狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

月孤高

2007-12-24 22:08:15 | 日録
        

満月である。しかも天皇誕生日の振り替え休日であり、クリスマス・イヴときては、今頃町のジングルベルはどうなんだろう。東京の奴らには、今日の午後迄に届くよう彼女はケーキを送ったそうな。今頃騒いでいるだろう乎。三連休はオレだって浮かれる。

 今朝の新聞の第1面は、
 <薬害肝炎「一律救済」の白抜き見出しで、首相「議員立法で」方針変換今国会成立図る> という大きな見出しである。
 和解協議が続く薬害肝炎訴訟について、議員立法によって原告側の主張する「全員一律救済」の実現の方針転換するという記事で一面は半ば埋まっていた。
原告団は「一律救済を譲れないのは、カネではなく理念の問題だ。(原告弁護団の鈴木利広代表)」という記事もあった。

 クリスマス・イヴも、国の祭日である昨日の天皇誕生日のニュースも、数行のコラムや記事でしかなかった。
私は、新聞記事での訴訟の概略しか分からない。だから、最高裁の最終結論を待つには、まだ数年はかかるというけれど、原告団もそれを望むならば、法治国である以上、それも止むを得ないのではないかと単純に考えていた。
それしか言えないし、分からない。
 己が理不尽な和解の経験があり、最高裁の判断を仰ぎたかったけれど出来なかったからだ。これはこれでお終い。

 振り出しに戻る。今日の満月、月が中天にあるのを撮りたかった。
何故なら、ボクが今このブログと併せてやっている「ハイクブログ」で、「孤高の月」という言葉を、盛んに何度も使用しているからである。
この語源は、ある古刹の句碑にあった、
「月孤高己の過去を振り向かず (詠み人忘却)」という檀家の一俳句人の詠んだ俳句による。

多分今夜半には「孤高の月」に相応しく、耿耿たる輝きを見せるであろう。
しかし、残念ながら、ボクには、夜間撮影の技術も、それに必要な最低の用具、固定三脚すらない。従って灯刻日の出ならぬ月の出を撮って、ブログに載せて無言の侭で捨て置いたら、近隣にお住まいのTさんから、良く撮れていると宣われてしまった。だから、屁理屈ににもならぬ事を書き並べ頁を埋める事にした次第である。
新聞の片隅にある暦は、明日12月25日が記されている。

12月25日(旧11月16日)
  日出  6.47
 日入 16.28
 月出 17.39
 月入  7.55

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