恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

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将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

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誰が本気で「沖縄の祈り」に応えるのか

2010年07月12日 | 国会・政党・選挙
■ 選挙区を制した自民党か

 11日に行われた参院選。開票の結果、沖縄県選挙区では、自民党公認の島尻安伊子氏が当選を果たしました。
 島尻氏は、これまで宜野湾市の米軍普天間基地を名護市辺野古に移設する「基地たらい回し」を推進し続けながら、これに反対する沖縄県民の声の高まりを見て「変節」し、議席を守りました。
 しかし、本当に主張を改めたわけではないでしょう。
 「移設先は辺野古しかない」と強弁し続ける自民党から公認をもらい、テレビで「島尻さんの意見は自民党のマニフェストとは合わない」と指摘されても、ただ「そうは思わない」と言い張るだけ。「具体的にどう党内で意見を反映させていくのか」という問いにも、「民主党が反省するのが先だ」とはぐらかすだけでした。
 選挙という便宜のために主張を変える島尻氏のような人物、あるいは彼女を公認した自民党に、本当に「沖縄の祈り」の代弁者が務まるとは到底思えません。
 事実、島尻氏の得票は25万票余りですが、沖縄県での自民党の比例票は10万票を割り込みました。沖縄県民は自民党を信用していないのです。

■ 不戦敗の民主党か

 一方、民主党は早々と、沖縄県選挙区への公認・推薦候補の出馬を断念し、「不戦敗」を選びました。
 移設先を「国外」「最低でも県外」と公言しながら、辺野古への移設を盛り込んだ日米共同声明を結んで県民の期待を裏切った鳩山前首相。その後を受け、正式に任命される前にその共同声明を順守すると米国に誓った菅首相。
 このような経緯があったにせよ、政権与党が候補者を出さない選挙区など、正に「異例中の異例」です。
 そのあおりを受けて、比例の現職・喜納昌吉氏も落選し、民主党には沖縄出身議員がいなくなりました。
 喜納氏が獲得した個人名票は7万票余りで、当選ラインまであと約3万票。民主党が沖縄で獲得した比例票は自民党を上回る11万票台だっただけに、民主党が本気で「沖縄の祈り」を国政に反映させようとしていたら、と惜しまれてなりません。
 それどころか、喜納氏の支持者にとっては、喜納氏が獲得した7万票が民主党の票として加算されることさえ、腹立たしく感じられるのではないでしょうか。

■ 選挙区・比例擁立の共産党か

 比例に沖縄県の候補者を擁立したのは、民主だけではありません。
 共産党からも、上里清美氏という候補が出ていました。
 この共産党は、選挙区にも伊集唯行氏という、決して勝算があるとは言えない候補者を擁立していましたが、私は当初、上里氏を勝たせるための戦術ではないか、とも思っていました。
 実際、伊集氏が獲得したのは5万8千票余り。これは「供託金没収点」を下回りますが、共産党はいつも徹底的に「党名」での投票を呼びかけつつ、当選させたい候補者を絞り込んで、「固いところ」に個人名で投票させて当選させるという戦術を取ります。
 今回も、その方法で比例3位で当選した大門実紀史は4万4千弱の得票数で当選しています。「選挙区は伊集、比例区は上里」を徹底していれば、上里氏は「沖縄の祈り」を国政の場で直接訴えることができたはずです。
 しかし、彼女の個人名票は全国でわずか3,478票。しかも、沖縄県内で得られたのは約2千票です。
 初めから「沖縄の祈り」を訴える議員を作ろうとしなかった点では、共産党も自民党や民主党と変わりません。ただ沖縄を利用しただけだったと言わざるを得ません。
 共産党が沖縄で獲得した比例票はわずか3万6千余り。おそらく沖縄の人々も、そのことを見透かしていたのでしょう。

■ 比例第一党の社民党か

 この沖縄で比例第一党となったのは、社民党でした。

 「社民党は沖縄を裏切らない」

 この一点張りで「筋」を通し続け、下野しながら総理大臣の「首」を取った社民党に、沖縄の人々が12万を超える最大の「祈り」を託したのです。
 公示直前の出馬にもかかわらず、社民党が沖縄社会大衆党とともに推薦した山城博治氏が、選挙区で自民党現職にあれだけの猛追を見せたのも、彼らの底力と、沖縄での高い信頼あってのことではないでしょうか。
 「普天間基地即時閉鎖」「新基地建設は許さない」だけでなく、具体的に米国領の北マリアナ連邦という移設を歓迎・誘致するところを見つけてきた功績も、大きいものがあります。

■ 誰が本気で応えるのか

 さて、「沖縄の祈り」をめぐる戦いは、これから本格化していきます。
 政府が、米国との間で具体的な工法などを詰めるという8月末に向けた動き。
 そして、秋には「最終決戦」とも言うべき沖縄県知事選挙が待っています。
 自民・公明に支えられる現職の仲井真弘多氏が続投の意向を表明し、一方で「普天間」を抱える宜野湾市の市長・伊波洋一氏も意欲を示していると伝えられています。

 今回の参院選で言えば、島尻氏のような口先だけ「変節」の現職か、それとも「沖縄の祈り」に「筋」を通す新人か、という構図になるでしょう。

 その戦いのときこそ、各政党も個人も、誰が本気で「沖縄の祈り」に応えるのか、そのことが試されるのだと思います。
コメント (1)
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