性。。。
しかもこの部屋は随分と昔の建築物だ、それこそ100年以上も前の、だが古くはない。
どういうことなんだ・・・俺は言葉を失った。


身体は痛く、頭ははっきししなかったが、様子を見にきた女医(なのだろう)が部屋を出ていったのを確認してから恐る恐る外に出てみた。

「これは・・・」

そこにはテレビでよく見る時代劇の風景が広がっていた。にわかには信じられなかった。
殆どの人が髷を結い着物を着ていたが、洋服を着た政府の役人みたいな男もいた。考えたくはないがどう見てもここは現代の東京ではなかった。


「なにをしておられるのですか? まだ出歩ける状態ではありませぬ、直ぐに家にお戻りください」

「あの・・・一体今は?」 


何年なのですか?と聞いてみようか、頭がおかしいと思われるかもしれないが・・・いやそれは構わない、頭を打っているのだから。


「明治元年でございます」


自らそう応えてくれたことに面食らった。


「高野さんは何処か遠いところ・・・未来というところからお出でになられたのではないですか」

「えっ?・・・」 思わず言葉を失った。

「高野さんの着てらしたお召し物を洗ったところ、かような物が出てまいりました。」


それはジャージのポケットに入っていた10円玉と100円玉だった。


「私は以前、同じようにこちらの丸い銅の板をお持ちの方を存じておりました」

「話してもらえませんか! その方のことを」


「その方は神の如く手を持ち、沢山の江戸の人々を助け、私たちに多くの医術をご指南くださいました。けれどその方は自分は神の手など持ってなく、江戸時代より医学が進んでいる未来から来ただけで至って普通の医者ですといつも言っておられました。そしてこの時代で悩み戸惑いながらも、いつも真髄に懸命に医療に当たっておられました。ですが不思議なことに他の誰もその方のことを覚えておらず、私も忘れかけていたのですが、ある日丸い銅の板を見ているうちにいろんな事が思い出されたのです」

「その人は今何処に?」

「わかりませぬ、ですが、きっとご自分のいられた未来という所に帰られたのだと思います」

「どうやって、何時?どのように帰られたのですか!?」

「細かいことは思い出せないのです。ですがきっと高野さんもいつか未来に帰られる日がくると思います。今は身体を治す事だけを考えて養生してくださいね」


いつ帰れるというんだ、それは明日か明後日か、1年先か、 それとも10年先なのか・・・気が遠くなりそうだった。



                              *

「また食べられなかったのですね」

「折角作って頂いたのにすみません、食欲が無くて」

「傷の方は大分癒えてきたと思いますが、食べないと元気になりませんよ。それに体力が落ちると他の病気を併発することにもなりかねません」

「未来から来たという医者は、この時代に生きる価値も意味もある人で、比べると私はこの時代ではなにも出来ずここにいる価値も意味もなにもない人間です。なにも出来ずに橘先生のお世話になっているのは辛く、いつ自分のいた世界に帰れるのかわからずに、その保障もなく希望も持てないのはまるで暗闇の中を歩いているようで、ならいっそあのときに・・」

「生きることに意味が必要ならば、ならば今はせめて兄上の為に生きてください」

「兄上の?」




先日のことです。。。


「咲!この男を診てくれ。土手下の川原で倒れていて、そのまま流されそうになっていた」

「川原から背負ってきたのですか?」

「ああ、火事場の馬鹿力というやつだな」

「目立った外傷はなく、身体全体にある傷や打ち身の跡は時が経てば治るものと思われます」

「そうか、よかった」

「この方はなにやら不思議な着物をきてますね、洋服にしても見たことがありません(←ジャージです)」

「この男を診たときに漠然とだが思い出したことがある。やはり不思議な着物を着ていて私のことを助けてくれた。その人は私だけではなく沢山の人を助けた。比べると私は誰の命を助けることも出来ずに、挙句に・・・。私は非力であの頃救えない命が多すぎた」

「兄上、兄上が今奔走されている保険の仕組みの骨組みを作ることは沢山の人を助けることになるのではないですか」

「そうなのだがなかなか大変で時折くじけそうになる。だが今こうして一つの命を助けることが出来た。それが大層嬉しいのだ、こんな俺でもなんだかまだまだやれそうな気がしてきた。くじけてる場合ではないな。私は明日早くに京に経つ。母上には私の古くからの友人ということにしておくから、この男の面倒をよろしく頼む。なかなか良い顔をしておる。帰ってきたら酒でも酌み交わして語りたいものだ」




「見ず知らずの私にそんなことを?」

「人は誰かを支えて、誰かに支えられて生きているのではないでしょうか? 高野さんは生きておられるのです。生きてください。
私は医者として、それ以前にこの時代を生きてきた者にとって命を軽んじることは許せないのです。 (はっ)申し訳ございません、言葉が過ぎました。」

「いえ・・・」



眼に涙を溜めて本気で怒っていた。

ぶちょお! しっかりしてください!・・・ホタルに叱られてる気がした。

そう俺は生きている。例え会えなくても眼を閉じれば君の姿は鮮やかに浮かび、耳を澄ませば俺を呼ぶ君の声が聞こえる。

ぶちょお! ファイトです!



「お味噌汁頂けますか?」

「はいっ」

「美味しいです。だしは煮干でとるのでしょうか?」

「ええ、よくご存知で(笑顔)」


         
                             *


橘先生はまるでこまネズミのようで、少しもじっとしているのを見たことがない。ホタルとは随分違うな(笑)


「橘先生! 嫁が産気づいたんでお願いします」

「はいっ 只今参ります」



「はっ 今何時? 太陽があんなに高く、私としたことがこんな時間まで寝てしまうとはなんと恥ずかしい」


「橘先生、おはようございます」

「おはようございます。今直ぐにあさげの仕度を」

「私が作りました。一緒に食べましょう」

「はっ?」

そういえば掃除もすんだらしく、床は雑巾掛けが終わっているし、洗濯は既に干されている。

「申し訳ありませんでした」

「気にしないでください。昨夜遅かったんでしょう」

「あの、未来では男性もかようなことをされるのですか?」

「やる人もいれば全くやらない人もいます。私は好きでやっているんですよ」

「さようでございますか。このだし巻き卵美味しゅうございます」



「橘先生~坊主が腹が痛いっていうんだ、診てやってくれないか」

「はいっ 只今参ります」




「赤ちゃん、どうでしたか?」

「元気に母親の乳を飲んでおりました」

「お疲れでしょう、お茶をどうぞ」

「どうもこういうの慣れなくて、お尻がこそばゆいです」

「足を崩したらいのに、ほらっこんな風に足を伸ばすと気持ちいいですよ」

「そのような行儀の悪いこと出来ませぬ」

「行儀が悪いですか(笑)」

「可笑しいですか?」

「私の妻は橘先生に似ているんです。瓜二つってくらいにそっくりなんです」

「まあ! それは驚きました」

「仕事をしているときはちゃんとしてるし凄く頑張るんですが、それ以外のときは髪は上で一つに結んで、こうダラ~とした服着ていつもゴロゴロしてます」

「ゴロゴロとは猫のように喉を鳴らすんですか?」

「いえそうじゃなくて、ちょっと行儀が悪いですがこんなふうにゴロゴロと」

「まあ、女子(おなご)がそのようなはしたないことを! あっすみません、奥方のことをはしたないなんて」

「いえ、確かにはしたないです(笑) それにしても妻のことを奥方って・・・(干物女を)奥方ってアハハ(大笑)」

「まあそんなに笑わなくとも(笑) でもなんだか楽しそうですね、ゴロゴロも高野さんの奥方も」

「ええ楽しいです。橘先生は好奇心が旺盛なのでは? ちょっとゴロゴロしてみようと思ったのではないでか?」

「ええ、昔からよくそう言われます。母には女子はもっと控え目にと言われます」

「この時代でそういう女性は稀有ですよね、でも好奇心旺盛なのは素敵なことだと思います」

「もしかして私、褒められてますか?」

「ええ、褒めてます(笑顔)」


何故だろう? 高野さんの笑顔を見ると胸がざわつくのは・・・                      後編に続く。

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