行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

若年起業家よりも壮年起業家の方が成功する確率が高い?

2010-09-06 09:34:38 | 社会・経済

 アメリカのニューズウィーク紙の調査によると、アメリカでめざましい成長を遂げているトップ3の企業は、創業者がいずれも50歳以上で起業していて、もっとも成長した企業の社長は64歳で会社を興し大成功を収めているのだそうだ。つまり、若い起業家よりも、壮年起業家の方が成功する確率が高いのだそうだ。

 確かに、私自身サラリーマン時代、会社2社を立ち上げて軌道に乗せた経験がある訳だし、今の仕事もある意味では起業であった訳である。そして、その為には綿密な調査をして、事業計画を立てた上での話であるから、当然成功させなければとは常に思っていたし、今の仕事にしても、二重三重のリスク回避策は当初から考えていたのだ。

 特に会社員時代では、それなりの費用をかけて、サンプルを購入したり、現地に出向いたり、実際にテスト販売してみたりとしたものの、調査の段階でビジネスとして断念したり、或いは、中断した事も何件もあったのである。つまり、会社の資金であるからこそ、失敗は絶対に出来ないという前提があり、比較的地味で確実なビジネスが多かったように記憶している。

 それでも、想定外の事態は次々と起こる訳で、その対応次第では失敗に陥ったこともあったかもしれない。しかし、最終的には軌道に乗せられた事は、運もあったのだと思う。それは、今の仕事でも全くおなじであったかもしれない。

 つまり、起業はどれだけ綿密に準備・計算しても、やはり運に左右される部分もある事も実感としてあるのである。つまり人事を尽くして天命を待つという心境は、こういった経験をした方々は誰でも持っていると思うのである。

 また、壮年者の場合、そもそも自分自身の経験や、日頃慣れている業務の延長線上のビジネスであったり、或いは、その関連ビジネスであったりと、安全で確実な事業を以って起業する傾向が著しく強い訳であるから、当然成功を収める確率は向上するのである。

 そして、こういった手慣れた事業で起業する壮年者は、あそらく起業という言葉はあまり使わず、「独立」という地味な表現をする者が多いと思う。つまり、新たに事業を起こすということでは無く、飽くまでも今までの仕事の延長であって、元勤務先との根回しも終わっていて、形式として独立するのだというケースが多いのではないかと思われるからある。

 これが、若い方々が独立する場合だと、元の勤務先との調整といった根回し無しに独立することが多いと思われるので、リスクはずっと高くなって、いわゆる起業という言葉を使える分だけ失敗するリスクもずっと高くなるのではないかと思うのである。

 まあ、いずれしても起業や独立する事は、綿密な計画の立案とその実行力の他に、気力とパワー、そして運気が必要であることには何ら変わりは無いのである。

 とはいえ、我々のような士業は、起業感覚で軌道に乗せることは簡単ではないと思うのである。つまり、少なくとも独立する状況に近ければ近い程、もっとも確実に軌道に乗せる事が出来ると私自身は思っているのである。

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コメント (4)
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