枇杷葉への袋掛けも、裏年と遣っているが昨年の三分の一である。のんびりと熟れるのを待ち、安易に構えていたら大騒動に発展した。鵯が早朝から姦しいのに加え、椋鳥や鳶までが来るではないか。昨年の味を占めたに相違なくと。
肥料は糠と粗塩に、堆肥としている為甘さは相当であり果汁もたっぷり。化学肥料を与えれば、それとは反対の状態になり不味い実となる。枇杷葉は樹で熟すのも有、早くからは採らない。自然に生きれば、その掟を知り守る体内時計。
放置状態が2週間ばかり、早朝から起きての見回り中ふと寒冷紗に眼が止る。効果は期待できぬもののと夕方に広げ、一夜してみれば警戒音を発してのことに吃驚。鴉も鳴き声にて知らせ、掛けてない枇杷葉はこちらと教える利口。
1袋落としていて、青いのは避け色づいたのを口にしたら甘い。あかん!この味なら狙うものと、感心した次第。敵も然る物と、嘴と羽根に手向かえずなの。出荷する立場なら最初から防ぐ手を高じるが、愉しみの延長ではと暫し溜息吐く。
NHKの少年ドラマシリーズ、光瀬龍師の作品を見つけ16回に記憶を辿る。原作は、消えた町とその花を見るな。タイム・トラベラー、原題は時をかける少女・筒井康隆氏最終章保存だ。