極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

近未来のバイオハッカー

2012年08月13日 | 時事書評

 




 


【二つのトータルリコール】

気分転換で映画『トータルリコール 2012』を鑑賞。動機は先回の映画とどう違っているのかという興味から
であって、鑑賞する状態としては疲れた脳神経系をさらにへろへろに消耗させたという、大変もったいない
ことに。さて、この特撮映画(SFX)を観てベースにミックスされている過去の映画作品として「ブレードラ
ンナー」「フィフス·エレメント」「マイノリティ·リポート」「スター·ウォーズ」「ザ・コア」などである
ことは映画ファンなるすぐに気付くだろう。

  A man holding a gun, a woman holding a cigarette, and a city-scape

        

    

ストーリは、ネット上で解説されているので割愛するとして、個人的興味をもってみたのは、近未来社会の
科学技術だ。「トータルリコール 1990」では、火星での資源採取、惑星間移住、スペースクルージング、
壁面
テレビ、リアルタイム透視映像装置、地下鉄での動画(ブラウン管)広告、記憶の購入による旅行、デ
ジタルネールア
ート(爪にタッチして瞬時に色を変更)、双方向テレビ、タブレット、バイタル(体内埋込
)型GSP装置、空中投影ディスプ
レイ、分身装置、電気自動車、ロボット型移動タクシー、ロボティクス変装
マスク、テラフォーミングなど。「トータルリコ
ール 2012」ではなんといっても「FALL」という大型通勤用
地殻移動装置に驚かされた。
地球の平均直径が、6371km のこの移動装置は、約17分で英国から豪州間を移動
する。その速度は超高速旅客機コンコルドの平均速度を超えるのだ、地殻温度は5000~6000℃、圧力は364
万気圧という過酷条件の上に磁場転換が起きた上、微力な地殻移動が与える地殻流動性への影響力というも
のがどんなものかわらないのだから。

ファイル:Earth cross section (Japanese).svg   

この「FALL」を介し移動する通勤移動用の仮想トンネルが熱と圧力から保護され、コアを通過すると、文字
が無重力になり "up"と "down"する。
トータル·リコールでは、2084年を想定しているが、そのトンネルを
掘る経験は、アラスカ州のカトマイ火山下のマグマに向けたものなど存在するが、これらの穴はプローブ(
先導管)であり、実際に「FALL」の掘削ツールを開発には、数10年よりもはるかに長い時間がかかるだろう
と予測されているが、現在進行形の
デジタル革命渦では、このような大がかりなハードを必要としない空間
移動方法を発明している可能性が大きいだろうとわたし(たち)は考えている。

 

 



それ以外に興味を惹いた近未来的技術に、リニアモーターカー専用の高速道路で電磁場の中を高速で浮遊移
動する移動体だが、移動体が強力な磁気力を保有するのであればある程度現実味も帯びてくるだろうが、レ
アな肉体に与える電磁波障害が気になるところ。もっとも映画で採用されているこの車は、Chrysler 200と
のことだが採用動機についてはよくわからなかった。もう1つは体内(掌)に埋め込まれた移動体通信機を
硝子や壁に接触させるとカラー表示器が投影されというテクノローだが、被接触側に仕掛けがあるのか、通
信機側に仕掛けがあるのかよくわからかった。 とはいえ、「トータルリコール 1990」でも用いられている
ロボティクス変装マスクも今回もよりリアルさを装って採用されていているが、新しいホログラムらしいと
いうことはわかるが、こちらのほうも動作原理がわからない。とはいえ、捜査用ロボットのカマキリ様態の
フロントマスクに光るパイロット用バックアップディスプレイなど細かな描写が駆使されるなど前回を上回
る手が加えられていることも特徴だ。



※上図は鬼嫁役のケイト・ベッキンセイルが愛用する?サウンドレコーダー(オリンパスLS-100)
 




【近未来のバイオハッカー】

 小型ライテイング・ビューロー

※映画鑑賞のため、木工技法の下調べが1日おくれてしまったのは仕方がない。



オリンピックも閉会式で、ブライアン・メイの演奏を観ることができご機嫌だし、ボクシングミドル級の村
田諒太の金獲得も良かったが、映画鑑賞はもうひとつ盛り上がらなかった。作品のクオリアといえば前作の
方が良かったが、特撮技巧のクオリアは断然後者。とはいえ、脂がふんだんに纏わり付いたステーキを食べ
るには、一週間前から体調を整え終えて鑑賞しなければきっちり見切れないない。そんな老化を感じつつも
あいも変わらないパワー一筋の米国映画の限界を見切ったバイオハッキングなSFサスペンススリラー映画を
楽しんだ。 

 

コメント
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