アヤメ科クロッカス属。耐寒性球根。球根から線状の葉を出し、同時に葉の間からつぼみがにょきにゅき伸びてきて花が咲きます。 葉には縦方向に溝が走り、付け根は薄い膜のようなさやで束ねられています。開花時葉の長さは花の高さと同じか、低いくらいでですが、花が咲き終わった後一気に伸びて茂ります。花後に茂った葉っぱで栄養を作って一生懸命新しい球根をこしらえ、その後葉が枯れて休眠します。原産地:地中海沿岸。地中海沿岸から小アジアにかけて約80種類が分布する球根植物です。早春に花を咲かせるものが一般的にクロッカスの名前で通っていますが、秋に花を咲かせるグループもあります。ちなみにスパイスとして有名なサフランは秋咲きクロッカスの仲間です。 クロッカスの名前はギリシヤ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長いメシベを持つ種であることに因みます。秋に球根を植えつけて春に花を楽しむのが一般的です。 鉢植え、花壇植えの他、水栽培でも育てられます。 開花期:2月∼4月。花は下の方が細長い筒状で先端が6枚の花弁になって開きます。花は日ざしを浴びて気温が高くなると開きます。曇りや夕方以降は気温が低くなるので閉じます。花色は豊富で黄色、白、紫、赤紫、藤色、グリーンなどあります。また、網目状に模様が入る絞り咲きもあります。 別名:ハルサフラン、ハナサフラン。1月3日、2月4日(黄)、4月7日の誕生花。 花言葉:「青春の喜び」、「切望」。 「愛の後悔」(紫)、「私を信じて」(黄色)。
写真 クロッカス (3月10日・犬目町)