恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

都立高校「日の丸・君が代」に反対した元教員の告訴を検討

2004年03月16日 | 教育基本法・教科書
 東京都教育委員会は昨年、「国旗は舞台壇上正面に」「教職員は国旗に向かって起立し国歌を斉唱」などの通達を出し、従わない場合は処分するとしました。
 先週、都立高校の卒業式に来賓に招かれた元教員が、このような都教委の方針を批判した記事のコピーを開式15分前に配布し、自分の考えを訴えたことについて、学校側はこの元教員の刑事告訴(威力業務妨害)を検討しているそうです。

 卒業式を混乱させたのは良くないことですが、都教委が発した細かすぎる通達と厳罰主義での強制には疑問を抱かざるをえません。
 「国旗国歌法」には、国旗は日章旗、国歌の歌詞は「君が代は・・・」という定めしかありません。掲揚の方法・歌うときの姿勢などについて強制することは法的根拠が無く、「良心の自由」に委ねられるべきです。なぜ強制されなければならないのでしょうか。特に教育現場での強制は、戦前の軍国教育を彷彿とさせます。

 都教委の委員の任命権者は都知事です。右翼的思想から暴言を繰り返す石原慎太郎知事ですが、彼の「思想」が法を飛び越え、教育現場を蝕んでいるのです。