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車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

2016年 初の試合は一般の大会

2016年01月12日 00時02分03秒 | 日記
年に2回開催される地元の大会。

一般の団体戦です。

今年でちょうど50周年を迎えるとのことで、年2回だから100回目になるそうです。

すごいことですね。

会場には48台の卓球台が設置され、エントリー数は1000人をはるかに上回る数。

1部から7部まであり、トップの1部には現役の実業団選手も複数エントリーというかなりレベルの高いもの。

その参加者の中で車椅子は僕一人。

過去50年でも車椅子プレーヤーは僕だけだそうですが、そりゃそうかもしれません。



で、その一般の大会。

団体戦はまずダブルスをやって、そのあとシングルスが4つ。先に3勝した方が勝ち。

僕はすべてシングルスで出場。

団体戦自体は4戦。

そのうち僕に回ってきた試合は3戦。

相手はすべて僕よりも上の世代のベテランの方ばかり。

前回よりも明らかに高いレベルにありました。

でもその3戦になんと全勝することが出来たのであります!

これは素直に嬉しかったです。



技術的な課題は山積しているのですが、でもそれ以上に僕にとって重要なのはメンタル。

それをずっと、というか僕にとってはある意味生涯学習のような位置づけで課題としています。

この3勝というのはまさにその結果だと思います。いや、思いたいです。

と言ってもまぁほんの少し改善できた程度でしょうけど・・・自分で言うのもなんですが・・・。

でもそれを意識することで頭も冷静、判断能力や記憶力、観察力も当然上がる。

また冷静でいることで身体の動きも違えば反応速度も違ってくる。

普段意識していることを冷静に思い出し、時には口にして自分に言い聞かせ、自分自身を客観視して試合を俯瞰できていたと思います。



そしてもうひとつ成長できたなと思ったのが技術面。

特にレシーブ。

この大会は一般の大会。

だから車椅子ルールは適用されません。

なのでサーブは僕の手の届かないところに出してもフェアプレーとなります。

3試合全てにおいて、もちろんそういった上手くコースを突くサーブでポイントを奪われました。

明らかに手の届かない絶妙な場所にサーブを出されて見逃さざるを得なかった・・・というのは頻繁にありました。

でもそれにどう対応していくか、「考えながらやる」ということを車椅子同士の試合では出来ないまさに高いレベルで勉強、実践出来たわけです。



試合の序盤1、2セットを僕が連取します。

2セット目中盤辺りから相手は形勢逆転を狙うべくそうしたサーブを多用してきます。

それにどう立ち向かっていくのか。

そこで相手に「これなら逆転できる!」と思わせない自分自身の技術とメンタル。

それがあってこそのこの勝ちだと言えます。

だから試合は3-0、3-1と最初の2戦は勝ちました。

3戦目はゲームカウント2-2の9-9からの勝利。

今までではありえないような勝ち星なのでした。

結果的にチームはグループ内準優勝となり、僕はその立役者だと言っていただけました。

そういうのが心底うれしいし励みになります。



課題としていたこと、意識していたことが完璧とまでは言えなくても出来ていたこと、意識している自分を客観視する余裕が自分にあったこともまた自信につながります。



でもこれで調子に乗っていてはいけない。

出来るようになったと過信してはいけない。

もし僕が成長したとしても、海外の連中は僕以上の速度で成長しているかもしれない。

やつらの努力はものすごいのだから。

だから僕も負けないように頑張らなきゃなりません。



本番はこれから。

しっかりと練習して、もっともっと上達して、障害者スポーツ他競技の選手から「あいつはアスリートだ」と認めてもらえるように頑張っていこうと思います。



多分、卓球に限ったことではないでしょうけど、好きなスポーツに真摯に取り組むというのは本当にいいですね。

身体だけでなく心の栄養にもなる。

毎日が楽しくて幸せを感じています(笑)



みなさんにとっても2016年がどうか良い一年でありますように。