日本領である尖閣諸島の魚釣島に中国の民間団体メンバー7名が上陸し、入管難民法違反で沖縄県警に逮捕された事件がありましたが、今度は東京の右翼団体が同じように十数名で明日、尖閣諸島に向かうということです。
島に警察が入り密入国者を逮捕したということは「日本の警察権が及ぶ、すなわち日本領である」ことを意味します。ですからこの右翼団体の皆さんも慌てなくても良いと思うのですが、彼らも「国内旅行」を楽しみたかったのかもしれません。
では動きはそれだけかと言うと、そうでもありません。自民・民主の両党が、尖閣諸島領有に関する国会決議を行なうと言うのです。民主党の野田国対委員長は「尖閣諸島を中国が領有する根拠はない。国会としても意思を明確にすべき。」と言っています。これは今回の逮捕に関して中国政府の抗議が伝えられる前に、です。
小泉首相・福田官房長官らが「日中関係を阻害せぬようにしたい」と言いながら、また二大政党による参院選前のパフォーマンス合戦が始まりそうです。しかし北朝鮮の核・拉致問題を話し合う6カ国協議の議長国である中国を刺激することは、協議の進展にも影響を及ぼすことを忘れてはなりません。
選挙対策のために、周辺諸国と過剰な対立・緊張を作り出すことはあまりにも愚かです。日本の政党も中国人団体も、もう少し冷静になるべきではないかと思います。
島に警察が入り密入国者を逮捕したということは「日本の警察権が及ぶ、すなわち日本領である」ことを意味します。ですからこの右翼団体の皆さんも慌てなくても良いと思うのですが、彼らも「国内旅行」を楽しみたかったのかもしれません。
では動きはそれだけかと言うと、そうでもありません。自民・民主の両党が、尖閣諸島領有に関する国会決議を行なうと言うのです。民主党の野田国対委員長は「尖閣諸島を中国が領有する根拠はない。国会としても意思を明確にすべき。」と言っています。これは今回の逮捕に関して中国政府の抗議が伝えられる前に、です。
小泉首相・福田官房長官らが「日中関係を阻害せぬようにしたい」と言いながら、また二大政党による参院選前のパフォーマンス合戦が始まりそうです。しかし北朝鮮の核・拉致問題を話し合う6カ国協議の議長国である中国を刺激することは、協議の進展にも影響を及ぼすことを忘れてはなりません。
選挙対策のために、周辺諸国と過剰な対立・緊張を作り出すことはあまりにも愚かです。日本の政党も中国人団体も、もう少し冷静になるべきではないかと思います。