Tea Time

ほっと一息Tea Timeのような・・・ひとときになればいいなと思います。

VOICE更新

2020-02-26 19:48:00 | naohito
なんだろうな〜楽しみ楽しみ😊  今日一番の明るい話です。

新型肺炎の影響でライブの中止が相次いでますね😂  どれだけライブを楽しみにしてたか、ライブに行くためにいろいろ調整したりライブの為にいろいろ頑張ってきたかということがよーくわかるので人事ではないです。勿論アーティストをはじめとする主催者側も悔しいし残念で仕方ないと思います。

上の人(政治家)には思うところが多々ありますが、もう自分で予防するしかないですね。東京には満員電車に乗る息子夫婦たちがいるので心配です。

しみじみとグッドバイ千穐楽まで無事にやれてよかったです。直人はもってるね👍直人がもってるならば5月までには落ち着いてオリンピックは開催される。聖火ランナーとして走れるといい方に考えたいと思います(願)

私は3年に1回くらいしか風邪をひかないのですが、実は遠征の度に風邪ひいてました🤧
そもそもあまり風邪ひかないのは会社は少人数で人口の少ない所に住んでいて移動はマイカーですからね。これが遠征となると人が多く、田舎者の私には都会はおののくほど人が多いです。大阪は電車には乗らなかったけど梅田をうろうろ。油断してました。帰ってきて次の日の夜に猛烈に喉が痛くなり次の日仕事しながらしんどいなと思って熱計ったら37.5度ありました。但し次の日の朝には平熱になりました。平熱になったけど喉が痛くて咳が酷くてよるらなかなか眠れませんでした。治っても咳が残り喉はイガイガしてましたが、千穐楽の頃には完璧に治りました。今度は東京なので、アルコールウェットティッシュなるものを持参しマスクしてトイレ行く度に手を丁寧に丁寧に洗ってました。
が、帰ってきたら今度は鼻風邪です。よくもこんなに鼻が出るもんだわってくらいに鼻かんでます。花粉症もあるからダブルできてるのかも知れません。冬に2回も風邪ひくなんて😂正直遠征しなかったら風邪ひかなかったかも知れません。遠征しなかったらやさぐれて精神衛生上これほど悪いことはありませんが(笑)
大阪から帰ってきて熱が出たからコロナ?いやいや潜伏期間1日とかないし、15、16日の東京にはウイルス菌が浮遊してそうですが、症状は鼻が出るだけだし(花粉症?)
風邪かなってくらいの軽い症状で治ることもあるそうですし、ただそれだと自分で気付かないうちに感染して誰かに移したかも知れない可能性もあるみたいです。なのでなるべく出歩かない、人混みに行かないようにってことなんでしょうね。でも仕事行かなきゃ、満員電車乗るしって人は沢山いますよね。
手を丁寧に何度もよく洗ってマスクして、よく寝て沢山食べて元気でいよう。と息子達にLINEしました。もうそれしかないという^ ^   



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グッドバイを語り尽くす

2020-02-22 15:25:00 | naohito
初日に行かなかった直友さんからあれ(ランニングにパッチ)を見た時どよめきとかなかった?て聞かれましたがなかったですね。えっと思い、その姿で長く舞台にいるからえーと思い、直ぐに思ったのは最前でセンターの直友さんはどうするんだろうでした(笑)まあ皆さん、目のやり場に困ると言いながら全然困ってないのは直ぐにわかりましたが(笑)
とにかく今までに見たことのない藤木直人がいろいろ見れて大満足だし、見たことない役ではあっても直人の持つ個性や人柄もあるのかな。不埒な男なのにどこか可愛い。なんか憎めない。笑顔もずるいけどあの声だと思う。あの声で「君は何にも知らないんだな」とか「君はバカだな」て言われても全然気にならない。話し方が穏やかで優しいんだよね。千穐楽の日にランチしながら「君はバカだな」と言われたいと皆で盛り上がったのもあって、今もあの台詞と声は完璧に蘇ります。
田島は愛人には優しいけど奥さんには優しくない。田島が言うのを聞いていて自分勝手な男だなと思ったら、すかさず奥さんが「あなたって本当に自分勝手な人ね」と言うのを聞いて大きく頷きました。
小説(スピンオフ)の中で、飽きたらポイなんだろと言われて「僕はポイなんてしない」ってだから増える一方で、それはいいのか悪いのか、いやよくないだろう。ちゃんと別れるべきだ。でもそうできないのが田島なのかな。博愛主義と言いましょうか、根が優しい人なんでしょうね。しかもあの顔で優しくてお金も持っていたらもてるよねー私も末席に加えて欲しいわ。と思う女はきっと五万といるね。
前作を見たわけじゃないけど、生瀬さんの演出は斬新でした。上と下を上手く使うなとか、役者が自分の名前持った紙持って出てくるなんて初めて見ました。コメディというのはあるだろうけど、なんか楽しそうな舞台が始まるぞってワクワクしました。
私はストーリー全く知らないで見たから、本当に田島死んじゃったの?そんなー主役なのにと思って見ていたら、爽やかに和服姿で登場にズキュンバキュン❤️でした。優しいけど闇商売してたり、お金ばらまいたりそういう棘や闇もあった田島がそういうものはすっかり抜け落ちて生まれ変わったみたいでした。一年記憶を無くすと生まれ変わったようになりますね。キヌ子が大きなお墓を建てたと知ったときには、田島から貰ったお金全部お墓に使っちゃったのかなと切なくなりました。最後に田島に好き、好きだったのに死んじゃうからというキヌ子が可愛くていじらしくて大好きなシーンです。田島の「うん」もいいね。「うん」このたったふた文字がこんなに響く役者はそういないよ。昔から直人の「うん」とか「いいよ」とか大好きです。11〜13列のセンターあたりが多かったので毎度キスシーンを楽しく見てました。ラストで田島が唇突き出してキヌ子にチュー迫ってるのが可愛いんです。この顔は滅多に見れない。初めて見ましたね👍
キヌ子は田島に「好きだ」って抱きしめられたときから意識して段々好きになっていったのはよくわかるんだけど、田島は?一緒にいると情も移るし、女一人突っ走って懸命に生きてきたのはわかっているから、君はバカだなと言いながら好感は持っていたのかも知れない。でも一番大きいのは大体の占い師さんでしょう👏もう大体の占い師さんが大好きでいつも楽しみに見てました。
奥さんには冷たいけど子供は愛しい。紙を食べるのは羊さんだよのところでは田島も泣いてたけど私もうるうるしました。双子ちゃんたちがいつも大事に羊のぬいぐるみ抱えているのもちょっと切なかったです。羊のぬいぐるみは大好きな父ちゃんだったんだね。双子ちゃんたち可愛かったですね!インスタやツイで沢山写真をアップしてくれたりインスタに載せてくれてありがとう😊私も三つ子に驚いたし面白かったです。
ソニンちゃんのキヌ子は凄くよかったし、真飛さんの奥さんも素敵だった。最初に舞台のキャスト見たときは私的に初めて聞く名前も多く、キャストが豪華な映画と比べると若干見劣りするような気がしてましたが、皆さん適材適所でとてもよかったです。生瀬さんのキャスティング力って凄い。そして見事に演じたキャストの皆さんに大きな👏です。生瀬さんは流石の安定の演技でした。
大阪の2日目だったかな?階段で話していた連行さんと田島が階段じゃなくて、舞台の前端に座ったときは、「えー」と会場ざわめいたそうです。あれは嬉しかったです。そう例えばライブで直人が「暑いねー」と言ってTシャツ脱いだら会場黄色い歓声で凄いことになりそうだけど、舞台でもし脱いだとしても(脱ぎません)やっぱり舞台だと声も出ずに見ている気がします。そんな機会これからの舞台であるかしら?あるといいなー、ないか^ ^  別にそういうシーンがなくても(ホントよ)また舞台をやって欲しいです。舞台だといろんな役が出来ますよね。冬の絵空、カフカ、尺尺、魔都、今回のグッドバイで5回目の舞台です。正に継続は力なりです。初日を見たときに「上手い!」て思いました。初日から見ると舞台は少しずつ変わっていたりはするけれど初日からよく出来た舞台だなと思いました。
舞台もいいけど、昨日のリメンバーミー見たらまた声優のお仕事やって欲しいなと。本当に直人はいい声です。声優さんで有名な人気実力共にトップクラスのNさんの声に似てるとのツイも多かったです。グッドバイの一周忌で「人が死ぬということはその人が死んだときではなく、その人を知っている人が全員死んだとき(うろ覚えです)」と田島さんが言っていたという台詞があってリメンバーミーを思い出した人も多かったと思います。不埒な男ですが、大切な人がいなくなっても心の中にその人は生き続けると思っている田島さんは根の優しい人なんですね。
昨日のリメンバーミーのツイが凄かったです。トレンドの一位はリメンバーミーだし、ヘクターもウンポコロコも上位に入ってました👏  直人ヘクターを褒めるツイも非常に多かったです。映画館で観たかった〜という声も多かったです。色鮮やかな死者の国を大画面で見たときは「わあー」と感動しました。もっと沢山の人に映画館で見て欲しかったのでそこだけが残念です。こういう藤木直人の演技はあまり見たことないけど素晴らしいというツイを見ると、そうそうなんでもできるのよ。もっといろんな役やらせて!オファーして!と強く思いました。関係者の人も多く見たグッドバイ、次の仕事にいい形で繋がるといいなと切に思います。グッドバイを語り尽くすというかダラダラと書いてしまいました。誤字脱字間違いも沢山ある気がしますが最後まで読んでくれてありがとうございます。

グッドバイスピンオフ「グッドバイ、私の愛した男」に拍手や、いいねや、感想コメントくださった皆さん、ありがとうございます😊感謝です。このはるかちゃんは「奥様は取り扱い注意」のはるかちゃんのイメージです。なお感想は随時受け付けてます^ ^
そして、とあるはなんだろうね。期待していいのか、いや期待してややガックシになる可能性もあるから、ちょっとだけ期待して静かに朗報を待ちます。



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グッドバイ・・・私の愛した男

2020-02-17 20:44:00 | naohito
よっしゃー難攻不落の如月先生を落としたぞっ如月先生の連載となれば売り上げアップ間違いなし。俺もまだまだ若いもんには負けてないな(微笑)あれっここ何処だろ、一本間違えたかな。初めてきたところだから迷ったか。

「バーン」

なんだ今の音は銃声?まさか戦後10年も経つのに銃声なんてきな臭い。戦後は関係ないか、いつだって事件は起きる。えっ?誰か走ってくる。凄い形相でまさかさっきの銃声と関係があるのか? なんかやばいかも、早くここ離れなきゃ。いかん足が上手く動かん。

「こっちだ!」

女の声?女は俺の手を掴み脇の小道を走り出した。

「早く!」

「はっはいっ」

女の足は速かった。運動不足なのもあって足がもつれそうになりながらもなんとか走った。女は途中で手を離したが必死でついていった。気がつくと人の多い大通りに出た。

「ここまで来れば大丈夫だ、奴は人混みで銃は使わない。顔を見られたとしたら事だがあの距離では恐らく見てないはずだ」

「ありがとう」

改めて女の顔を見て驚いた。女は細く色が白く大層な美人だった。目立たない地味な格好をしているが俺の女に対する嗅覚は並外れてるから(^^; なによりも眼をひいたのはその鋭い眼。意志の強い美しく何処か哀しみを秘めてるようにも見える。

「なんだよ、人の顔じろじろ見るんじゃねえよ」

「ごめん、こんな美人滅多にみないから」

「はっ?どこに眼つけてんだよ。あっじゃあな、気をつけて帰んな」

女の顔色が変わった。向こうから二人組の男が走ってくる

今度は俺が女の手を掴んだ。

「えっ?」

「こういうときは逃げるよりこの人混みに紛れた方がいい。酔っ払いも多い時間だし(微笑)」

「ちょっ・・・・・・」

二人組の男は熱く抱擁を交わしているかに見える二人の横を通り過ぎ向こうの方に走っていった。

「ざけんなっ!」

「痛っ いいパンチだな、こいつは痛い。キヌ子といい勝負だ」

「女に殴られることの多そうな男だね」

「確かに(笑)」

「殴って悪かった。やり方は気に入らないが労せず難を逃れた。礼を言う」

「どういたしまして、さっきは俺が助けてもらったし。あっでもちゃんと外したから君のファーストキスを勝手に貰う訳にいかないからね」

「てめぇ~!」

「あっ違ってたらごめん。そういう感は外れたことないからつい」

なんて口の減らない、けどよく見ると高そうなスーツ着て軽薄な男だけど知識人のような。

「あんた仕事は? いや自分が何をしているか言えないのに人に聞くのは間違ってると思うから別に言わなくてもいいんだけど」

「オベックスという文芸誌の編集長」

「へー頭良さそうだよね、いろんなこと知ってそうだ」

「どうしたの急に(笑)」

「この男が誰なのか知りたい」

この男は・・・

「男前だな~ 俺の若い頃に似てるし」

「ちっ」

「心当たりがある」

「そうなのか!」

「調べてみるよ」

「ありがとう・・・ございます。お礼は・・・」

「デートしよう」

「えっ?」

「立ち話って訳にも行かないでしょ、食事でもしよう」

「叔母がこの写真をとても大事に持っていて、時折とても愛おしそうに写真を見ているんだ」

「わかった、じゃあ一週間後」

                         *

「黙って手当しろっ」

「私は医者だから手当します。でも治療の邪魔になるからそれはしまいなさい」

「わかった」

適当に入った病院だったが女医なのに驚いた。しかも美人でいい匂いがした。

「ちょっと出血が多かったみたいだけど傷は浅いから直ぐに治るわよ」
「あっ ありがとう」
「その耳は火傷で?」
「ああ、金がなくて病院に行けなかった」
「そう、聴こえは?」
「見た目は悪いがちゃんと聞こえる」
「よかった~」
「なんでそんなに嬉しそうに言うんだよ。赤の他人の俺の耳がどうであろうと知ったこっちゃないだろ。医者だからそう思うのか?」
「医者としてもそう思うけど、人としてそう思うのは当然のことよ」
「俺の周りにはこの耳を見て嫌な顔するやつばかりだったからな」
「そうだったの、辛かったわね」

同情されるのはまっぴらごめんだと思って生きてきたが悪くはないな、優しくされるのも。

                               *

「ただいま~」

「おかえりなさい・・・どうしたんんだその顔?あおたん作って。女だな!あんたそんなには弱くはないはずだ、けど相手が女だとからっきし弱くなる」

「多分、ただの女じゃないから」

「どういうことか説明しろ~!」

「わかったわかったちゃんと説明するから殴らないで・・・・・」

「まあ、そういうことなら助けてくれたんだし、だけど身体には気をつけて」
(勿論恋人のふりして抱擁したことは内緒です)

「うん」

「如月先生の連載決まったんだって」

「そうなんだ」

「食いぶちが増えるからしっかり働いてもらわないと」

「てことはできたのか?」

「うん」

「よしっ 今度は女の子がいいな、キヌ子に似た女の子」

「女の子は男親に似たほうが幸せになるっていうよ」

「そっか」

「だからあんたに似て綺麗で優しい女の子がいいな、女ならたらしになる心配もないし」

「そうだね(^^;」

                      *

「よく食べるね」

「食えるときに食っておかないとな」

「豪快に食べる女性は好きだよ」

「あっ 鼻にケチャップ」

「えっ?」

「あんたみたいな男前でもさすがに鼻にケチャップは滑稽だな(笑)」

「可愛い」

「えっ?」

「素敵な笑顔だ(微笑)」

「そうやって沢山の女に甘い言葉囁いてきたんだろうね」

「うん」

あっさりと認めやがった。

「でも本心だから・・・皆綺麗で可愛くて、それほど美人じゃなくても心が美しかったり料理が上手だったり、女性は素晴らしいよ。だから僕はいつも全力で女性を愛してきた」」

「あっそっ それで飽きるとポイなんだろ」

「ポイなんてしない」

「ん?」

「だから1.2.3.4.5・・・君の手も貸して。やっぱり20じゃ足りないな」

「呆れた」

呆れた男だがこの男に愛された女はきっと幸せだったんだろうなとそんな気さえしてくる。

「今は妻一人だから(微笑)」

「それが普通だ」

この男に妻一人と言わせる女性はどんな女なんだろう、美しく優しくて嫋やかで知性と品があって三つ指ついておかえりなさいと言うような。

「へっくしょん!」
「母ちゃん、風邪?大丈夫?」
「大丈夫だよ~」

「ところでこの写真だが、この洋館と同じ建物は二つとない。そしてここに入れる人間は限られている。君は近衛文隆氏を知ってるか?」

「知ってる」

大人物とは言え普通に生活してる女性なら知らなくても不思議ではないが、やはり知っていたか。

「まさか、そんな大人物だったなんて」

「まだ日本にいる頃の青春の1ページだったんだろうな、君の叔母さんとの」

「だからいつも無事を祈ってあんなに熱心にお参りしてるんだ。私になにか出来ることがあればと思ったがどうしようもない」

「沢山の人が手を尽くしている。いつか日本に帰れる日も来るはずだ。祈ろう」

「ええ」

「そして忘れないことだ、僕たちは戦争の悲劇を伝えていかなきゃいけない。今を生きるものの使命だ」

確かにあの雑誌には根底にそれを感じるときがある。ただの女たらしじゃなかったんだな田島周二。


「君がなにをしているのかはわからないが身体に気をつけて。命は粗末にしないように」

「大丈夫、私は命を粗末にしたりはしない」

「うん、いい眼だ。君ともうちょっと早く出会いたかったな」

「奥さんに言いつけるよ!」

「冗談だよ(笑)怒った顔も可愛いね。 おっと~」

「よけたね、写真のことがわかってスッキリした。ありがとう。あんたも元気でな」

「ありがとう(笑顔)」

ずるいっ この笑顔はずるいっ!

                              *

「男をC地点に誘い出せ」

「了解」


「あんたにとっても悪い話じゃないだろう」

「わかった」

「ついてきな」

「おいっ何処まで行くんだ、今ここで話すことだってできるだろ? こらっ待て!あの女、急に走り出しやがって、しかも早いし」



「父ちゃん!」

「どうしたんだ、おまえたちだけで来たのか?」

「母ちゃんが食欲なくて」

「悪阻だからな」

「シュークリームなら食べれるって」

「お母さんに頼まれたのか?」

「ううん、びっくりさせようと思って」

「やっぱりそうか、でも子供だけでこんなとこまで来ちゃ駄目だぞ」

「うん」

「じゃあ一緒にシュークリーム買って帰ろう」

「うん!」

「えーと、シュークリーム30個、いや50個ください」

「まいど」

「あっ猫」

「勝手に行っちゃ駄目だよ~」

「お待たせ~えっ?誰もいない。どこだっどこ行ったんだ!」



「くそ~なんて走るの早い女なんだ。おいっ坊主、黒い服着て長い髪を一つに結んだ女が走ってこなかったか?」

「あっちに行ったよ」

とは言うもののこっちにはいねえな  

「ん?さっきの坊主じゃねえか、女はこっちに走ってきたんだよな」

「違うよ、向こうだよ」

はぁ? ガキの言うことなんてあてにならねえな。あっちか、待てよ、なんで俺はあの女を追っかけてるんだ、罠かも知れねえじゃないか。しかしさんざんあの女には邪魔されてるからな、捕まえてやる。俺にはこれ(拳銃)があるからな。

「なんだ、またさっきの坊主か、もうおまえの言うことは信用しねえからな」

「おじちゃん、女はあっちに言ったよ。ううん向こうだよ。違うよこっちだよ」

「なっ なんだって~同じ顔が三つも? うー世界が歪んで見える、俺の眼はどうかしちまったのか?」

「どうしました?気分でも悪いのですか?」

「あのときの女医さん。よかった、女医さんの顔は一つだ」

「えっ?」

「俺、今までさんざん悪いことして生きてきたから何かの罰が当たったのかと思った」

「そんなことないわ、それに人はやり直すことができるのよ」

「本当ですか? 俺みたいな人間でも?」

「あなた、優しい眼をしてる。きっと優しい人よ、傷ついた人間は人に優しくできるはず」



「一夫、二夫、三夫!」

「父ちゃん!」

「よかった~迷子になかったのかと思った」

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

「さあ、おうちに帰ろう」


                              *


「へぇー木下組を一網打尽、大掛かりな拳銃の取引を阻止だそうですよ。警察もやるときゃやるんですね」

「実情は内部告発らしい。組の男が女と一緒に自首してきたそうだ」

「へぇー女ですか? いい女なんだろうな」

「だろうね(微笑)」



「コードネームはるか 次の任務だ」

「了解」


「叔母さん、しばらく日本を離れるよ」

「そう」

「次の仕事が終わったら普通に暮らす。話はついてる」

「まあまあそれはよかった」

「伯母さんの空手道場手伝うから」

「楽しみに待ってるわ。好きな人でもできた?」

「まさか、そんな人いないよ。去年父さんの仇もとったしもういいかなって」

「そうよ、兄さんは元々そんなこと望んでいないから。でもあなたの気がすむならって思っていただけ」

「うん、ありがとう叔母さん」


あいつ、君のファーストキスを奪う訳にいかないからって言ってたな。奪ってくれてもよかったのに(笑)

ちょっと好きだったよ、いやちょっとどころかかなり好きになっちまった。けど三つ指ついてお帰りなさい(違う)の奥様がいるから諦める。

誰かを好きになるのも悪くない。ドキドキしてちょっと切ない。恋ってやつは誰かをやっつけることでしか得られなかった高揚感だ(笑)

グッドバイ  私の愛した男                                                                   end

感想等頂けると嬉しいです。魔都夜曲のときに青春の1ページみたいなラブストーリー考えていたんですが、途中で挫折してしまったのでした。ちょっと話が暗かったのが原因かも。

田島は不埒でどうしようもない男なんだけどチャーミングで憎めない可愛い人です。妻一筋と言いながら美人に眼が無い(笑)そんなときはキヌ子ちゃんに一発殴られながら反省して「ごめんなさい」と謝り「その笑顔ずるいんだよっ!」て度々言われてそうです。ちょっと怖い奥さんだけど情が深い最愛の奥さんと沢山の子供たちに囲まれながら幸せに暮らしてる田島周二なのでした。
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