恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

自衛隊イラク派遣「右翼」の意見をのぞいてみました

2004年03月22日 | 外交・国際
 米英軍による対イラク開戦から1年が過ぎ、陸上自衛隊主力部隊第三波がクウェートに到着しました。
 イラクへの自衛隊派遣を「右翼」の皆さんはどう見ているのか観察してみました。多少抜粋して掲載させていただきます。

○「自衛隊派遣を憲法改正の突破口に」
 ↑政府の思惑が、改憲のための既成事実を作ることだということは理解できているようです。

○「派遣は、大東亜戦争以来はじめて日本民族が自らの意思を表明できた歴史的快挙」
 ↑今まで私たちは意思を表明してこなかったのでしょうか。それに派遣を決めたときは8割を超える国民が「反対意思」を表明していました。

○「テロとの闘いは世界共通の任務」
 ↑テロリストを多く輩出する「右翼」の皆さんはどうなるのでしょうか。

○「派遣は小泉総理の英断」
 ↑小泉首相は「右翼」の皆さんに好まれる政策を行なっているということです。言い換えれば、小泉首相の政策がいかに「右翼」的かということが分かります。

○「今こそ世界に武士道精神を示せ」
 ↑何の関係があるのか意味不明。まさか自衛官の皆さんに「武士道とは死ぬことと見つけたり」を強要したりしませんよね・・・

 イラクへの自衛隊派遣は、米国の要請による、米国の負担軽減のためです。また、前述の通り改憲への既成事実作りという思惑もあります。イラクのためというのは二次的・三次的な理屈です。それに気付いている人は数多くいます。スペインの政権交代・欧州諸国の米国離れなどはその証拠です。

 ブッシュ大統領と「右翼」の皆さんを喜ばせ、テロの危険を招き寄せるだけの自衛隊派遣は中止すべきです。
 国連主導での新政府樹立を促し、国連と新政府の要請によるNGO等を通じた、医療・教育・学校建設などを支援する、これこそ本当の「人道支援」「復興支援」です。
 また、それに係る費用は税金ではなく、破壊した張本人である米英国が負担すべきだと思います。