呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

セミナー満員御礼

2010年08月08日 | 日記

 記事にするのがちょっと遅れてしまったが、当ブログでも案内していた「今あらためて保税区ビジネス」というセミナーを8月3日に開催した。当初30名の海上を押さえたいたのだが、申込者が多く途中で大きめの会場に変更した。おかげさまでその会場をほぼ埋め尽くす大盛況だった。しかしこの日は暑かった。一時半から受付開始ということもあり、それまでエアコンを着けてもらうことができずセミナーが開始する頃にもまだ十分に冷え切っていなかった。さすがに上着を脱がせたもらった。



 
 セミナーの冒頭でも話したのだが、いまどき保税区に関するセミナーなんてほとんどない。ではなぜそんなセミナーを開催したのか。今年3月から「税関実務の基礎」、「加工貿易の基礎」、「外貨管理の基礎」とくことで、「基礎」をキーワードに開催してきた。その狙いだが、会社の社員というのは多くの仕事を抱えている。わかりやすいので駐在員を例に取ると、会社の規模にもよるが、あれもやらないといけない、これもやらないといけない、目を光らせる範囲が非常に広い人がいる。全部をフルに神経を集中させると回らなくなるので自ずとスタッフにある程度任せることになる。こういうときに起こりがちなのが、スタッフの問題ないと言う言葉を信じて後からえらい目にあうというリスクである。スタッフが行っている仕事の全てを理解することは不可能だが、何か違うのではないかとピンと来る感覚だけは必要だ。そのためには細かい部分まで把握できなくてもある程度の知識が必要になってくる。これに対応することを目的としてのが今までのセミナーだ。今までのセミナーの参加者に今後どんなセミナーを聞きたいかを聞いていったところ「保税区について聞きたい」という声が多く、また今までのセミナーのコンセプトである「基礎」にも関連すると思ったので今回の「今改めて保税区ビジネス」セミナーを開催したのである。

 異動に伴い駐在員は入れ替わるものである。その際に業務の引継ぎが行われる。しかしながら、中国ビジネスの実務的な部分までの引継ぎが行われることはそれほどないだろう。後任者はどうしても自分で学んで覚えていかなければならない。業務の引継ぎは行われるが、知識の引継ぎまでは行われないものなのである。こういうのをコンセプトにしたセミナーも一通り行ったと思うので、今度はまた違うものをやっていこうと思う。ネタは今考え中だ。過去のセミナーで聞きたいテーマについてアンケートをとってきているが、そのほかにも何か意見があれば取り入れて行きたい。