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Tea Time

ほっと一息Tea Timeのような・・・ひとときになればいいなと思います。

好きだといえなくて(多田先生の初恋のお話です)

2007-06-26 10:17:58 | プロポーズ大作戦小説
「てっちゃん!お見舞いにきたよ~風邪だいじょうぶ?」
「うん大丈夫だよ」
「じゃあ明日は一緒に幼稚園行こうね」
「幼稚園か~あんまり行きたくないな。。。」
「どうして?」
「だって友達いないしつまんないだもん」
「友達いないの?」
「僕って大人しいし、つまんないし・・・」
「真理はてっちゃんと遊ぶの楽しいよ、それにパパがいっていたよ、長い人生の中で幼稚園であったことぐらいでクヨクヨするなって(笑)別にいいじゃん!明日真理と遊ぼうよ」
「うん!」

ひとつ上の幼馴染の近所の真理ちゃんは元気で明るくて人気者で、僕はそんな真理ちゃんにくっついて歩くような引っ込み思案で大人しい男の子だった。

「凄いね~てっちゃんは勉強できるんだね!算数のテストなんか全部100点じゃん。えっ!これって学校のドリルと違うよ?」
「面白いんだ~算数の問題解くのって」
「数字が苦手な私には信じられない話だな~宿題やるのも嫌なのに、てっちゃんが私と同い年なら算数教えて貰えたのにな~」
「でもさ、算数できたって別にカッコよくないよ、それより明日の運動会、真理ちゃんはリレーの選手だって、カッコいいな~僕は又ビリから2番目ぐらいだろうな」
「てっちゃん、一緒に走る練習しようよ、最近凄く背が高くなったし頑張ればきっともっと早く走れるよ」
「そうかな~」
「走るときは手の振りが凄く大事なんだよ、こうやって真っ直ぐに思いっきり手を振るの、それからね・・・・」


「てっちゃん頑張れ~!やったー1位だ!」
自分でもびっくりした。一等賞なんて初めてだった。
「ありがとう、真理ちゃんと練習したからだよ」
「ううん、てっちゃんはやればできるんだよ、もっと自信もって!(笑)」

次の日・・・
「多田君て走るの早いんだね、一緒にサッカーやろうよ、僕のチームに入って!」

昼休みにクラスメイトが楽しそうにサッカーをやっているのを見ていて羨ましかった。
初めて昼休みに一緒にやったサッカーは凄く凄く楽しかった。
それから皆が多田君サッカーやろうよとか、算数教えてとか気軽に声を掛けてくれるようになった。
今日もサッカーをした。そして気が付くと校庭の端で真理ちゃんが手を振っていた。

「見て見て~中学校のセーラー服どう?なななかイカシテいるでしょ!」
「・・・うん」
「なんかそっけないな~昔は新しい洋服とか着ると真理ちゃん可愛いとか綺麗!とか言ってくれたのに~」
「それって幼稚園の頃の話じゃ。。。」
「素直で可愛かった多田哲也君もちょっぴり大人になっちゃったかな~(笑)」

まだランドセルを背負っている僕と比べてセーラー服を着た真理ちゃんは少し大人びて見えてとても眩しかった。
僕が中学生になったら真理ちゃんは2年生、僕が3年生になったら真理ちゃんは高校生。
一つしか違わなくても、この一つはなんて大きいんだろう。。。

中学になると勉強や部活が忙しくて前みたいに真理ちゃんと話すこともめっきり減っていた。

すっかり遅くなっちゃったな~あれっ?土手の下にいるのは真理ちゃん?

「真理ちゃん、どうしたの?こんなところで」
「あってっちゃん・・・ちょっとね」
「最近ここら辺で変質者が出るってお便り回ってたよね、女の子がこんな所にいたら駄目だよ、早く帰ろう」
「変質者が出たら私のこと守ってくれる?」
「うん、男だもん」
「嬉しいな~頼りになるてっちゃんがいるから、もう少しだけここにいてもいいかな?家に帰りたくないの・・・最近パパとママ喧嘩ばかりしているの」

真理ちゃんのこんな寂しそうな・・・泣きそうな顔は初めて見た。
僕たちは久しぶりにいろんなことを沢山沢山話した。
昔の思いで話をすると特に真理ちゃんは楽しそうに笑った。
いつもは聞き役の僕だけど真理ちゃんに笑って欲しくて笑って欲しくて。。。
ひたすら話し続けていた。

「真理ちゃんとこ離婚したそうよ、それで来週の日曜日に引越しするんですって、お母さんの実家に行くそうよ」

「そんな。。。」


そして引越しの日。。。
「真理ちゃん・・・これっ」
「なに?」
「餞別っていうのかな・・・お金無くてこんなものしか買えなかったけど」
「開けていい?わぁー凄く可愛いハンカチ!てっちゃんセンスあるじゃん!嬉しいな~凄く嬉しいな、ありがとう!」
「よかった喜んでもらえて」

「じゃあ私からはてっちゃんに贈る言葉行きま~す!てっちゃんは頭もいいしカッコいいんだからもっと自信もちなよ(笑)でも・・・やっぱてっちゃんはそのままでいいや、素直で真面目で不器用で凄く優しくて・・・私優しい人って強い人だと思うんだ。だからそのままのてっちゃんを好きになる人が沢山いるよ!てっちゃんと幼馴染で楽しかったよ、ありがとう!」

「僕も真理ちゃんと幼馴染で凄く楽しかった!」

「私・・・もう1年遅く生まれたかったな~そうすればてっちゃんと同い年だったのにな・・・そうすれば」

真理ちゃんは一瞬真顔でそう言った。

「真理、そろそろ行くわよ」
「はーい、じゃあね、てっちゃん元気でね!」

車が小さくなってから僕は走った。追いつくわけないのにただガムシャラに走った。
僕ももう1年早く生まれたかった。。。
そうすれば真理ちゃんと同い年になれたのに。。。
そうすれば・・・僕は君に好きだと言えただろうか。。。


今日、吉田礼さんにビシッと言われてしまった。
吉田さんは元気で明るくて、友達想いで誰からも好かれて、勝気なようで繊細なところもあって・・・何だか真理ちゃんに似ている(笑)

岩瀬君に「後悔しないように」なんて言ったけれど。。。
人生なんて後悔の連続なのかも知れない。。。
やり直せるものならやり直したい2週間の教育実習。
あのとき好きだと言えなかった不甲斐無い自分。。。

これからは・・・もうちょっと頑張って自分の人生歩いて行きたいと思った。      end



えーもし多田さんが礼と結婚できないのだとしたら、真理ちゃんと再開して結婚させたいと思います(笑)
大人になってからの一つの歳の差(女性が上という)は殆ど気にならないと思うんですが、これが学生となると大分違うと思うんですよ。
で、こんなお話書いてみました。モチーフは「一人だけあだ名で呼んでくれた幼馴染です」
てっちゃんは、あだ名って程のもんじゃないけど、なかなかこれというのが無かったです。
てっち(タッチかよ)というのも考えたけど笑ってしまうので止めました。

多田さんて可愛い~ですね、物足りないと書いたのは役の上であって(他にこんなのが見たいという)
個人的には大大好きです。又小説に書いちゃうと愛しさが倍増します(笑)

コメント (5)
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「再会」&プロポーズ大作戦最終回

2007-06-25 12:46:19 | プロポーズ大作戦小説
好きだと言えなくて(小説関係に置いてあります)
     ↓
プロポーズ大作戦(最終回)
     ↓
再会(多田さんのその後のお話)に続きます。


「アメリカですか?」
「うん向こうの建築をやってみるのも建築家としての君の将来に凄くプラスになると思うんだ、前向きに考えてみてはどうだろう?」
「はい、ありがとうございます」

日本を離れてみるのもいいかも知れない・・・
海外の建築を学んでみたいという気持ちもあるし。。。

あれから半年が経った。こっちの生活にもようやく慣れてきた気がする。仕事は大変ではあるけれど新しいことをやるのはやりがいがあって面白かった。
日本を思い出すこともあまりなく・・・実際そんな暇は無かったし、あまり考えないようにしていたというのもあるかも知れないが。。。

「誰かお客さん?」
「ええインテリアデザイナーの方が先程まで」

「これは!?」
「あらっお忘れになったのかしら?」

窓から外を見ると、モスグリーンのワンピースを着た長い黒髪の女性が歩いていた。
このハンカチは?・・・ばかな・・・同じようなハンカチなんて山ほどある。
だけど・・・だけど・・・走らずにはいられなかった。
何年ぶりかに走った足元はときどきもつれそうになる。
それでも息を切らしながらただバカみたいに走った。
無理だよな・・・追いつくわけないか。
ふと前を見るとさっきの女性がこっちに向かって歩いてきた。

「真理?ちゃん?」
「てっちゃん?」

久しぶりに聞いたてっちゃんという響きはとても心地よく胸いっぱいに甘酸っぱいものが広がった。
僕たちは尽きることなく話し続けた。10何年ぶりという隔たりは全く感じることなく、
僕たちはまるであの頃にタイムスリップしたみたいだった。
そして真理ちゃんの左の薬指がまだ空いているのをみて・・・ほっとした。

「僕高校を卒業したときに一度真理ちゃんちに行ってみたんだ、そしたら引っ越した後だった」
「あれから又引っ越したの、連絡しなくてごめんなさい」
「ううん」
「私もてっちゃんに会いたくて・・・ずっと会いたかった。
でも・・・なんでだろう?なかなかあの街には行けなかったわ」
「いろいろあるよね」
「うん・・・いろいろあったわ」
「僕なんて半年前に大失恋して泣いたぐらいだよ、30過ぎたおっさんがみっともないだろ(笑)」
「そんなことないよ、大体そんなの年なんて関係ない、それに私もみっともないこと沢山あったよ」

そう・・・お互いそれだけの年月を生きていた。。。

「日本を出る前に見たドラマで・・・花は枯れるから又新しい花が咲く・・・て言っていたけれど、別れがあるから新しい出会いがあるんだよな、だから又こうして真理ちゃんに会えた。新しい出会いじゃなくて再会だけどね、凄く凄く嬉しかった」
「私もてっちゃんに会えて凄く凄く嬉しかった、忘れ物取りに戻ってよかったわ」
「忘れ物ってこのハンカチでしょ」
「違うの仕事の資料なのよ」
「えっ!?」
「私このハンカチ使ったことないの、それこそお守りのように肌身離さず持っていたわ、今日もバックの中に入れていたのよ、だからなんでハンカチが落ちていたのか不思議なのよ」

「そうだったんだ・・・もしかして何処かの誰かが僕たちを引き合わせてくれたのかな(笑)」
「てっちゃんて理系な割にときどきロマンチックなこと言うのよね、昔もそうだったわ(笑)何処かの誰かが引き合わせてくれた今日という日・・・誰かにありがとうって言いたい気分よ(笑)」

「今日だけじゃなくて明日も明後日も明々後日もその次の日も、その又次の日も真理ちゃんに会いたい・・・もっともっといろんなこと話したい、二人の時間を作っていきたい・・・又僕と会って欲しい」
「うん・・・うん・・・」
「真理ちゃん、どうしたの?」
「ほら年取ると涙腺が緩むっていうでしょ(笑)
ううんそうじゃなくてうれし涙よ(今ならこんなに素直になれる)」
「よかった、じゃあ又明日・・・明日か~明日まで長いね
この店もうすぐ閉店みたいだし、これからどこかで飲もうか」
「うん!」                           end


須賀ちゃんなら・・・
「今夜は君を帰したくない」とか言いそうですが、多田さんだとね~。
でもやっぱそういう流れになるでしょうか?

ところで真理ちゃんのバックからハンカチを取り出したのは?
二人を引き合わせてのは?
勿論あの妖精さんに違いありません!
多田さんも幸せにしないとね!直ファンが許しませんよ~(笑)
妖精さんの趣味は幼馴染をひっつけることだったとか

えー今最終回見終わりました。
こういう最終回に違いないと思って先に「再会」を書いておきました
もう~多田さんてばいい人過ぎです!絶対にボタンは両方の手に持ってるって思いましたよ。一般視聴者にもこれはわかったでしょうね。
でもさ~多田さんの表情抜群に良かったね~。
礼のこととても愛おしそうに優しく「行っていいんだよ」てもう涙が出たわ
こんな多田さんが幸せにならないなんて不条理です!
なので「再会」書いてよかったです。
それにしてもこういう微妙な繊細な表情上手いよね~。抜群でした
それにしてもさ~披露宴であんなスピーチするなんてあまりにも非常識です!
「健の男らしいとこ見せます」ってPが言っていたけど、どこが?
やっぱちょっと感覚ずれてる?
披露宴で多田さん側のお客さんは(両親は?)どんな顔すればいいのよ?
新婦の両親が拍手するのも有り得ないし
やっぱドラマだわ~。
このドラマの言いたいことは「諦めないで頑張ること」らしいですが、
それはちょっと違うと思います。
しいていえば若い子達が楽しむ夢のあるドラマにはなったのかな?
まあ普通妖精さんはいないから後悔しないようにしようぐらいは思うだろうけど。
最終回、多田さんの素敵なアップが沢山見れたから良しとしましょう。
是非幼馴染の真理ちゃんと幸せになってくださいね~




コメント (2)
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扉の向こう(プロ大その後のお話です)

2007-06-24 20:11:37 | プロポーズ大作戦小説
いまさらと思ったんですが、折角考えたんで書きます。
その前にちょっと調べたんですが・・・
一級建築士の受験資格として4年生大学を卒業しても2年の実務経験が必要だが、大学院の建築家を卒業して論文や研究結果等を提出すれば実務経験とみなされ一級建築士の受験を受けれるそうです。


14年間の想いが叶って私たちは幸せだった。
だからといって、新しい扉の向こう側に薔薇色の未来が待っているわけではない。私たちはしっかりと現実に向き合わなければなかった。

「多田さん・・・」
「岩瀬君?」
「あの、あの、申し訳ありませんでした。俺・・・いっ・・・いっしゃ」
「なに?慰謝料でも払ってくれるの?そうだな1千万ほど貰おうかな」
「いっ!いっ!・・・」

「冗談だよ(笑)岩瀬君に望むことは只一つ、誰よりも礼を幸せにして欲しい。
でももしそれが出来ないようだったら本気で慰謝料請求するからね、じゃっ」

かなわない・・・俺はとうてい多田さんにはかなわない
俺は走った、ただやみくもに、倒れこむまで走った
頑張れ健!死ぬ気で頑張れ!

私は大学院を辞めて工務店で働くことになった。しばらく口もきいてくれなかった父だけど、それでも私の居場所を探してくれたのは父だった。
田舎の小さな工務店だからいろんなことをやらなきゃいけなくて仕事は思った以上に大変だった。でもここで頑張れば2年後には一級建築士の試験が受けられる。
仕事と勉強の両立は容易なことではないだろうけど、頑張るしかない、そうでなければ私は先には進めない、進んではいけないと思った。

「一級建築士?」
「うん、礼には建築家としての才能があると思うんだ、だから結婚したからといって大学院を辞める必要はない、ちゃんと卒業して一級建築士の資格をとるんだ、勿論僕がサポートするよ」
「ありがとう!頑張ります。でも勉強だけじゃなくて、いい奥さんになれるように頑張らないとね」
「それは特に頑張る必要ないよ、そのままの礼で充分いい奥さんだよ(笑)」

多田さんはいつも第一に私のことを考えて私を愛してくれた。だけど私はその優しさにただ甘えているだけの子供だった。

「礼には建築家としての才能がある」
真っ直ぐな眼で多田さんはそう言ってくれた・・・私はそうありたい。


「礼!一次試験の合格おめでとう!」
「ありがとうケンゾー」
「1次試験の合格って38%くらいなんだろう?1回で受かるなんて凄いや」
「もう死ぬほど勉強したもん(笑)2次試験は製図だからちょっと自信あるんだ、製図は大学で多田さんに・・・あっ・・ごめん」
「いいよ、あっ俺も今度企画課に配属になったんだ」
「健は元々企画志望だったんだよね、凄いや!頑張ったんだね!」
「俺も身を粉にして働きました(笑)」


それから3ヵ月後、2次試験の前日に台風が直撃して建前したばかりの家を補強する手伝いをしていたときに、私は右手を怪我して試験を受けられなかった。

思いっきり凹んだ・・・さすがにきついな・・・

あっ今月号出ていたんだ。
多田さんは日本に戻ってから、講師を辞めて設計事務所を開いていた。
建築家としての評価は高く、よく建築関係の雑誌に載ったりもした。

素敵なホール・・・変わらないな、この笑顔。
次のページをめくると女性とのツーショット写真が載っていた。

「アメリカで偶然再会した幼馴染の真理子さんと愛を育み先月入籍した。インテリアデザイナーでもある真理子さんは公私共に多田氏を支えている。最良の伴侶を得た多田氏のこれからに益々期待が持てる・・・」

凄い綺麗で聡明で優しそうな人・・・
私なんかより全然いじゃん、私と結婚しなくて正解だったね。
良かった~幸せそうで・・・本当に良かった。

痛っ!怪我したとこぶつけちゃった。痛くて涙が出る。。。
涙が全然止まらなかった。
可笑しいな?私ってこんなに泣き虫だったかな?
なんで・・・なんで・・・こんなに涙が出るんだろう。。。

ピンポーンピンポーン
「私いつのまにか寝ていたんだ、誰?」
「礼!」
「ケンゾー」
「おばさんに聞いたんだ、礼のことだから怪我したこと言わないだろうって、大丈夫なのか!怪我は?痛くない?」
「大した怪我じゃないの、ただ鉛筆が持てなくて2次試験受けられなかった」
「礼・・・」
「でもね1次試験は受かっているから来年は2次試験だけ受かればいいのよ」
「その顔・・・泣いていたんだろ?」
「そりゃあやっぱ悔しいもん、でも大丈夫!又頑張るから」
「頑張り過ぎるなよ!」
「でもね、人生うんと頑張らなきゃいけないときってあると思うの」
「うん・・・だけど疲れたら俺に甘えろよ!一人で何でも抱え込まないで俺をたよれよ!俺はいつも礼のことを考えている!いつだって礼の側にいるから」
「ケンゾー・・・ありがとう・・・ありがとう」


礼の部屋にあった雑誌・・・幹夫が教えてくれて俺も読んだ。
多田さんの側で綺麗なドレスを着て美しく微笑む女性は本当は礼だったのかも知れない。
ときに礼はそれを後悔する日もあるのだろうか?

後悔なんてさせない!させるもんか!
絶対に後悔なんてさせない!俺はそういう男になる!


次の年、私は2次試験に合格した。

「礼には建築家としての才能がある・・・」

多田さんのその言葉は私の支えになりました。


そしてケンゾー、あなたはいつも私の側にいてくれた。
遠く離れていても私はいつも隣にケンゾーを感じていた。
だから私は合格できたんだよ、ありがとうケンゾー!


「礼!合格おめでとう!」
「ありがとう!」
「礼もいよいよ一級建築士か、凄いな~」
「ねえ、この店って凄い高いんじゃないの?大丈夫」
「実は俺の企画が採用されて、それが好評で社長賞とったんだ!そのときの報奨金ってわけ」
「おめでとうケンゾー!言ってくれればよかったのに~私もお祝いしたかったな」

「礼・・・」
「なに?」

「礼・・・僕と結婚してください!僕が誰よりも礼を幸せにします」

                                  end

多田さんと結婚しなくて後悔している礼を書こうと思ったんですけどね、予定と違ったかな?(笑)
ドラマのラストシーンの後、二人が直ぐにラブラブになるのはどうにも解せないので、その後を書いてみました
これでプロ大は終わりです!高野部長の元へれっつご~!です

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