恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

岡本行夫首相補佐官が辞任

2004年03月29日 | 外交・国際
 小泉内閣の外交を補佐してきた岡本補佐官が「イラク復興支援に道筋がついた」として辞意を表明し、30日に閣議決定されることになっています。岡本氏は自衛隊をイラクに派遣の準備のため、現地調査や米軍との調整を行なってきた人物です。イラクの工場の視察に、岡本氏が役員を務める私企業の技術者が「政府臨時職員」として参加したことで追及を受けたこともあります。

 それ以上に、彼はテレビ向け政府スポークスマンとして活躍しました。当時はイラクの現地を知る人は少なく、報道番組・討論番組などで引っ張りだこでした。イラクに自衛隊を派遣したい小泉首相が任命した人をゲストに呼んで、「自衛隊はイラクへ行くべきでしょうか」と尋ねるキャスターや司会者には何度も驚かされましたが、「とにかく派遣を正当化して宣伝する」というのが岡本氏の最大の使命だったのです。

 ようやく自衛隊全部隊がサマワの街に到着した途端、岡本氏が辞任するということは、イラクへの自衛隊派遣推進を正当化し、宣伝してきたことに、やはり彼にも「後ろめたさ」があったのではないかと思えてなりません。