恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

大統領就任の日の原子力防災訓練

2009年01月22日 | 基地・有事体制
■ 佐世保での原子力防災訓練

 日本時間の21日、米国ではオバマ新大統領の就任式が行われ、祝賀ムードで盛り上がる首都ワシントンの様子が報じられました。
 一方、長崎県の佐世保市ではこの日、米国の原子力潜水艦の放射能漏れを想定した、大規模な原子力防災訓練が行われました。
 この訓練は、佐世保市が毎年行っているもので、国・長崎県・自衛隊・周辺住民などが参加しますが、肝心の米軍は「(原子力潜水艦による)放射能漏れ事故は起こりえない」として、参加を拒否し続けています。

■ 発生していた「放射能漏れ」

 しかし、このような米軍の主張とは裏腹に、放射能漏れは起きていました。
 昨年3月から4月にかけて佐世保に寄港中だった米原子力潜水艦「ヒューストン」は、放射性物質を含む水を垂れ流していました。さらに、この放射能漏れは06年6月から約2年間にわたって続いていたというのです。
 つまり米軍の主張は、自らの原子力潜水艦によって既に覆されていているのです。

■ 目の前に浮かぶ「危険」

 さて、昨年11月、日本海を試験航行中だったロシアの原子力潜水艦が事故を起こし、21名の乗組員が死亡したという出来事は記憶に新しいところですが、このとき放射能漏れは起きなかったそうですが、周辺海域の人々はさぞ不安だったことと思います。

 しかし思えば、佐世保をはじめ、原子力潜水艦・原子力空母などの寄港地には、日本側による検査も行えない原子炉を積んだ艦船が、目の前に浮かんでいるのです。ロシア潜水艦の事故よりも、もっと近い場所で、もっと頻繁に「危険」にさらされていることになります。

 住民の思いからすれば、そのような艦船は米国領に帰ってほしいというのが当然だと思います。もしそれが直ちに実現されないのならば、せめて想定される状況やその規模・対処法などを明らかにさせた上で、米軍に対して訓練への参加するくらいのことは求めて当然です。

■ 「同盟」を強調するならば

 オバマ大統領の就任にあたり、麻生首相は「日米同盟の強化」を強調しました。「同盟国」ならば、せめて前述のように、国民の不安を少しでも緩和するような対応や、万一のとき被害を最小限に抑える方策を示すよう、米国に求めていくことも必要でしょう。

 それでもまだ、実際に起きた放射能漏れを「起こりえない」と強弁するだけならば、誰が大統領になろうとも、米国に対する国民の不信や怒りは高まるばかりだと思います。

民の責任において

2009年01月16日 | 叫び
民は幸せを願い
我も他(ひと)も
皆が幸せになるために
村をつくり
やがて国をつくった

民は古より
主(あるじ)なのだ

ところがどうだ

ある国の民は
自分たちの祖母に降り注いだ
爆弾への怒りを忘れ
自分たちの街を焼き尽くした
猛火の恐怖をも忘れ

誰かが焼き殺されるのを
あるいは指をくわえ
あるいは手を叩き
ただ見守っている

焼き殺されているのは
民ではないのか
焼き殺しているのも
民ではないのか

これが国をつくった民が
本当にさせたかったことなのか

私は民だ

ただ指をくわえ
ただ手を叩くだけの
民ではなく

民が主であるべき国に生きる
主たる民だ

私は民のため
皆の幸せのため
力の限り声をあげよう

この社会の主たる民の
強く、重い
その責任において