久しぶりに、日曜しか時間のないクライアントの為に日曜出勤しました。郵便受けを見ると、一昨日電子申請した登記簿謄本が東京法務局新宿出張所から届いていました。
ところで、今某外資系企業さんの解散、清算結了の手続きをしているのですが、この会社は設立手続きもお手伝いしました。当初、滑り出しは順調だったのですが・・・。
ところが、この会社の社長さん(複雑なことに、この方の新しい勤務先とも取引がありまして・・・)と技術担当の役員さんとなんとお二人揃って、別な会社に転職してしまいました。それも、どう見てもライバル会社への転職でした。
当然、クライアントさん達も付いて行ってしまったようでして・・・。ですので、今現在は事実上開店休業状態なのだそうです。そこで、本社としても閉鎖することに決定したようです。
報酬と経費は海外にある本社から既に振り込まれており、解散、清算人の登記に関わる手続はご覧の通りに完了しました。次のステップとしては、解散する旨の官報公告を出して2ヶ月以上の期間をおき、清算結了の手続きに入ります。
”ゆりかごから墓場まで”なんて、英国の社会保障システムの事を、その昔、小学校だか中学校だかで習った記憶がありますが、今回は”設立から解散・清算結了まで”って感じです。
会社設立とは全く逆の仕事ですが、事業ですから撤退という企業としての選択肢もあるという事です。それにしても、この国のビジネスマンの方々のドライなやり方には驚かされます。
時々あって、複雑な思いにさせられるケース・・・設立中に仲間割れ(?)。それぞれの方が、同じビジネスを相手より、先に立ち上げようとする・・・もちろん、相手にはないしょ(相手には、自分は、このビジネスは、もう少ししてから、やろうと説得しているようだ。。。)・・そして、ほぼ同時に設立・・・
お互い、だいたい同じこと考えてるんですよね~かといって、相手のことを言うわけにはいかないし[E:sad]
まあ、仕事としては、2社分ということになりますが、ほとんど、「ビジネス悩み相談室」状態になってしまうので、担当しているものとしては、かなりキツイなあ・・・
こういう人に限って、会って話しをしたいと何回も訪問、相談となりますので、こちらは、双方をあわせないよう調整も必要です。(こんな方は、アポなしで来ることが多いんです[E:bearing])
まあ、こちらも、仕事と割り切り、来ていただけるだけ、ありがたいと・・・
・・でも、生生しい話ばかり聞いていると、正直、人間不信にはなってきましたけどね。
ただ、私の場合、その某外国にある本社が双方とも、そこそこの規模の会社なので、そこに驚いている点なのです。
どうもその某国、多少日本とはビジネス感覚というか、ビジネスモラルといおうか、その辺りが可成り違うような気がしました。
ちなみに、このあいだ東南アジア某国の日本支店を設置したのですが、その某国大使館では宣誓供述はやっていないので、本国公証役場でやって貰ったのですが、その某国公証人も相当扱いにくい人が居るようです。
結局、一人は出来ないと執拗に拒んだのだそうですが、別な公証役場であっさりOKだったようで、やはり統一性が無い国だなぁと思いました。もっとも、その国の会社法自体が統一されたのが、ほんの数年前ですから無理もありませんが・・・。
お店をたたむ人がふえているということでしょう。景気の悪化を肌で感じた出来事でした。
が、破産せずに清算までたどり着いたと言うことは案外幸せなことなのかもしれません。
確かに、おっしゃるっとおり清算結了までにも、それなりの労力と費用、それに時間が掛かってしまう訳ですから、清算できることは案外幸せなのかもしれません。
今日、たまたま電話があった、古い友人はの実のお兄様が昨年破産してしまって、いくつかの融資の保証人になっていた為に、その友人かなり大変な様です。
知っている範囲で回答しましたが、一部保証人として払っている債務について、過払いの疑いがあるので、司法書士に相談行くよう勧めました。
先生の事務所がお近くならば良かったのですが、福岡ではちょっと遠過ぎますね。
それにしても、やはり景気は芳しくないようです。