永町商店街に移動し、蕎麦屋「大進」の前に着きました。マフラーを巻いた園みどり子が居ました。蕎麦を食べてゆこうかな、と考えましたが、まだ空腹では無かったので次の楽しみにとっておくことにしました。
斜め向かいのみつだんご屋「たかはし」は、お店の方の午後の休憩タイムにあたっていたのか、戸は閉められて店内には人影が見当たりませんでした。
続いて玩具店「タグチ」に立ち寄ってショーウインドーを見ました。ここの展示品を見るのが私の大洗での楽しみの一つです。
今回は、秋山優花里のフィギュア作品が三つも並べてあったのが目立っていました。ネット上で紹介されていたガレージキット商品の一種だったかと思いますが、実物を見るのは初めてでした。意外に大きいな、と感じました。
三点のうち、真ん中の作品がオリジナルっぽく見えました。仕上げも彩色も綺麗で、プロのモデラーさんの手になるものであろう、と推測しました。
左の展示棚にはティーガーⅠが二輌あり、ガルパン仕様とドイツ軍仕様になっていました。ガルパン仕様の車輛にはねんどろいどの西住みほが黒森峰女学園の制服姿で搭乗していました。二輌のティーガーⅠの間にはⅣ号戦車D型あんこうチーム仕様が置かれ、キューポラには「にいてんご」シリーズの西住みほがおさまっていました。
比較してみて、改めてティーガーⅠの大きさが分かりました。しかもカッコイイです。私のガルパン戦車の次のキットはティーガーⅠにしようか、と思いました。現時点で大洗女子学園の八チームの戦車が出揃っていたので、黒森峰女学園チームの戦車を作ってみるのも面白そうです。
向かいの永町駐車場の出入り口左脇には、真新しい文化財解説板が設置されていました。この北側の丘陵上に位置する磯浜古墳群および磯浜海防陣屋跡についての説明と図面があり、後者はガルパンファンのなかではウサギさんチームの試合観戦シーンのあった「おでぃば山」に相当する場所として知られています。
髭釜商店街から大貫商店街へと走り、水浜線大貫停車場跡の駐車場を見ました。来年春には新道が作られて廃線跡の一部が消滅することになります。
水浜線大貫停車場跡の駐車場の周囲の建物も、新道敷設に先だって立ち退きとなる予定です。西側の「お好み焼き道」もやがて解体移転となるそうですので、その壁にはファンの方々によるお別れ記念の落書きが沢山描かれてありました。
なかでも上図の大野あやのイラストは秀逸の出来です。しかも高い位置に描かれているので目立ちます。これだけは壁ごと保存しておくほうがいいのではないでしょうか・・・。
斜め向かいの「金子屋薬局」は立ち退きを機に店をたたむそうです。建物も解体される予定ですが、劇中でⅢ号突撃砲F型が路地からの横撃を成功させた場所なので、聖地がまた一つ消えてゆくわけです。
レストラン「大野屋」も立ち退きとなりますが、お店は移転後も営業するとのことです。
町営駐車場を斜めに横切りました。マリンタワーが夕陽に染まり始めていました。レンタサイクルの返却時刻まで30分ぐらいになったので、最後に大洗港で海を眺めよう、と思いつきました。
港湾の岸壁に着きました。大洗マリーナの北の道を終点まで行き、そこから平和祈念公園の方に回ったところにあたりますが、この場所まで行ったのは今回が初めてでした。
北にみえるフェリー埠頭には、苫小牧行きの「さんふらわあ」が出航を控えて接岸中でした。機会があったら、大洗に五日ほど滞在し、真ん中の三日ほどをフェリー往復の旅にあてて楽しむのも良いだろうな、と思いました。旅行や歴史散策が趣味で全国各地へ行きましたが、北海道だけはまだ行ったことが無いからです。 (続く)