極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

カジキマグロとマフィン

2012年08月25日 | 時事書評

 




プロヴァンスには


「枝切る者には富をやろう」
「裸にすれば服をやろう」
「足元掻けば口にあふれる油をやろう」


こんなオリーヴの言葉の諺がある。
オリーブの贈与(ギフト)へのなんと大らかな賛歌だ。わけがありプロヴァンス旅行計
画は頓挫したが再度チャレンジしてみたい。


  Sicilian Swordnsh in FoiI Packets 1

 

シチリア風カジキマグロのホイル包み焼き(2人分)


“ The New Mediterranean ”  Nancy Harmon Jenkins


『地中海健康料理』の著者ナンシー・ハーモン・ジェンキンズによれば、最後にあたふ
たする必要がなく、来客用にうってつけなのがこの料理であるという。

材 料:カジキマグロまたはマグロの切り身(ステーキ用)(厚さ4センチ弱のもの)
    230グラム、小麦粉 少々、エクストラヴァージン・オリ-ヴ油 大さじ1~
    2、タマネギ(薄切り) 小1個、ニンニク(みじん切り)1/2片、グリーン
    オリーヴ(種ぬきを刻む)1/4カップ、レモンの皮 5センチ(細切りにする) 
    トマトピューレ小さじ1~2(辛口の白ワイン1カップで薄める)、塩、ひき
    たての黒胡椒     
 
作り方

マグロの両面に小麦粉をふり、余分な粉を払いおとす。フライパンを強めの中火にかけ、
オリーヴ油大さじ1を熱してマグロの両面にこんがりと焼き色をつけ、取り出す。残っ
たフライパンに必要なら油を足して、火を弱めタママネギとニンニクをしんなりするま
で炒める。オリーヴの実とレモンの皮を加え、さらに2、3分炒める。 トマトピュー
レを加え、やや火を強めて煮つめ、ソースをつくる。四角く切ったアルミホイルの中央
にマグロを置いてソ-スをかけ、余裕をもたせて包み、端をきっちりと閉じる。オーブ
ンはあらかじめ220℃に熱しておく。マグロのホイル包みをオーブンシートまたは、浅
い耐熱皿にのせ、15分焼く。

  Sicilian Swordnsh in FoiI Packets 2


 Tunisian Fish with Harissa and Black Olives


ハリッサと黒オリーヴを使ったチュニジア風魚の煮込み(4~6人分)



チュニジア人は辛い料理を好む。料理研究家ポーラ・ウルファートお気に入りのこの一
品は、ハリッサというひりひりするような赤唐辛子ペーストを使った、魚とオリーヴの
料理でという。

材 料:身の締まった白身魚の切り身 約700グラム、塩、ひきたての胡椒、ハリッサ 
    小さじ1/2、ローリエ 1枚、小麦粉、大粒の黒オリーヴ(種ぬき、チュニジア
    かギリシア産)1カップ、オリーヴ油 1/4カップ、タマネギ(みじん切り)
    1/2カップ、(好みで)レモン汁 1/2個分、ニンニク(みじん切り)2片、パ
    セリ(みじん切り)      


作り方
魚の切り身に塩、胡檄をし、小麦粉をまぶす。大きめのフライパンでオリーヴ
    油を熱し
魚の両面にこんがりと焼き色をつける。魚をいったん温かい皿に移し、
    大さじ2ぐらい
の油を残して余分な泊をあける。タマネギとニンニクをフライ
    パンに入れ、蓋をして、大
さじ2ぐらいの油を残して余分な油をあける。玉葱
    とニンニクをフライパンに入れ、蓋を
して2~3分火を通す。トマトソース、
    水1/2カップ、ハリッサ、ローリエを加え、10分煮る。黒オリーヴと魚を加え、
    蓋
をせずにさらに煮込む。魚がやわらかくなり、ソースがとろりとしたらで
    あがり。好みでレモン汁を加え、仕上げにパセリを散らす。

 

 Ropa vieja 

ローパ・ビエッハ 

スペインはアンダルシア地方の料理だとか。「ローパ・ビエッハ」は「古着」という意
味だが、味のことをいっているのではない。スペイン風ホムス(ヒョ
コ豆のペースト)
ともいうべきこの料理の味の決め手は、シャープでフルー
ティなスペイン南部高地産の
オリーヴ油である。



材 料:ヒヨコ豆(乾燥)450グラム、タマネギ(薄切り)2個、(好みで)鶏もも肉
    (皮なし) 小1本、好みで)仔牛肉または仔羊肉の薄切り 1枚、(好みで)
    骨付きハムの残りの骨 1本、エクストラヴァージン・オリ一ヴ油 1カップ
    完熟トマト(湯むきして刻む)4個、塩   

作り方:ヒヨコ豆は一晩水につける。もどしたヒヨコ豆を鶏もも肉、仔牛または仔羊肉、
ハムの骨とともに、圧力鍋なら20~30分、ふつうの煮込み鍋なら1時間から1時間半か
けて煮込む(肉を入れると豆の味がよくなるが、省いてもよい)。豆がやわらかくなっ
たらつぶす。オリーヴ油でタマネギを炒め、しんなりしたらトマトを加えて火を弱め、
よく混ぜる。さらにつぶしたビヨコ豆を加えて混ぜ合わせる。必要ならオリーヴ油を足
し、塩で味をととのえる。


 Lemon Blueberry Muffins

レモン・プルーベリー・マフィン12個分

国際オリーヴオイル協会のアーリーン・ワンダーマンは、オリーヴ油でパンやケーキを
焼くのが大好きだ。これは、彼女が『オリーヴ油-料理のプロ
のために』をまとめる際
に集めたレシピのひとつであるという。

材 料:風味のまろやかなオリーヴ油 1/2カップ、グラニュー糖 3/4カップ、レモン
    皮(すりおろす) 1個分、卵(軽く泡立てる) 大1個、バターミルク(低
    脂乳) 1カップ、無漂白の万能小麦粉 1~11/2カップ、コーンミール1/3
    カップ、重曹 小さじ1、海塩 小さじ1/4、ブルーベリー 1カップ。
作り方:オープンを190℃に熱しておく。マフィン型12個の内側にオリーヴ油を塗る(あ
    るいは紙ケースを敷く)。中くらいのボウルにオリーヴ油、グラニュー糖、レモ
    ン皮、卵を入れて混ぜ、バターミルクを加える。粉類も合わせ、さっくりと混
    ぜて、さらにブルーベリーを加える。生地をスプーンで型に入れ、オーブンの
    中段で20分焼く。串を刺して何もつかなければ焼き上がり。天板ご
と網にのせ、
    5分間冷ます。つやがけしたい場合は、レモン汁大さじ3とグ
ラニュー糖大さ
    じ山盛り1を混ぜたものに、温かいマフィンの上部を浸す。

また、「ひとりぽっちのロンリー・ナイト」が似合うかな。とりあえず寝る準備をしよう。

 

コメント
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