行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

ニコライ堂ってご存知ですか?

2010-08-05 05:52:24 | まち歩き

 千代田区の丸ノ内や大手町では今も大規模な再開発が続いていますが、ここ神田・御茶ノ水界隈でもやはり大規模再開発が行われています。

 その工事現場が事務所の前の道路から見えます。工事現場の奥向こう側に、このニコライ堂が今の間だけの期間限定で見えます。しかし、直ぐに40階建てのビル2棟が建ってしまうために見なくなってしまいます。

Img_jun20101

(隣の神田郵便局2階のロビーから撮影)

 ところでこのニコライ堂、日本に正教会の教えをもたらしたロシア人修道司祭であった聖ニコライから付けられた名称だそうで、正式な名称は「日本ハリストス正教会東京復活大聖堂」と称するのだそうです。そうゆう正式な名称だとはほとんどの方々は知らないと思います。勿論、私も初めて聞く名称です。

 ですから、ロシア正教の御茶ノ水大聖堂などとはけっして呼んではいけないのだそうです。まあ、とにかく世間一般では御茶ノ水の『ニコライ堂』の通称で通っています。

 このハリストス正教会ですが、昨今亡くなられた歌手の川村かおりさんやユダヤ人にビザを発給し続けた杉原千畝さん等がこの正教会の正教徒であったことは、あまり知られていないようです。また、杉原千畝さんにいたっては、ニコライ堂敷地内にあったニコライ学院で教鞭をとったことがあるのだそうです。

 いずれは、下の写真のようなビル(神田郵便局の裏手にある高層ビル)が建って、事務所の入っている小さな雑居ビル前の道路からの視界をこのように遮ってしまうと思うと、ちょっと淋しい気がします。

Img_jun20102

 ところで、まったくの余談ですが、母方の祖父は英語、中国語、ロシア語を流暢に話したと亡き祖母からいつも聞かされていました。ところが、祖父を知っている最後の生き残りである叔母(母の妹)の証言によると、祖父は前述の杉原千畝さんと大連の語学学院で一緒だったと言うのです!んんん?ホンマかいなぁ?

 確かに祖父は、八幡製鉄、日本生命での勤務を経て、その後大陸に渡った実業家だったと聞かされてはいるのですが、どこか正体不明なところがあったのです・・・。まあ、そのうちに祖父のことでもちょっと調べてみようとかとも思っています。

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在留特別許可取得後における、日本人妻のロミオとジュリエット効果にご注意を!

2010-08-02 00:04:46 | 行政書士のお仕事

 ロミオとジュリエット効果(Romeo and Juliet effect)とは、恋人の親がその恋愛に反対して、2人の仲を引き裂こうとした場合、逆にその恋人同士の情熱が燃え上がってしまうなど、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象の事を言うらしい。従って、こういった情熱は概して冷めやすいとも言われているのだそうだ。

 東京都行政書士会が主催する総合研修の第3回目の科目『社会心理学』の講師である国際基督教大学の篠崎三喜年教授のお話しを聴いて、何年ものあいだ疑問に思っていたことが、一気に解決したのである。

 入管から在留特別許可を得るために、あれほど頑張って入管に何度も通い、何日も掛けて嘆願書を書き、何度も頭を下げて家族や友人から嘆願書を集めて回り、愛する外国人夫が強制退去処分になり日本から追い出され、二人が離れ離れにならないよう必死に頑張って来た日本人妻達だったのだが・・・。

 しかし、その頑張り抜いた日本人妻と外国人夫との概ね3割ほどのケースが、なぜか数年以内に、まるで大事業を成し遂げた後の抜け殻のように、急速に冷めた関係になってしまっているのである。

 なぜこういった現象が高確率で起こるのか、全く理解できなかったし、長い間ず~と不思議に思っていたのだった。しかし、実務上ではそうなる以前に永住許可を取得していたり、或いは、定住者資格への変更が認められたりしたケースが殆どであったので、敢えて深く考えたりはしなかったのである。

 とはいえ、この不可思議な現象を『在特日配(日本人配偶者のこと)症候群』などと、私は勝手に命名していたのだったが・・・。ところがどっこい、社会心理学上は、こういった類型の心理現象に対して、ちゃ~んと『ロミオとジュリエット効果』という名称が付いていたのだ。

 やはり、時々はこのようなアカデミックな講義を聴いて、学問的な見識を広げて行かねばならないようだ。

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