近三ビルから程近い場所にある同い年の「丸石ビルディング」。
私がはじめて「近代建築」関係の本を手にしたのが、文春文庫ビジュアル版
「建築探偵術入門」で、その中に建物に棲む鳥獣ウォッチングとして
この丸石ビルのフクロウが出ていた。
「・・・ロマネスク様式には多くの動物が棲むが、これもその一つ。智恵や夜警
とは無縁だろう。」
この建物には「ふくろう」だけでなく、見どころがたくさんあって、細かく
細かく見ていく愉しみに溢れている。
見上げてご覧、天井を。
今は新館と繋がっている中央通側の入口
その入口と営業室との間の空間の壁は大理石。
玄関部分の扉のノブの装飾。
扉の中の玄関部分と営業室との間のドアを営業室の側から見たところ。
所有者の愛情を感じる建物。あっけなく失われる建物もあるのに、近三ビル
とともに美しい景色を作りだしている。
設計者の山下寿郎は霞が関ビルの設計でも知られている。
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