哲ノート

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稲川 -国立劇場 落語研究会-

2015-05-29 23:29:55 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今日はひさびさ国立劇場での落語研究会へ。(なかなかスケジュールあわないんだもん)

ホール落語の草分け的落語会のひとつで、けっこう“通”な観客が多くみられる会です。

演目もあらかじめ決まっていて、しかも長講が多く、じっくり落語が聴けて楽しめます。

(寄席は寄席の雰囲気も交えて味わえますが、たまにはじっくりと落語という話芸をたのしみたいです)



「反対俥」「紋三郎稲荷」(初聴)「三枚起請」「稲川」「へっつい幽霊」と定番のものと寄席ではめったに出ない演目が並びます。

そのなかで今夜は歌武蔵関…じゃなかった歌武蔵師匠の「稲川」

もともと上方の人形浄瑠璃からの出展で、上方の相撲で人気を博した力士からの逸話ばなし

なによりも歌武蔵師匠の“まくら話”がおもしろい。

関取出身とあって、相撲のうんちくが飛び出したらもう止まらない、でもおもしろおかしくテンポよく話してくれるので

聴衆をグイグイ相撲の世界に引っ張り込んで、演目につなげていきました。

“まくら”からの流れで、短い人情逸話ばなしをうまくまとめあげ、気持ちのよい余韻が残った演目になりました。

入れ替わり立ち代わりでバラエティにとんだ演者がでる寄席とは違って、安定した演目・演者がじっくり時間たっぷり演じるホール落語もたまにはいいですね。

(またスケジュールがあったらおじゃまします)
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