哲ノート

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浪曲定席木馬亭 -浅草の初夏1-

2011-06-06 23:51:33 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
梅雨?の晴れ間、浅草へ・・・・・・。

浪曲定席 木馬亭に行ってきました。

いつもの落語・講談とともに「話芸」「聞かせる芸」です。

浅草の六区から観音様の方へ歩いてゆくと木馬亭があります。

木戸銭を席亭のおばあちゃんに支払って中に入ります。

ちょっとした「ミニシアター」風の広さで、「木馬亭」の緞帳がさがっています。

客席にはちょうど15人くらいの観客が、平日の昼間ですからこんなもんでしょうか。

年齢はやはり高く、現役引退されているかな・・・といった人ばかり。

最近の話だと結構年齢層も広がったようで、浪曲師も若い人が増えているとか・・・若い人いるかなっとちょっと期待したのですが・・・・・・。

浪曲のイメーッジって、むか~し子供の頃に聞いた「旅行けばぁ~ぁぁ」なんて感じをもってますが、目の前で浪曲を聞くと講談と同様にけっこう聞きなれないと、聞きこまないとなかなか理解はむずかしいものです。

亭内を見渡してみても、みんな常連客ぽくて、もしかしたら“すわる席”も決まってたりして、「待ってましたぁ~」の掛け声、拍手のタイミング・・・・・けっこう通いつめないとできないよな。

♪♪「カネでは買えぬ、人のなさけ~」♪♪

いろいろ名セリフ、名調子をおりまぜ、心地よく節をまわし、抑揚の効いた声で、時には身ぶり手振りを混ぜて浪曲だけど人情話の講談・落語のような展開を作り出します。中入り前に出演した88歳の桃太郎師匠は終始ハリのある声でうなりっぱなしでしたが・・・・・・。



いろんな方が出演されましたが、みなさんとにかく観客に向かって一生懸命聞かそうとして、“ハイ”になって、自己陶酔する位に声をだしています。見る側もそれを聞きほれている・・・・・・寝ている人もいますが。

こんな感じでこの亭内は一種の一体感と独特の雰囲気・世界をいつのまにかかもしだしている様に思えました。

まるで“重要有形文化財”といった空間です。

最後には席亭さん、浪曲師のみなさん総出でお見送りをしてもらって・・・・・なんか“なごみ”のある浪曲・木馬亭でした。
コメント
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