恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

信頼回復を

2005年03月15日 | メディア
NHK受信料不払い70万件

私は支払い続けていますが、物凄い勢いで「不払い」が増えているのですね。
「受信」は「信を受ける」とも読めますが、やはり視聴者から「信」を「受」けていないのでしょう。
自民党の安倍氏・中川氏の「圧力」問題も、「自民党vs朝日新聞」みたいに言われていますが、もともとは、NHK内の問題だったのですから。
良い番組もたくさんあるのですから、与党議員にお伺いをたてることより、まずは信頼回復を。

米国がアルジャジーラ「報道統制」 カタール政府に圧力

2004年04月28日 | メディア
 米国のパウエル国務長官が昨日、カタールの外相と会談し、その後の記者会見で、イラク情勢などに関するアルジャジーラの報道姿勢を変えさせようと、カタール政府に同局への資金援助を打ち切るよう圧力をかけていることを示唆したそうです。
 バウチャー報道官も同じ日、記者会見で、アルジャジーラが「不正確で、偽りで、誤った報道」を繰り返し、アラブ世界の多数の視聴者の怒りを煽っていると非難しています。

 これまで、米国はアルジャジーラを「反米メディア」として批判してきましたが、ついに公然とカタール政府に圧力をかけ始めました。
 ついに他国のメディアにまで情報統制し、旧日本軍が行ってきた「大本営発表」をさせようというのでしょうか。

 カタールでは「報道の自由」が、どういう法律で守られているのか知りませんが、事実を伝えるのがジャーナリズムです。誤報はいけませんが、それは訂正や謝罪を求めれば良いのではないでしょうか。
 そもそも伝えられて困るような行為を散々しておいて、「報じるな」ということは、米国の身勝手な要求です。
 例えるなら、北朝鮮が日本政府に対して、「日本のメディアに『反北朝鮮』の報道をさせるな」と要求するようなものです。

 確かアルジャジーラのスポンサーはカタールの皇太子だったと思いますが、カタール政府には、毅然として米国の不当な要求をはね返してほしいと思います。
 事実を伝え、記録に残すことは重要です。戦争の残酷な部分に、目を背けさせるべきでないと思います。

「NHK予算」と「ご機嫌うかがい」

2004年03月31日 | メディア
 今日の参議院本会議で2004年度のNHK予算が可決されました。これまで、政府を追認する報道を余儀なくされていたNHKですが、これで足かせが外れ、公正中立な報道ができます。

 NHKは総務省の管轄下にあり、金が絡む以上、財務省も関わります。予算編成作業は晩秋からこの季節まで行われますが、毎年このシーズンにはNHKの政治報道は「冬眠」に入ります。予算が俎上にあるので、政府のご機嫌を損ねたくないと遠慮するのも分からない訳ではありません。

 しかし、それも終わりました。NHKはしっかりとメディアに課せられた「政府を監視し国民に報せる」という責任を果たしてほしいと思います。

石破防衛庁長官「自衛隊は『自閉隊』と言われていた」

2004年03月18日 | メディア
 石破茂防衛庁長官は昨夜、都内でのパーティーで、イラクへの自衛隊派遣に対する世論の支持をアピールしようと次のように語ったそうです。

 「自衛隊は今まで『自閉隊』と言われていた。自閉症の子供の自閉と書いて自閉隊。分かってくれなくていいんだ、自分たちがやればいいんだということで、積極的にPRしてこなかったかもしれない。」

 この発言については、自閉症の子供を例にひくことの非常識さや、病気に対する認識不足に批判も上がっていると報じられていますが、私はもう一つのことに危機感を覚えます。それは、自衛隊の広報活動に言及していることです。

 先週から中東では、自衛隊の活動を美化し、イラク派遣に理解を求めるテレビCMを1億円以上もの私たちの税金を投じて、放送しています。
 それを国内で行なわれれば、被害者は子供たちです。純真な子供たちや若者の脳に、メディアを使って「立派な活動を行う、勇敢で格好いい」と美化された自衛隊像を送り込まれたらどうなるでしょう。その上、学校で政府が押し付けた「愛国心」を叩き込まれたらどうなるでしょうか。将来、命をかえりみず入隊を志願する親不孝者が続出する恐れがあります。

 私たちが今、自衛隊が政府にやらされているのは「イラクの復興」ではなく「米国のイラク占領への加担」であり、「国際貢献」ではなく「米国の勝手な侵略と破壊の尻拭い」だという真実を、しっかりと発信し、政府の不当な宣伝に抵抗しなければ、子供たちや若者が犠牲になりかねないと思います。

政府の右傾化プロパガンダ「報道2001」

2004年03月15日 | メディア
 たまにはテレビ番組について書きたいと思います。
 日曜朝の番組に「報道2001」という番組があります。今朝の放映では、まず北朝鮮問題でロシア公使に話を聞き、次に鳥インフルエンザを採り上げ「これは危機管理が問われている」と強調し、最後は防衛庁の石破茂長官を招いて、国会に提出された有事関連7法の「必要性」を強調しました。民主党も独自性をアピールしながらも後押しをし、コメンテーターの竹村健一氏が「手ぬるい。憲法・教育基本法を見直せ。そこが問題だ」と声を荒げ、最後は鳥インフルエンザでの自衛隊の活躍をたたえて終わりました。相変わらず見事な組み立てで、政府の政策のPRを行なうものだと感心します。

 こうした番組の内容には、もちろんフジテレビの後ろに控える産経新聞社の方針もあるでしょうが、さらに裏があることをお気づきの方も多いと思います。この番組枠の最後、9時57分ごろから数分間、内閣府の「ここが聞きたい!構造改革」という小番組仕立てCMが流れるのです。

 つまり、「報道2001」のスポンサーの一つは内閣府、すなわち「小泉首相のところ」なのです。
 番組プロデューサーが、大スポンサーである内閣府のトップ(総理)や役員(閣僚)の都合の悪いことを番組構成として用いる訳がありません。放送の内容についてフジテレビ側は恐らく「報道の自由だ」と言うでしょうが、これは政府が税金を「報道への干渉」を行なっていることであり、「報道の自由」を縛ろうとしている行為なのです。

 国会で、はぐらかすだけの答弁を繰り返しながら、税金を使い、メディアを利用し、国民の右傾化のための情報操作・統制を行なう小泉首相は、本当に姑息で情けない限りですが、一方では周到です。国民にとっては非常に危険な政権だと思います。


【追伸】 この記事の後、当該テレビ局のアドレスから複数の「ウィルスメール」を頂きましたが、謹んでご辞退申し上げたいと思いますし、そのようなメールを私のような者に送りつける前に、ぜひ番組の「質」の向上に努めて頂きたいと思います。