Tea Time

ほっと一息Tea Timeのような・・・ひとときになればいいなと思います。

ゆりかご fity

2022-08-17 19:28:00 | naohito
「50才の誕生日おめでとう」

誕生日を祝う年でもないが人生半分の50才という年はやはり特別なものに思えた。とっておきのワインを開けて妻の心尽くしの手料理を味わう。妻の料理の腕はプロ級で、かつもうすぐ50才と思えないほど若々しく美しい。

「ケーキも焼いたんだ、どれどれ、うん上手い!薫の作るものはなんでも上手い(微笑)」

「よかった、あなたに作る最後の料理だから腕によりをかけたのよ」

「最後って?」

「あなた、私と離婚してください」

これほど想定外の出来事があるだろうか、俺は言葉を失った。

「好きな男でもいるのか?」 

 いきなりこんなこと言うなんて酷く動揺していた、落ち着け、落ち着くんだ。

「一緒に暮らしててそんなこともわからないの? 呆れた」

「ごめん、君はそんな女じゃないことは僕が一番よく知ってるはずなのに、ちょっとテンパってしまった」

「他に好きな人なんていません、あなたはやや面白みに欠けるだけで優しくて思いやりがあって、仕事が出来て外見も良くて、娘たちにとって最高の父親であり私にとってもいい夫でした」

「ならどうして離婚なんて」

「私も来月には50才になるの、これからは一人で自分の人生を好きなように生きたいの」

「僕が一緒じゃ駄目なのか? 家事をしたくないんならしなくていい、この家でやりたいこと、好きなことをすればいいじゃないか」

「一人がいいの!」


 大学時代の俺は一人暮らしをしていた。友人に誘われて妻の通う美大の学祭に行ったのがきっかけで交際が始まった。妻は一人暮らしに憧れていたが家が厳格で実家暮らしをしていた。そんな厳格な家のお嬢さんを卒業前に妊娠させてしまった。俺は薫を愛していたしそのことにはなんの後悔もない、しかし薫の両親に認めてもらうのには骨が折れた。今でも認めてもらったとは思ってないが年子で生まれた二人の娘のことは大層可愛がってくれた。二人の娘は独立して一人は結婚して一人はアメリカで研究職に就いてる。
一昨年薫の父親が、昨年母親が相次いで亡くなった。両親の持っていた土地が土地開発によって想定外の遺産を一人娘の薫が引き継いだ。それはもちろん薫のものだし、俺がその遺産についてどうこう言うことは一切なかった。

「お金には困らないから、なにもいりません。ただ別れてくれるだけでいいの。この離婚届けに判を押してください。あなたにはなんの落ち度もないわ、ただの私のわがままです。こんな私のことをまだ思ってくださるのならどうか別れてください」

俺にはもう引き止めるすべがなかった。

「あなたと結婚して幸せでした。今までありがとう。身体には気をつけてね、飲みすぎちゃ駄目よ」

薫は爽やかに実に爽やかな笑顔でそういうと、足取り軽く家を出て行った。
厳格だった両親はもういない、俺とも別れた。一人が嬉しくて仕方ないと今にもスキップしそうなほど軽やかな足取りだった。

終わった。。。。。結婚てなんなんだろう?
妻と娘たちの為にがむしゃらに働いてきた、それで人より早く出世した。
働くことは苦ではなかった。家族の笑顔があればそれだけで幸せだった。

ねえ、僕は君と腰の曲がったおじいちゃん、おばあちゃんになっても手を繋いで歩きたかったよ。


俺は25年ローンで買った一軒家を売りに出し都内に1LDKのマンションを買った。

あれから一年、偶然見た釣りのユーチューブが面白くて自分でも釣りをするようになった。釣り仲間が出来て魚を捌くことを覚えた。

「凄い!これ全部パパが作ったの?」

1歳になる孫を連れて次女が遊びにきていた。

「もっと早く料理とかしてればよかったかな(苦笑)」

「うーん、そういうことじゃないと思う。ママ、今小学校で臨時の美術の先生やってるの
。週に一度はトール教室もやってるし凄く楽しそう、ますます若く綺麗になったわ」

「へー」

美大からの就職は難しくなかなか内定をもらえなくて焦っていた。そのうちに妊娠がわかって大学卒業と同時に結婚したから、いろんなものを諦めてしまったのかも知れない。でもそれって一緒にいても出来そうなことだけどな。

「パパが悪いんじゃないよ、ただママは一人になりたかっただけだから」

俺の気持ちを見透かしたように娘が言った。



もともと仕事人間だし、成果が出るとやり甲斐を感じた。釣りのおかげでプライベートもそこそこ充実してる。料理の腕も上がったもんだ、ただふと寂しくなるときがある。猫でも飼うか、昔から猫が飼いたかったんだよな、でも生き物飼うには責任があるし。

ある日近くにあるショッピングモールに買い物に行きふとペットショップを覗いた。

可愛いな、でもこういうところでペットを飼うのはなんか抵抗があるんだよな。

「部長?」

「川島さん、それってトイレ用の砂?」

「はい、猫飼ってるんです。月の綺麗な夜に運命的な出会いをした野良猫のノラちゃんです」

「へー、僕もそういう運命的な出会いがしたいな」

「ペットを飼いたいとか?」

「そうなんだけど、こういうペットショップで飼うのはなんか抵抗があって」

「ですよね。。。痛っ」

「どうしたの?」

「ちょっとお腹が痛くなって、でも大丈夫です、大したことないから」

「ならいいけど」

「部長!わたし月曜日のプレゼン頑張りますから」

「うん、でも川島さんなら大丈夫だから、あまり気負いすぎないで」

「はい」

コンビニで切らしていたビールを買ってマンションに近づくと川島郁子がうずくまっていた。

「川島さん!病院に行った方がいい」

「大丈夫です。もうすぐ家だから」

「砂が重そうだから持つよ、貸しなさい」

「すみません」

「本当に大丈夫? 具合悪かったら病院に行くんだよ、身体が一番大事なんだから」

「はい、そうします」


驚いた、川島郁子と同じマンションに住んでいたとは、しかも同じ階だった。不思議と今まで顔合わすことはなかったな、そういえば川島郁子は既婚だったはず。旦那さんは出張か何かで不在だったのかな。
川島郁子は明るく快活で仕事が出来て社内での評価も高かった。凄い美人というわけではないけど親しみのある美人で、愛嬌があるっていうのかな。男性社員の間でも人気があって結婚したときには肩を落とした男性社員が何人もいた。
こういう風に女性社員のことをあれこれ言うのはセクハラ発言になるのかな、気をつけよう。セクハラ、パワハラ、コロナ禍、いやいや大変な世の中になったもんだ。とはいえまだまだリタイヤする訳にはいかないから俺も頑張らないとな。


月曜日。。。。。

「部長! 川島さんがお腹を押さえて倒れました!」

「救急車」

「ダメです! もうすぐクライアントが来るのに何事かと思われます」

「産業医を呼んできて、うちには優秀な産業医がいるから、とりあえず産業医に診てもらおう」


「具合はどうだ?」

「点滴してかなり楽になりました。お薬ももらいました。ストレス性胃炎ですって」

「無理したんじゃないのか?」

「仕事だけが原因じゃありませんから」

とはいえ仕事も原因の一部であることは確かだ、上司として責任を感じた。

「プレゼンはどうなりました?」

「松宮さんが君の代わりに‥‥」

「彼女、さぞ完璧に務めたんでしょうね。洗面所でうずくまってるの見られたから、こんなこともあるかとしっかり準備してきたんでしょうね」

「でもこのプロジェクトの発案は川島さんだから、それは揺らぎのない事実だから」

「だとしてもこの先話を進めて行くのは松宮さん、クライアントと話すのも松宮さんです。自己管理を怠った私の負けなんです」

「しかし君は」

「君の実力は高く評価している、必ずまたチャンスはあるからって言ってくれるんでしょうか‥‥‥部長」

「そうだよ」

「ありがとうございます、また頑張ります。でも少し疲れたんでしばらく休みますね」


昔と変わったのは女子社員の意識の高さだ、寿退職なんて死語になりつつある。結婚しても子供を産んでも仕事を続ける社員が殆どだ。松宮さんにご苦労様と言ったときのあの顔、してやったりって顔してたもんな、女性は強くなったもんだ。
それから1週間川島郁子は有給をとって会社を休んだ。どうしてるだろうか、買い物に出たついでにふらふらとついドアの前まで来てしまった。いかんいかん、何やってるんだか。
ん?なにやらかすかにガリガリという音がした。ふとドアノブに手を掛けると鍵がかかってなかった。

「川島さん!」

「えっ部長? どうしてここに」

「なんかガリガリという音がして、そしたら鍵がかかってなくて」

「ああ、昨日飲み過ぎてコンビニに冷たい物でも買いに行こうと思って、足がもつれた後の記憶がないです」

「大丈夫なのか? 頭は打ってないのか、そもそも胃炎なのに飲んじゃダメだろ」

「にゃー」

「ノラ〜ノラが知らせてくれたのね、あっドアに爪研ぎの跡がついてる、よしよしいい子だね」

「じゃあ、僕はこれで、忘れずに鍵はかけるように」

「ちょっと帰らないでくださいよ、そもそもなんでうちにきたんですか?」

川島郁子はニヤリと笑った。

「君のことが気になってついドアの前まできてしまいました。セクハラ上司と訴えるなら訴えてもかまわないから」

「素直でよろしい、こんなのセクハラじゃないですよ、思いやりのあるいい上司です。ささっお茶でも飲んでいってください、私のいれるとコーヒーは美味しいんですよ」

「そんなことはできない」

「なら総務部に申告しますよ、家の前まで押しかけてきたって」

「‥‥‥‥‥」


「美味しい?」

「ああ、ところでご主人は?」

「転勤でイギリスにいます」

「一緒に行かなかったの?」

「仕事辞めるの勿体無いからって、結婚して3年、真剣に妊活のこと考えようかなって思ってました。まあそれは別にいいんですけど。離れていても心は通じてるって思ってましたから、ところがですよ部長聞いてください!」

「ああ(タジタジ)」

「あいつったら浮気してたんです。サプライズでイギリス行ったら部屋から女と出てきたんですよ、それが金髪のグラマラスなスレンダー美人なら100歩譲ってまだわかるけど、ちょっと開放感があって金髪美人に目がいったとか。でも日本人なんですよ、普通の10人並の髪の黒い純日本人の体系の若いのだけが取り柄みたいな女の子なんですよ、酷いと思いません?」

それはけしからん、金髪美人でも駄目だと思うが。

「だから私がストレス性胃炎になったのは仕事が原因じゃなくて、旦那の浮気が原因なんです。部長は上司として責任感じなくていいんですよ」

「ああ、なんか‥‥なんというか、なにも言えなくて申し訳ないが」

「いいんです、話聞いてくれるだけで。誰にも話せなかったんです。部長に話聞いてもらったら少し胃が軽くなった気がします(笑顔)」

話の内容はドロドロだけど、その笑顔にドキッとした。そしてドキッとした自分に少し驚いた。

「部長って聞き上手ですね」

「そんなこと言われたことはないが(苦笑)」

「また話聞いてもらっていいですか、そうだっライン交換はまずいかな、部長のメルアド教えてください」

それから時々メールが届いた。話の中身は殆どノラの話題だった。彼女は話し相手が欲しかったという、会社の同僚は皆ライバルらしい。意識高いよな、うちの女子社員は、女子社員という呼び方も駄目ならしい。
そして浮気をした旦那のことは許せないらしい。当然だ、こんな魅力的な妻がいるのに10人並の女と浮気するなんて男って本当にしょうがない生き物だ。10人並というのはあくまでも彼女の意見であってそうじゃないかも知れんが。

携帯を持って一時間悩んでからメールした。

「本日大漁です。よかったらノラを連れて遊びにきませんか、ご馳走します」

「部長の魚のさばき方ってプロ並ですね!」

「そこまでじゃないよ(笑)」

「釣れたての魚のお刺身もアジフライもめちゃくちゃ美味しいです!美味しいものを食べると元気がでます」

「よかった(微笑)」

「聞いちゃいけないかなと思ったんですが」

「浮気はしてないよ、ただ一人で生きたいんだって。僕と別れて生き生きと好きなことして暮らしているらしい」

「そうなんですね、長く連れ添ってきていきなりなんですね。結婚てなんなんでしょうね」

「僕にもよくわからないよ」


それから時々彼女はうちに来た。なにもないとは言え、誰かに見られたら終わりだな。それでもこの楽しい幸せなひと時は手放せなかった。

彼女に対して性的欲求が無いと言えば嘘になる。でもそんなものなくていい。彼女と過ごすひとときを失うことは耐えられそうにない。
けれど彼女は既婚者だ、相手が浮気していようがいまいが、この気持ちは間違っている。いつか、早く終わりにしなければ。


「部長、きて」

彼女は妖しく俺を誘う、その若い身体に抗うことはできなかった。


はっ‥‥‥ 夢か、夢でよかった。それにしても情けない、こんな夢を見るなんて。
だが誰かを好きになって抱きたいと思うことは情けないことなのか?
人を想う心は純粋で尊いもの。だけど忘れるな、彼女には夫がいるんだと何度も自分に言い聞かせた。

だけどそんな自制はいつまでも続かなかった。そしてある日、あの時の夢のように彼女は僕を誘った。
彼女の僕に対する気持ちはわからない、浮気してる旦那への腹いせだったのかも知れない。それでもいい、俺は彼女を抱いた。

「部長のこと好き、愛してる」

彼女は甘い声でささやく。それは嘘ではないだろう。
だけど君にはもっと好きな人がいる。特別な人がいる。それは逆に俺を欲情させる。
一瞬でもいい、一番好きなのは僕でいて。そして僕は僕の腕の中ではてていく君に優しくキスをする。

そんな関係が何度か続いたある日のことだった。


「飲み過ぎだからもうこれ以上飲まない方がいい」

「そうね飲み過ぎて足元がふらつく、帰るから送っていって」

同じ階とはいえ万が一のことを考えて一緒には歩かないようにしていたから一緒躊躇した。

「やっぱり男ってズルい生き物だね」

そう言われると返す言葉がない。

「違うの、今夜は帰りたくないの。帰れないの、ずっとここにいていい?」

今まで彼女がうちに泊まることはなかった。いつもと違っていた、何か大きな出来事があったのだろう。

僕はずっと側で寄り添い、時折その長く綺麗な黒髪を撫でた。なんだかこれが永遠の別れのような気がして僕はずっと起きていようと思った。

「おやすみ、なにも考えずにぐっすり眠って、僕がずっと側にいるから」

けれど気がつくと朝だった。彼女の姿はなかった。

束の間でも僕は君のゆりかごになれただろうか。


総務部に川島郁子の退職願が届いた。業者がアパートで引っ越し作業をしていた。

もうメールが届くことはなかったし、僕もメールしなかった。

ただ僕の傍にはノラがいた。この子をお願いしますとドアの前の箱にノラがいた。

「ノラ、よろしくな(微笑)」


あれから二年が過ぎた。仕事は変わらずに忙しいが充実していた。
ときおり彼女を思い出す日もあったが、ノラがいたから孤独に苛まれることなく暮らしている。

君はどうしていますか、ノラがいなくて寂しくないですか。
どうか元気で暮らしていて。君の幸せを心から願ってます。



孫を連れて次女が来ていた。

「じじー」

「大きくなったな(微笑)」

「保育園は決まったのか」

「今いろいろと見学してるところ、こないだ行った保育園の先生が感じよかったんだけど人気のある保育園で倍率高いみたい」

何気なく見たその保育園のHPの集合写真の中に川島郁子らしき人物が映っていた。小さくてはっきりした写真ではないが間違いない。

会いたい、いや駄目だ、彼女は新しい人生を歩き始めたんだ。今更会ってどうする。
多分離婚したんだろう。だからといって簡単には会えない、会っちゃ駄目なんだ。


ある日のことノラを連れて散歩をしていた。元野良猫のノラは時々外に出たがる。

いつもは大人しいのにその日は腕から飛び出してしまった。

「ノラ! 危ないから戻るんだ!」

ノラを追いかけて路地を曲がると懐かしい人がノラを抱き抱えていた。
ふと目頭が熱くなる。

「部長、泣いてるんだ」

いたずらっぽくからかうように彼女は言った。

「違うよ、ノラを追いかけて走ったから汗が目に入ったんだ」

またまた〜そう言って笑う彼女の眼から大粒の涙が溢れた。

「会いたかったです。でももう会えないと、部長に不誠実だった私は会っちゃいけないと思ってました」

「にゃー」

「ノラ、お腹が空いたんだな、そろそろうちに戻ろうか」


「にゃー」

「ん? その腕の中がいいって、そりゃそうだ、月の綺麗な夜に運命的な出会いをしたんだもんな(微笑)」



「彼のイギリスで出会った女が妊娠したから別れてくれって言われたんです」

「そんな」

「私は部長と関係を持ちながら彼のことを愛していました」

「それはわかってた」

「部長は優しすぎます。結婚して3年避妊してた訳じゃないけど、私達には子供はできなかった。それでこんな結果になって辛くて辛くて、鬱々としてなにも出来ずに半年が経った頃、公園で遊ぶ子供達を見て思い出したんです。私は子供が好きだったんだ、そして働くお母さんたちの力になれたらいいなって、そしたら生きる希望みたいなのが湧いてきて勉強して保育士の資格を取って今保育園で働いてます。1DKのアパート暮らしで贅沢は出来ないけれど凄く充実してます」

「よかった、本当に良かった」

「部長、眼から大量に汗かきすぎです(笑)」

彼女は以前のようなブランドものの服に身を包む訳でも、高級なバックを持つ訳でもなく化粧もナチュラルで、だけど以前にも増して美しかった。キラキラと輝いていた。

「部長はまだ釣りしているんですか」

「もちろん」

「部長の作ったアジフライがまた食べたいです」

「本当に?」

「はい、食べたいです(笑顔)」

「OK!」
                                                                                                             end

18年前に書いたゆりかごとは全く違ったものになりました。それはfifty なので。
楽しんで頂けたなら幸いです。更に拍手や感想等頂けたなら小躍りして喜びます😊



コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nohito Fujiki.Live Tour ver13.0 〜L-fifty-〜

2022-08-01 19:20:00 | naohito

中野18日、19日、大阪、名古屋と4公演に参加出来たことに感謝です。

終わっちゃいましたね〜4公演だからあっという間でしたが、とても中身の濃い4公演で大満足の13.0ツアーでした。みんなを楽しませたいという思いがビシビシ伝わってきました。もちろん直人さんもメンバーの皆さんも楽しんでやっておられる。そうでなきゃ楽しく魅了するステージにはなりません。

18日の初日の中野ではどんな衣装(そこかい)かなとドキドキ❤️
シルバーのショートジャケット、密かにGoひろみジャケットと呼んでました(小声)
予想は王子様ちっくなロングコートでした。お髭有りでちょっといつもより大人っぽい雰囲気です。
正確にはシルバーじゃないです。シルバーとゴールド足して2で割ったような、ファッションに疎くて、ライブに行けなかった方も皆さん配信で見てますから〜。
私が見た瞬間思ったのは「GOひろみジャケットだ〜」でした。よく見ると違いますね。

50才になりました。大人どころか後期高齢者が迫ってきてます。でも65でブレイク(再ブレイクかしら)するそうなんでそれを楽しみに生きてます。by直人
Real Soundで素晴らしいライブレポートがupされてましたが、私のはレポというより感想なんで。

iPadminiで配信見ながらiPadで書いてます。映像が綺麗で驚きました。3台のカメラで撮っていた気がするんですが、リアルで撮ってるのにカメラアングルが秀逸で、編集してないのにこういう映像が撮れるんだとびっくりです。
Aまでいってしまった。ちょっと止めます。

オープニングは「ミライ」うん、やっぱりミライだよねと思いつつ、あまりCD聴いてなくて、というかこの曲が一番頭に入ってこなかったんです。
が、二曲目がコズミックライダー、コズが二曲目って珍しくないですか?
いつもは「みんなまだまだ元気は残ってるか〜い」でコズのイメージがあるのですが、早くもコズでテンションupです。
それからアイネ・クライネ・ナハト・ミュージック、タイムトラベルと続きます。

中野の18日のトークはもう覚えてない。50才になったこと喋ってましたね、そこはリアルサウンドの記事で。
髭は覚えてます。19日は髭がなかったから。若い頃はちょっと尖った感じではやしていたとか、今は剃るのが面倒で、でもそのまま打ち合わせに行くと、髭いいですねと言われ髭有りになることも多い。
髭があった方が若く見られることがある。いや、それは違うと思う。髭無い方が若く見えるし、ぷくぷくのお顔になったらもっと若く見えるよ、痩せすぎている今、ちょっとやつれて見えたりもするんだよね。でも中野19日の髭のないお顔はそりゃあ綺麗でした。
そして髭の無い方が好きな人とファンに答えを求める。手をあげた人が沢山います。髭の有る方が好きな人で手をあげる人数が減ります。髭の無い俺も髭の有る俺もどっちも好きな人と聞かれたら髭が苦手の人だって手あげますよ。それに気をよくしたのか大阪では髭有りでした。騙されたぜ(笑)
私は髭が嫌いというわけでは無いですが、普段は髭なしで役によって髭有りがOKです。

18日は懐かしい曲をやりますと言ってHoundDog、18日はAでした。HoundDogは学祭で歌ってましたね、そんなに馴染みはない曲ですが、昔より今の声で歌った方がしっくりきます。Aは直人の好きな曲ですよね。

そしてパラアーチェリー選手の岡崎愛子さんが歌って欲しいと言った「涙の色」私も大好きな曲です。ただ岡崎さんの行く気満々で準備してたのに行けなくなったというツイートを見て残念でした。涙の色はいい曲だわ。

Birthdayは19日は橋口くんだけではなく、wacciの皆さんとコラボしてとても豪華なものになりました。
いつもいい曲作ってくれてありがとう😊橋口くん、wacciの皆さんは直人をリスペクトしてるし、直人も後輩を大事にしてるしいい関係ですね、さすがムーチョマネだわ。

18日はゆるく生きましょう、20日は生きなくちゃ、大阪もゆるくだったかな、この二曲は似ていて間違えそうになるって、確かに。そして生きなくちゃはとてもキーが高いらしい、若い頃は高い声が出たんだなと言っていたけど、今の方が声に安定感があって上手くなったなと思います。あらっ上から目線で書いちゃったかしら(^_^;)

メドレーはサマーアレンジメドレーでした。天使さん、ありがとう〜とてもよかったです。
パーフェクトワールドが皆で歌えないからメドレーにもってきたんですね、ちょっと寂しい。
そして次が昔よく聴いた、直人の好きな曲。タイトルがなかなか浮かばなかったです。sofaです。昔は頼りない声で歌っていたんですよ(こら)sofa書いた頃は思い悩むことが多くて、それを思い出すって。なるほどそういう時期だったかもね。爽やかにサマーアレンジしても闇を抱えてるって(笑)
人生いろいろあります。一般ピーポーの一主婦にだってね。
私の好きなCRIME OF LOVEはもっと聞きたいです〜。
Little Wing、これはナッシングとまわっていた頃を思い出して原点に帰るという気持ちになるのかな、毎回必ず歌います。ケイスケも嬉しいよね。

アコギでシュクメイはよかったです。好きな曲だけど難しいよね、キー高いよね。シュクメイは円ちゃんも好きらしく、毎回いろんなアレンジで歌ってます。いい曲なんだけど歌◯力がもひとつでごめんなさいといつも思ってしまう(^_^;)

そして黒鳥の湖、これはもう達也くんのソロダンスが素晴らしかったです。18日は一番左端っこの一番前の席で、踊り始めたときには目が釘付けになり、右側に行くとよく見えないから見たくて必死で見てました。そして19日はセンター席。そこで初めて気づきました(嘘だろ)。直人が黒鳥の湖をエレキで弾いていたことに、超カッコいい!カッコいい!ギターを弾く指の動きの美しいこと速いこと(こんな陳腐な表現でごめんよ)目が釘付けになりながらも達也くんもしっかり見て、なんていいものを見たんだろうと大興奮でした。達也くん、踊ってくれてありがとう!そして直人のギターも素晴らしかったです。ダンスもギターも曲も、後ろの映像も全てがかっこよかったです。
配信で見てまたうっとりしてます。しなやかで美しい情感溢れる最高のダンスでした。

50てCD聴いたときはあまり思わなかったんですが(ごめんよ)ライブで聴いたらいい曲だな〜と。はい、私も50年後の世界は元気で輝いていて欲しいです。

18日は月世界を歌いましたが19日はゆりかごでした。ゆりかごについては先日書いたので割愛しますが、大人っぽい曲といえば「東京ベリーパイ」も相当大人っぽい曲だと思うんですが、この曲のこと忘れてるのかしら、東京ベリーパイも大好きなfateもいつか聴いてみたい曲です。

ゆりかごの時ですが席がですね、なんといいますかこう見つめられてるという幸せな錯覚をしてしまうような都合のいい席で、マスクがあってよかったというくらいにマスクの下はにやけた怪しいおばさんになってました(笑)湧き上がった妄想をなんとか形にできるといいのですが。
32才のときに書いたゆりかごは熱情的な感情がほとばしっていたと思うけど(多分)、50才だとちょっと違うんじゃないかと思ったりです(^_^;)

THIS IS MY LIFE 好きな曲です。ここからのSpeed Star、恋のROCK'N ON DRIVEと会場のボルテージは上がります。
そしてナイスなミドルのダンスレッスン、ナイスなミドルは最初に聴いたときから耳に残るご機嫌な曲でした。可愛く踊るナイスなミドルに思わず笑顔になります❤️
ダー坊は可愛い振り付けが得意だよね、前のマイハニーなんとかとか(曲名忘れた)ダー坊、足お大事にです。

Speed Starもいい曲、プライドは名曲だった。ミライもそのうち耳に馴染むかな。

恋の〜は野外ライブのときに初めて聴いて、演出で本物の炎も上がってめちゃくちゃ盛り上がってもう最高!と思いました。すっかり定番のライブに絶対に欠かせない曲です。

書き忘れたけど、ピアノのときに衣装替えです。黒のロングジャケットに赤い細身のパンツ、腰にいつもの巻いて、ボタン2つ開けた白シャツにベスト、ワイン色かな。黒のロングジャケットが素敵でやっぱり直人は王子様チックが似合います。そしてスタイルがいい!足が長くて真っ直ぐで立ち姿が本当にカッコよくて美しいです。これでギターを持たせたら、このビジュアルに勝てるギタリストはいませんよ。テクニックで上をいく人は多々いるでしょうが。私的に直人が一番のギタリストだからそれでいいのだ。

18日のダブルダッチは一発OKで凄かったです。決めちゃうとそんなに難しくないのかとちょっと思ってしまいましたが、ごめんなさい。とても難しかったんですね。収録のあった19日は失敗したけど直ぐにやり直して成功したから編集でばっちりです。もう一回という直人がツボでした。

50にしてダンスしまくる直人は凄い体力ですね。踊って歌ってギター弾いてMCして、ピアノも弾いてハーモニカだって吹くし、ダブルダッチにも挑戦しちゃう。スーパーエンターティメントアーティストだわ。それを一人でやるんだもの👏👏👏です。

湿布は思っていた以上に最高でした。左端ということは袖です。直人が袖から入ってきたときに目に飛び込んだのは黒のロングジャケット(さっきと違うやや軽そうなロングジャケット)に白字で「湿布」と。
衝撃の笑劇でした。仰け反って笑ってしまいました。周りで小刻みに肩が震えている人とかいましたね。私もしばらくは笑いが止まらなくてごめんなさい、だって初日だもの。
本当におもろカッコいい曲で全員で踊るダンスはカッコよくて、またバックに流れる映像が楽しかった。なんか直人おしゃぶり加えてたのは気のせいかしらと思いましたが、おしゃぶりは気のせいでした(笑)でもベビードレス着てベビー帽かぶって、よだれかけつけて、大きな哺乳瓶抱えて生まれたての赤ちゃんになってました。しかも髭あるし〜詳しくは配信で確認しました。
湿布を歌い踊る直人はめちゃカッコよくて、また配信のカメラアングルが最高なんですよ、DVDのカメラアングルがイマイチだったらどうしようと心配になってきました(^_^;)

「君がそばにいると熱でうなされそうなんだよ、50才になっても僕のこと愛してくれるかい、そんな僕と君との愛のテーマ」

ひゅーひゅー(笑)もちろん愛するわ〜いやいやこんな台詞を吐く男はどこにもいないでしょうね、藤木直人愛のテーマ限定です。
名古屋で初めてベイベーもらった気がします。周りの人もペンライトもって小踊りしてたから気のせいじゃないわ。ベイベーは近すぎても遠くてもこないのよね。

私からも‥‥‥

「60才(還暦)になっても愛のテーマを歌ってくれますか、私たちファンと直人さんの愛のテーマ❤️」

ヘイフレ、この歌が私的に一番上手い!こなれてますね。バズーカ砲も楽しかった。
「ありがとう大地、ありがとう太陽、ライブに来てくれてありがとう!」
20周年から言うようになりました(多分)(*^o^*)

ダブルダッチ、リハで成功したんだ、それは残念だったね。スポーツ選手にもそういうこと多いよね。

59キロを切ったと聞いたときは思わず「えっ」と声が出てしまいました。
どうかぷくぷくしてください(切実)しばらくゆっくりしてぷくぷくして、また沢山お仕事してください(鬼)

最後にLOVE.皆で繋いだ歌詞がいいですね、グッときます。

アンコールは陽の当たる場所とOH!BROTHERです。ダブルアンコールはなにかな?そうだ、あれだと思ったらそうでした。

行くぜっ anonでした。

直人ライブは私にとって一番楽しくてハイになれる場所です。ずっと続けてね。
今回コロナ等の理由で参加できなった方も少なくなかったので、配信があると聞いたときには思わず何人かに速報ラインしました。公式よりちょっとだけ早かったかも(^_^;)
今はFCに入ってないけど、配信があったら喜ぶんじゃないかと思ってかつての直友さん達にも知らせましたが、楽しくて楽園は変わることなくそこにありましたって言ってました。それと皆さんカッコいいより可愛い💕が先にくるの、ホント奇跡の50才です。

天使さんがファイナルに出れないという事でどうなるんだろうと思いましたが今の技術って凄いですね、姿が見えないだけで円ちゃんのギターの音が入ったバンドの演奏になってました👍

次はライブハウスツアーを考えてるような口調でしたね。嬉しいけど体力が‥‥
カーブスに通ってる効果か筋肉痛にはならないんだけど眠いの、いい睡眠がとれないの。中野18日で直人が明日ライブだからと思って9時に寝たら11時半に起きちゃって、この歳になると二度寝が出来なくて世界陸上のマラソン見てなんとか3時に寝れましたって、私と一緒で大きく頷いてしまいました。
大阪も名古屋も最終の特許でここで寝たら金沢まで行ってしまうと睡魔との戦いでした(笑)昔はライブの後は興奮して眠くならなかったのにね。幸せな余韻に浸ったりとかね。
先ずはカーブスと時々のウォーキングを続けなきゃ。

ライブも楽しかったけど、久々にお会いした直友さんたちととても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。出会えたことに感謝です。

なんとかレポじゃなくて、感想書けたぞー次はゆりかごだ。いやこちらはまだ構想中、妄想中なので(^_^;)
ねじまき鳥を聞かなきゃ、無料期間が終わってしまう。無料期間内に聞ける気がしませんが。

そうアクスタ、中野で5個買ったら3個がコントラバスだったという、5個中3個かぶるなんて、ある意味凄い確率だって、ホントそうだわ(しくしく)
余分に買った直友さんから譲ってもらったりして9個集まりましたがギロがまだです。まっいっか〜9つあれば賑やかになるよね、まずは部屋を片付けてから飾りたいけど暑すぎて、今日は休みでよかったです。福井38度ですって、人生半分以上生きてるけど38度なんて記憶にないもの。小浜市は39度とか。駅に降りた感じが大阪より名古屋より暑かったんですね。中野はそれほど暑くなくてよかったです。

だらだらら書いただけで、もっと書くことがあったんじゃないかと思いますが、この辺で。誤字脱字や間違いは今年9月で還暦でなかなか頑張ってる私に免じて大目にみてね。そうよ、私と直人は昔から今もずっと10才差、直人がついに30才だと言えば私は40才かと溜息、直人が不惑と騒げば私は50才、50才記念ライブをやれば私は60才になるのねとしみじみです。自分の年を忘れたくても絶対に忘れることはないという私の宿命です。んな大袈裟な(大笑)
配信見ながら書くのは楽しかったです。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Web拍手