恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

韓国・盧武鉉大統領「弾劾」可決

2004年03月13日 | 国会・政党・選挙
 12日、韓国国会では盧武鉉(ノムヒョン)大統領の弾劾訴追案が可決されました。韓国では国会議員の3分の2以上の賛成が必要とされる大統領弾劾ですが、ハンナラ党・民主党が強力な党議拘束のもとで、実現しました。
 しかし国民の7割は、この弾劾に反対していると聞き、驚きました。国民の3割の意思が、国会で7割の力を持ち政治権力を振るおうとしているということに、です。
 ここに間接民主主義の限界があると思います。かと言って、直接民主主義を行なうにはどの国も人口が多すぎて、意見集約が難しいのも確かです。そうである以上、やはりいかに民意を反映しやすい選挙制度を目指すか、。

 日本の衆・参の両議院は若干の制度の違いはあるものの、どれも小選挙区と比例代表の「2本立て」で選ばれます。ここで問題なのは小選挙区(参院選では1人区)です。例えば4人の候補者がいて、それぞれが35%・30%・20%・15%の得票だとすれば最初の候補が当選し、あとの65%の国民の意思は無駄になります。衆院選では惜敗率での復活当選がありますが、参院選では全くの別立てです。
 2002年の「健康保険改悪」、2003年の「イラク特措法」は、圧倒的多数の国民が反対していたのですから、韓国でも日本でも、国会が国民の意思を反映しているとは思えません。本当に国民の意思を反映する国会であるためには、できるだけ「死に票」の出ない選挙制度を作らなければならないと思います。