千代田区の丸ノ内や大手町では今も大規模な再開発が続いていますが、ここ神田・御茶ノ水界隈でもやはり大規模再開発が行われています。
その工事現場が事務所の前の道路から見えます。工事現場の奥向こう側に、このニコライ堂が今の間だけの期間限定で見えます。しかし、直ぐに40階建てのビル2棟が建ってしまうために見なくなってしまいます。
(隣の神田郵便局2階のロビーから撮影)
ところでこのニコライ堂、日本に正教会の教えをもたらしたロシア人修道司祭であった聖ニコライから付けられた名称だそうで、正式な名称は「日本ハリストス正教会東京復活大聖堂」と称するのだそうです。そうゆう正式な名称だとはほとんどの方々は知らないと思います。勿論、私も初めて聞く名称です。
ですから、ロシア正教の御茶ノ水大聖堂などとはけっして呼んではいけないのだそうです。まあ、とにかく世間一般では御茶ノ水の『ニコライ堂』の通称で通っています。
このハリストス正教会ですが、昨今亡くなられた歌手の川村かおりさんやユダヤ人にビザを発給し続けた杉原千畝さん等がこの正教会の正教徒であったことは、あまり知られていないようです。また、杉原千畝さんにいたっては、ニコライ堂敷地内にあったニコライ学院で教鞭をとったことがあるのだそうです。
いずれは、下の写真のようなビル(神田郵便局の裏手にある高層ビル)が建って、事務所の入っている小さな雑居ビル前の道路からの視界をこのように遮ってしまうと思うと、ちょっと淋しい気がします。
ところで、まったくの余談ですが、母方の祖父は英語、中国語、ロシア語を流暢に話したと亡き祖母からいつも聞かされていました。ところが、祖父を知っている最後の生き残りである叔母(母の妹)の証言によると、祖父は前述の杉原千畝さんと大連の語学学院で一緒だったと言うのです!んんん?ホンマかいなぁ?
確かに祖父は、八幡製鉄、日本生命での勤務を経て、その後大陸に渡った実業家だったと聞かされてはいるのですが、どこか正体不明なところがあったのです・・・。まあ、そのうちに祖父のことでもちょっと調べてみようとかとも思っています。