「お世話になりました。これからは親子5人、力を合わせて仲良くやっていきます」
「淋しくなるな~ずっといてもかまわないのに」
「いやいや子供達は大きくなりますからね、いくらこの家が大きくても手狭になってしまいます」
「いつでも気軽に遊びにきてくださいね」
「健人、また遊ぼうなっ」
「うん!」
「夏美ちゃんと別れるの淋しいよ~」
「星野さん香、今迄本当にありがとう。またお邪魔させてもらうね」
「うん、待ってる」
「あーあ、行っちゃった~。今日からは親子三人水入らずだね」
「健人、難しい言葉知ってるね」
「うん、おじさんに教えてもらったの」
親子三人ね~(^^;
*
「ただいま~」
「ママ、お帰り」
「いい子にしてた?」
「うん」
「いつもすみません」
「いいのよ、健人は私の生きがいなんだから。健人といると健康で長生きできるわ。こんないい子を生んだ友美は世界一の親孝行娘ね(微笑」
「ええ」
「それはそうと、あなたたち籍入れてないんですって、一周忌もすんだことだし、友美や私に遠慮しなくていいのよ。健人のためにも正式に母親になったほうがいいと思うの」
びっくり・・・友美のお母さん、そんなこと思ってたんだ。
「香、話しがある」
「なに」
「俺たち、籍入れたほうがいいと思うんだ」
「私、洋介の奥さんになる気は1㎜もないから」
「わかってる、それはわかってる。でも健人も春から小学生だろ? 健人の通う幼稚園は大学まで行ける幼稚園だけど、小学生になる前に親子面談ていうのがあるんだ。そういう場所に香がいなくて卒園式や入学式にだけ香がいたら変だろ? 健人が香のことをママと呼んでいる以上、親戚のおばさんや死んだ母親の友人で通すのも無理がある。運動会や音楽会や父兄参観等々、学校行事は沢山あるんだ。進級する度に身上書だって書かなきゃいけない。ずっと母親の欄が空欄でいいのか?」
「ちょっと考えさせて」
回想・・・
「香は洋介の奥さんになる気はないの?」
「ない、1㎜もない。洋介は健人の大切な父親ではあるけど、私にとってはただの同居人でしかないの」
同居人か(^^;
「でも気持ちが変わるときがあるかも知れないよ。健人もいつまでも可愛い健人じゃないし、思春期になったらウッセーババアとか言うかも知れないよ」
「えーーー 想像できない」
「好きな子が出来ると母親よりその子の方が大事になるしね」
「そういう日もくるんだね」
「香には健人の成長を見届けて欲しいと思ってるけど、香には香の人生をちゃんと生きて欲しいと思ってる。だから洋介と共に生きるのも有りだと思う」
「ないない」
「そんな全力で否定しなくても(笑)ただこれから社会的にも正式に健人の母親になったほうがいいと思うときがくると思うし、洋介にも情が沸くかもしれないし、そんな日が来たら私に遠慮しないで籍入れてね」
「うん(しぶしぶ)」
「洋介は私と香を同じように愛してるって言っていたけど・・・ちょっとだけ私の方を愛していたと思うんだ(微笑)」
「ちょっとじゃないよ、所詮愛人は愛人だから(笑)」
「香として洋介に抱かれるのは最初は抵抗があったけどいつの間にか楽しんでいた。香の顔と身体だと思うと大胆になれた。友美だったら絶対にあんなSE〇は出来なかった。部下を顎でつかったり(笑)香として生きた時間は結構楽しかったよ。だって私は香になりたかったんだから、洋介も香だから好きになったんだと思う。最初はふざけるなーって思ったけどね」
「うん、ごめん」
「大好きだよ、香」
*
「ママ、見て見て~チョコ沢山もらったよ」
「凄いね~健人は女の子に大人気だね」
「パパとどっちが多いかな~」
「どっちだろうね(^^;」
「ただいま」
「遅いんですね、接待ですか?」
「えっ?」
どうしたんだ? いつも俺にはなんの興味も無さそうなのに(^^; しかも敬語で。
「うん、まあそんなとこ。あっこれ健人のおやつに・・・」
「沢山のチョコだこと」
「得意先とか回ると方々で貰うからさ」
「健人もチョコ沢山もらってきたわよ。幼稚園バックがパンパンになってた」
「へぇー」
「親子ね」
「うん(^^;」
「景気がいいのかしら? 高いチョコばっかりじゃない」
「へぇーそうなんだ」
なんか変だな、今日の香は・・・
私ったらなんで浮気チェックみたいなことしてるのかしら・・・
「一つ洋介に聞きたいことがあるの」
「なに?」
「前に友美と私を同じように愛してるって言っていたけど、どうなの? 本当に私と友美を同じように愛してた?」
「・・・・・・・少しだけ、友美の方をより愛してた。ごめん」
「そう、同じように愛してたなんて言ったら一生渡す気なかったけど、じゃあこれあげる」
「えっチョコ? 香からチョコ貰うの初めてだね、嬉しいな~。」
「高級チョコじゃなくて普通のチョコだけどね」
「香からもらったチョコが一番美味しいに決まってるだろっ あれっこの封筒は?」
「開けていいよ」
「婚姻届!
」
「契約書にも判子押して」
・・・・・浮気は黙認します。 但し少しでも女の影を感じたら即籍を抜きます。夜這いはしないこと・・・・・
これって絶対に浮気は許さないってことだよな。それと夜這いじゃなくて香の方からくる分にはいいってことだよな←自分に都合よく考える洋介。果たしてそんな日はくるのか?
「OK! 速攻で押すよ(微笑)」
春・・・
入学式の帰りに友美のお墓参りに寄った三人です。
友美、君の大好きな健人と香を幸せにできるかどうかはわからないけれど、父親として男として健人と香を全力で守ることを誓います。
「ねえ、おめでとう! て友美ママの声が聞こえたよ」
「よかったね! ママは、ありがとうって聞こえたよ」
「パパは?」
「パパはなにも聞こえなかったな」
「ふーん」
「パパは頑張りが足りないのかな?(笑)」
「そういうことかな(笑)」
「パパ頑張ってるよ、カレーだけじゃなくってハンバーグも作れるようになったんだよ~」
「ありがとう~健人」
なんだか、もったいなくて言えなかった(微笑)
ちゃんと聞こえたよ・・・君の声が。
洋介! 大好きだよ
end
「淋しくなるな~ずっといてもかまわないのに」
「いやいや子供達は大きくなりますからね、いくらこの家が大きくても手狭になってしまいます」
「いつでも気軽に遊びにきてくださいね」
「健人、また遊ぼうなっ」
「うん!」
「夏美ちゃんと別れるの淋しいよ~」
「星野さん香、今迄本当にありがとう。またお邪魔させてもらうね」
「うん、待ってる」
「あーあ、行っちゃった~。今日からは親子三人水入らずだね」
「健人、難しい言葉知ってるね」
「うん、おじさんに教えてもらったの」
親子三人ね~(^^;
*
「ただいま~」
「ママ、お帰り」
「いい子にしてた?」
「うん」
「いつもすみません」
「いいのよ、健人は私の生きがいなんだから。健人といると健康で長生きできるわ。こんないい子を生んだ友美は世界一の親孝行娘ね(微笑」
「ええ」
「それはそうと、あなたたち籍入れてないんですって、一周忌もすんだことだし、友美や私に遠慮しなくていいのよ。健人のためにも正式に母親になったほうがいいと思うの」
びっくり・・・友美のお母さん、そんなこと思ってたんだ。
「香、話しがある」
「なに」
「俺たち、籍入れたほうがいいと思うんだ」
「私、洋介の奥さんになる気は1㎜もないから」
「わかってる、それはわかってる。でも健人も春から小学生だろ? 健人の通う幼稚園は大学まで行ける幼稚園だけど、小学生になる前に親子面談ていうのがあるんだ。そういう場所に香がいなくて卒園式や入学式にだけ香がいたら変だろ? 健人が香のことをママと呼んでいる以上、親戚のおばさんや死んだ母親の友人で通すのも無理がある。運動会や音楽会や父兄参観等々、学校行事は沢山あるんだ。進級する度に身上書だって書かなきゃいけない。ずっと母親の欄が空欄でいいのか?」
「ちょっと考えさせて」
回想・・・
「香は洋介の奥さんになる気はないの?」
「ない、1㎜もない。洋介は健人の大切な父親ではあるけど、私にとってはただの同居人でしかないの」
同居人か(^^;
「でも気持ちが変わるときがあるかも知れないよ。健人もいつまでも可愛い健人じゃないし、思春期になったらウッセーババアとか言うかも知れないよ」
「えーーー 想像できない」
「好きな子が出来ると母親よりその子の方が大事になるしね」
「そういう日もくるんだね」
「香には健人の成長を見届けて欲しいと思ってるけど、香には香の人生をちゃんと生きて欲しいと思ってる。だから洋介と共に生きるのも有りだと思う」
「ないない」
「そんな全力で否定しなくても(笑)ただこれから社会的にも正式に健人の母親になったほうがいいと思うときがくると思うし、洋介にも情が沸くかもしれないし、そんな日が来たら私に遠慮しないで籍入れてね」
「うん(しぶしぶ)」
「洋介は私と香を同じように愛してるって言っていたけど・・・ちょっとだけ私の方を愛していたと思うんだ(微笑)」
「ちょっとじゃないよ、所詮愛人は愛人だから(笑)」
「香として洋介に抱かれるのは最初は抵抗があったけどいつの間にか楽しんでいた。香の顔と身体だと思うと大胆になれた。友美だったら絶対にあんなSE〇は出来なかった。部下を顎でつかったり(笑)香として生きた時間は結構楽しかったよ。だって私は香になりたかったんだから、洋介も香だから好きになったんだと思う。最初はふざけるなーって思ったけどね」
「うん、ごめん」
「大好きだよ、香」
*
「ママ、見て見て~チョコ沢山もらったよ」
「凄いね~健人は女の子に大人気だね」
「パパとどっちが多いかな~」
「どっちだろうね(^^;」
「ただいま」
「遅いんですね、接待ですか?」
「えっ?」
どうしたんだ? いつも俺にはなんの興味も無さそうなのに(^^; しかも敬語で。
「うん、まあそんなとこ。あっこれ健人のおやつに・・・」
「沢山のチョコだこと」
「得意先とか回ると方々で貰うからさ」
「健人もチョコ沢山もらってきたわよ。幼稚園バックがパンパンになってた」
「へぇー」
「親子ね」
「うん(^^;」
「景気がいいのかしら? 高いチョコばっかりじゃない」
「へぇーそうなんだ」
なんか変だな、今日の香は・・・
私ったらなんで浮気チェックみたいなことしてるのかしら・・・
「一つ洋介に聞きたいことがあるの」
「なに?」
「前に友美と私を同じように愛してるって言っていたけど、どうなの? 本当に私と友美を同じように愛してた?」
「・・・・・・・少しだけ、友美の方をより愛してた。ごめん」
「そう、同じように愛してたなんて言ったら一生渡す気なかったけど、じゃあこれあげる」
「えっチョコ? 香からチョコ貰うの初めてだね、嬉しいな~。」
「高級チョコじゃなくて普通のチョコだけどね」
「香からもらったチョコが一番美味しいに決まってるだろっ あれっこの封筒は?」
「開けていいよ」
「婚姻届!

「契約書にも判子押して」
・・・・・浮気は黙認します。 但し少しでも女の影を感じたら即籍を抜きます。夜這いはしないこと・・・・・
これって絶対に浮気は許さないってことだよな。それと夜這いじゃなくて香の方からくる分にはいいってことだよな←自分に都合よく考える洋介。果たしてそんな日はくるのか?
「OK! 速攻で押すよ(微笑)」
春・・・
入学式の帰りに友美のお墓参りに寄った三人です。
友美、君の大好きな健人と香を幸せにできるかどうかはわからないけれど、父親として男として健人と香を全力で守ることを誓います。
「ねえ、おめでとう! て友美ママの声が聞こえたよ」
「よかったね! ママは、ありがとうって聞こえたよ」
「パパは?」
「パパはなにも聞こえなかったな」
「ふーん」
「パパは頑張りが足りないのかな?(笑)」
「そういうことかな(笑)」
「パパ頑張ってるよ、カレーだけじゃなくってハンバーグも作れるようになったんだよ~」
「ありがとう~健人」
なんだか、もったいなくて言えなかった(微笑)
ちゃんと聞こえたよ・・・君の声が。
洋介! 大好きだよ

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