早朝は、肌寒さを感じたものの、午前10時を過ぎると、じっとしていても汗が出る。風が通るように網戸にもしているし、心地よい天気だが、気温が急上昇して暑い。台所での作業は、更に汗が噴出す。水分摂取に注意する、静かな一日だった。
帰宅して、薔薇の様子をじっと観察し、動いている物がいないか、葉裏も調べる。蕾が可なり齧られたのだ。油断が出来ない。トマトの花が一つ二つあり、支柱をしよう。雨が降らないので水遣りをしておく。フリージアが咲いて、好い匂いがする。
卯都木が咲き、卯の花、野茨、スイカズラ、白藤、樗、桐。今年の藤は、濃い紫が美しい。名の知れない白い花が、そこかしこに咲き乱れる。我が家の庭には、枇杷葉の緑と、木香バラがフェンスに広がり、小手毬の白、セージの赤が鮮やかに立つ。
枇杷葉の焼酎漬けを、手拭に包んで、肩に当てている。腕が痛くて上がらないと、業務に支障が出る。休める状態ではなく、人手不足なのに、痛いからとは云えない。お灸も据え、枇杷葉温圧療法もしたが、動かない訳にはいかないという難点が。
入浴後は、エキスをたっぷり塗布しておき、朝、これを当てて勤務に行く。業務時の組んだ相手にも依るが、何を於いても、移乗に堪えるのだ。痛みを我慢できればいいが、思わず声が出る程で、倒れそうになる。さんざん思案して、これに決めた。
旧暦の弥生には、新芽が吹き、気温の急激な変化もある。そうして必ず気落ちしたり、落ち着かなかったり、情緒不安定に陥ることが増える。それなのにだ、外科的な痛みが伴えば最悪を通り越す。我慢の限界を感じての、苦肉の策でもあるのだ。
初冬の陽射しに香る、枇杷葉の花芽。これを採って、お茶パックに詰め、煎じて飲むと芳しく癒される。