風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

帰ってきた!「ミノウスバ」の里帰り

2019年11月14日 | 蛾の観察や飼育
今年の春に、庭のマサキを食い散らして旅立った
ミノウスバの幼虫たちが、無事に大人になって(笑)
産卵のために、庭のサマキ(実家)へ里帰りしてきました。
女王蜂は、自分が生まれた場所へ帰って、巣を作ると言われていますが
蛾や蝶も、卵を産むために同じ木に戻ってくるのだと思います。
羽化したてかな?体毛も翅も新品!という感じ。綺麗なオスです。


去年の秋、初めてこの蛾を庭で見つけた時「ミノウスバ」という名前を知り
うちのマサキを毎年、丸坊主にしていたのが
この蛾の幼虫だった事を知りました。
去年のブログ記事を探してみたら、見つけたのが偶然同じ日付でした(^^)

葉をめくると、交尾中のペアがいました。
手前がオスで、くし型の触覚が立派です。


飛んでいる姿を見ると、一瞬「蜂」かな?と思うような
鮮やかなオレンジ色と黒の配色は警戒色?これも擬態なのかも。


別の枝の葉をめくって探すと、メスはもう、せっせと卵を産んでいました。
同じ場所に集まって産卵するのにも、わけがあるのかな。


春に幼虫たちがサナギになるため、ぞろぞろと木を離れた始めた時


その後を追いかけて、繭を作った場所をつきとめておいたのです(笑)


見に行ってきました^m^
こちらは、去年の5月16日の写真。


そして、これが先日のもの。
よそのお宅の外壁ですが、塗装の模様から同じ繭だと分かります。
夏に、ここの家のご主人が、高圧洗浄機を持って外へ出てきて
壁の掃除を始めた時は、心配で心配で・・・
祈る気持ちで、物陰からずっと見守っていたことを懐かしく思い出しました。

外側に張ってあった糸は消えていましたが
半年もの間、雨風からサナギを守り抜く、丈夫な創りに感心しました。

ちゃんと羽化してくれたら良いけど・・・(^^ゞ

庭木にとっては「害虫」なのですが、昆虫観察をしていると
どんな種類の虫でも、どうしても、ひいき目に、親の目で(笑)で応援してしまいます。
幼虫に食べられた後の樹木も、幼木でなければ素晴らしい回復力を持っていて
5月、こんなにスカスカになっても・・・


6月の半ばには、元通りに葉が茂っていました。


「おかえりなさい」
今年も庭で、ミノウスバの観察をしたいと思います(^^)


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ばろんたん)
2021-01-22 12:33:24
美しい!!
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Unknown (fuyu325)
2021-01-22 14:04:37
この子をデザインしたのは誰?
すごいセンスですね(^^♪
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勇気あるなぁ (みね)
2021-12-24 00:47:34
私は動物も好きですが植物のほうがもっと好きなので、餌として丸坊主にされたら怒りますね。
それを冷静に眺めているなんて、勇気あるなぁと思います。
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えこひいき (fuyu325)
2021-12-25 12:21:40
みねさん、こんにちは(^^♪

庭にあるシデコブシの大木にも、コブシハバチの幼虫が毎年発生します。
木の下にいると、虫が葉をかじる音が聞こえるくらいの大発生で
あっという間に大木が丸坊主にりますが、その様子を見ながら私が思うのは
「みんながサナギになるまでに葉が足りなくなったらどうしよう?」です(笑)
どちらが好きか、どちらに、より思い入れがあるかで
気持ちが違ってくるのはどんな事にも共通ですが、人って本当に面白いですね。
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