恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

安倍首相の辞任

2007年09月12日 | 国会・政党・選挙
■ 批判の声

 安倍首相が12日午後、辞意を表明しました。
 前々日に臨時国会が開かれ、自ら行った所信表明に対する代表質問の直前の辞任劇に、与野党や国民の間から「無責任」「自分勝手」「逃げ出した」「投げ出した」「混乱と空白をもたらした」「遅きに失した」「子どもじみている」など多くの批判の声が上がっています。私も全てその通りだと思います。
 しかし私は、この安倍首相の辞任を歓迎しています。

■ 再起不能

 安倍晋三氏は自らの「理念」にしがみつき、国民の暮らしに目を向けることなく、先の通常国会での17回の強行採決に象徴されるように強引さばかりが目立つ、戦後最低最悪レベルの首相でしたが、今回のような辞め方をした以上、安倍晋三という人物は首相はもちろん、二度と主要な役職に戻ってくることはないでしょう。言わば政治家として「再起不能」の辞任の仕方だと言えるでしょう。私はそのことを心から歓迎します。
 今回の辞任にあたって与謝野官房長官は、安倍首相の「健康問題」も理由の一つであると説明しました。せっかくの機会です。今後、安倍首相にはずっと「静養」に専念していて頂きたいと思います。

■ 民意

 加えて安倍首相は辞任会見において「民意を受けていない」ことを意識した発言を行いました。
 確かに自ら「政権選択」と位置づけた総選挙を指導したことは一度もありませんし、自ら「小沢か安倍か」と勝手に「政権選択」を迫った参院選においても歴史的惨敗を喫しました。正に「民意を受けていない」政権だったと言えるでしょう。
 次の総理総裁を決める自民党総裁選は、14日告示・19日投票という日程で調整を行っていますが、誰が選ばれたとしても「民意を受けていない」ことに変わりはありませんし、「政権たらい回し」という批判は免れません。その点において、自民党そのものを追い込んだことに対しても、私は心から歓迎したいと思います。

■ 解散総選挙

 「民意を受けた首相」を誕生させるには「解散総選挙」しか道はありません。
 「政権たらい回し」で誕生した首相に高い支持を与えるほど、国民は愚かではないということを、与党は深く自覚すべきではないでしょうか。